自然観察シリーズ 植物 
 NO.520 ハマナス(浜茄子)  バラ科バラ属
  ハマナスは北国の海辺に生える落葉低木で、初夏に薄い赤紫色の花を次々に咲かせるバラの一種です。
 先月、私はついに日本最北端の地、宗谷岬に立ちました。近くにはハマナスの花もまだ咲いていました。船村徹作曲の「宗谷岬」にはハマナスも唄われています。
 ハマナスは、太平洋側は茨城県が南限で、日本海側は鳥取県が南限です。日本以外では、東アジアの温帯から寒帯に分布しています。北海道ではどこの海辺でも見られ「知床旅情」などにも唄われています。
 花のあとの実は、生のままかじると酸っぱいので、ジャムなどに加工します。我々一行は宗谷岬から稚内港に行き、対岸にそびえる利尻島へ向かうべきフェリーに乗りました。

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NO.521 キノコと植物
  梅雨のもう明けそうな晴れ間に、運動を兼ねて裏山を歩いて行きました。この時期は花は少なかったのですが、キノコの仲間が色々見られました。きのこは秋と共に梅雨の時も多く見られるのです。
 キノコは植物でもなく、動物でもなく、第三の生物菌類という位置付けです。菌類は自然界では植物の木や草が枯れると、それを栄養にし、分解し土にもどしたりします。又、ラン科や豆科の多くの植物は根に特定の菌が取り付き、共生していて、植物は栄養をもらっています。又、特定の虫が大量発生して害虫になった時、特定の菌が虫に取り付き、数年のうちに正常な数に減らしたりして、自然界のバランスを保ったりして、重要な働きをしています。
(食べる為のキノコ採りは、キノコに詳しい人の指導に従いましょう。)

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