自然観察シリーズ 植物 
 NO.518 イチヤクソウ(一薬草)  ツツジ科イチヤクソウ属
  梅雨の時季にイチヤクソウは花を咲かせます。今回も遠くは行かないで、近場の里山を弁当持参でイチヤクソウを探しに体力維持の遠足です。
 イチヤクソウは登山道の土がむき出しの所に割と見られる多年草で、6月から7月にかけ白い花を咲かせます。以前はイチヤクソウ科という独立した「科」でしたが、最近の分類体系ではなんとツツジ科に含まれてしまいました。山の尾根でイチヤクソウは割と見つかり喜んでいたら、近くにウメガサソウも見つかりました。
  ウメガサソウもイチヤクソウの仲間ですが、5㎝~10㎝と小さい草で、梅を思わせる白い花を数個咲かせています。割と乾燥した林で見つかります。
 県を越える移動が解除されて久し振りに、スズランで有名な長野県の入笠山に出かけました。スズランやクリンソウやアツモリソウやアヤメの他に、目的のベニバナイチヤクソウが今年も咲いていました。高原の林に咲くベニバナイチヤクソウは花がピンク色で群生するのでとてもきれいでした。

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NO.519 カワミドリ(河碧・川緑)  シソ科カワミドリ属
 毎日通っている大垂水峠の道路脇に、カワミドリが生えていて、今、青紫色の花を咲かせています。草丈は1m位になり、枝をいっぱい広げるので、かなり大きな株になります。それぞれの枝先に10㎝位になる花穂を立てています。
 カワミドリはシソ科の多年草で、全体に香りがあって、漢方では風邪薬等に用いられます。以前は山梨の奥山で見ていたので、こんな近い所の生えているのに最初は驚きました。数年前から気付いていたのですが、今年は6株位、見事に咲いています。一見、秋に咲くナギナタコウジュに似ていますが、花穂がずっと長くて、真っすぐに立っています。
〈分布〉日本、朝鮮、中国、さはりん
〈花期〉8月~10月 大垂水峠では7月

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