チャーリー・パーカーのマウスピース

Charlie Parker's mouthpieces




Rubber
特徴:写真からメーカーや型番を特定することは難しいが、当時のマウスピースは一般的にラージチェンバーでバッフルはストレートに近く、オープニングが狭いものが多い。ダークかつ柔らかい音色で、現代のマウスピースと比較すると音量は小さめ。

使用時期:最も古い写真からジェイ・マクシャン楽団まで。





Brilhart Tonalin
Streamline
特徴:Streamlineは通常のものの外周を削って細身に仕上られたモデル。ベースのTonalinは軽く柔らかい振動が特徴であるが、Streamline化により反応が早くダイレクトに振動が伝わり輪郭が出る。パーカーが使っているGreat Neck期のStreamlineはビーク上部のくびれが無く真っ直ぐに整形されている。

使用時期:ビリー・エクスタイン楽団の写真から確認でき、48年くらいまで。



Brilhart Ebolin


特徴:デザインはTonalinと同じだが材質が硬質プラスチックであるために、吹き心地はやや硬く振動も鈍いが、鳴らせば音量が出て太い。発売当時、Tonalinよりも若干安価なモデルであったが、Ebolinを吹いていたプレーヤーも多く、40年代の代表的なマウスピース。

使用時期:Tonalinからメタルへの移行期に使用した、という説がある。写真は40年代後半にThe Martinに取りつけて写っているが、逆締めに装着したリガチャーは標準タイプを逆さに止めただけのようだ。

                    


Otto Link
NY Slant Signature

特徴:ラージチェンバーでバッフルも低くダークな音色。この時期はシリアルNo.入りで造りが良い。

使用時期:メトロノームオールスターズの録音時。




Otto Link
Slant Signature
特徴:NY時代よりややバッフルが高く、先端にかけてロールオーバーしており、音色はやや派手。

使用時期:49年頃でSuper20に移行するまで。




Metal
真鍮にメッキ。写真は49年頃に使用していたオットリンクスタイルのリガチャーを付けている。

使用時期:Super20を使い始めた1949年頃。

Charlie Parker
Metal English
71 tip 21-15-10-7 1/2-4



Metal
オーソドックスな2点止め。50年のスウェーデンで使用。






Metal
52年のJATPで使っている逆締めリガチャー。晩年までこのスタイルのリガチャーを使用。








08/31/03
10/27/05

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