チャーリー・パーカーの楽器

Charlie Parker's horns




Frank Holton

特徴:ホルトンの1920年代の楽器で、当時としては斬新なオルタネート・フィガリング・キーを備えていた。左手の人差し指で操作するハイD-D#トリルキーと、現代の楽器に近い形状のフロントFキーが付いている。パーカーが使用したモデルはキーのボタンが緑色の樹脂で出来ている。

使用時期:母アディの証言によると、最初に「メインストリートのミッチェルズ」で45ドルで買ってオーバーホールしてお金がかかった、というホーンはこのHoltonであったと思われる。写真では1940年からジェイ・マクシャン在籍時まで使用してたことが確認できる。


                      Coming Soon



Selmer Balanced Action
(Tenor)

特徴:セルマーは1936年に発売したモデル。キーはインラインだが(現在は右手と左手がオフセットしている)、テーブルキーは現在の方向に稼動するようになっている。

使用時期:アール・ハインズに雇われた1943年頃に買い与えられた。アール・ハインズ楽団の録音は残っていないが、レッドクロスセッションにおいて使用した可能性もある。



Martin
Handcraft Committee

特徴:1937〜38年製。キーの材質はニッケルシルバーで、パーカーの楽器はオプションのフォークドEbは付いていない。

使用時期:ビリー・エクスタイン楽団在籍時。1944年のピッツバーグの写真で確認できる。また、マウスピースはBrilhart Tonalin Streamlineを使っている最初の写真である。


                   Coming Soon



Conn 6M
特徴:6MとはConn社のアルトの型番でNaked Ladyとも呼ばれる。パーカーの楽器は最も良い時期の楽器とされるスタンプVIIIの刻印はあるののの、当時のアルトの特徴であったマイクロ・チューナーは装備されていない。この時期のマイクロチューナーなしのネックはネック本体とインナーチューブが蝋付けされておりネックコルクの後ろに段差がある。

使用時期:1944年頃から1947年11月にホテルの窓から投げ捨てるまで。

                    Coming Soon




Martin Handcraft

特徴:1920年代の楽器でフロントFキーが付いていない。この時代の楽器の中では最も重く抵抗感がある。

使用時期:有名なブロマイドをはじめ、1947年にはThree Duecesや Carnegie Hallで使用している。サブ楽器として所有していたのだろうか?


                   Coming Soon



Buescher 400

特徴:アンダースラングのオクターブキーと、ベルの後部にあるベルキー。Top Hat and Cane and Castleの彫刻。

使用時期:シカゴのPershing Hotel BallroomにおけるDiz'Big Band(1948年9月26日(日)?)と、1954年に撮影された写真に写っている。


                   Coming Soon
                           (Big B)



Conn 26M
Connqueror


特徴:6Mのハイグレード・バージョン。シルバーのキータッチ部、テーブル・キーの改良、キーの高さの調整機能等を備えている。ネックは後期のMicro Tuner付きのタイプ。

使用時期:1947年にConnの6Mの後、セルマーの新品を使用したとの記述があるが、1948年にはこの26Mに戻している。シカゴやアレン・イーガーとのセッションで使用。

                      Coming Soon
                            (6M)



Selmer Super

特徴:セルマーの1930年前後のモデル。シガーカッターのようなVガードではないためLarge Boreあたりか。彫刻、仕上げは様々なバリエーションがあるが、パーカーの楽器は豪華彫刻ゴールドサテン仕上げのようである。

使用時期:メトロノーム・オールスターズ、ロイヤルルースト、フランス、初期のバードランドでも使用してる。


                      Coming Soon



Selmer Model 26

特徴:セルマーの1926年発売モデルでフロントFキーがない初期型。

使用時期:1940年代後半? Miles Davis、Allen Eager、Kai Windingと共演している写真とフランス(?)の写真で使用している。



H.N.White
King Super20-a

特徴:初期のSuper20で三角形のパントプロテクター、ティアドロップ型テーブルキーのシルバーソニック。パーカーはSuper20を2本(以上?)所有しており、初期型はU時管に彫刻がある豪華仕様。

使用時期:U時管に彫刻がある楽器を使った写真は少ない。1949年の一時期でJATP1949あたりか?

                       Coming Soon



H.N.White
King Super20-b


特徴:U時管に彫刻がないが、ベルとU時管の接合リングにCharlie Parkerのネーム入り。パーカーの楽器はシリアルナンバー30万番前後で1949年製だと思われる。

使用時期:1949年から最期のステージまで。



Buescher 400
(Tenor
)

特徴:Buescher 400のテナー

使用時期:マイルスがリーダーセッションのコレクターズアイテム録音時。ロリンズからの借り物か?



Martin
The Martin


特徴:マーチンの代表作。マウスピースは上締めリガチャーを付けたメタルを使用している。

使用時期:1953〜54年頃に数枚の写真があるのみ。


                       



Selmer Balanced Action

特徴:セルマー・バランス・アクションのアルト。

使用時期:1953年11月5日のチェット・ベイカーとのセッションと西海岸のツアーのみ。借り物か?


                     Coming Soon



Grafton

特徴:プラスチックの管体にビニールパッドという斬新な設計。

使用時期:1953年頃でマッセイホール、モントリオール、ワシントンDC、オープンドアなど。


04/23/06

HOME Charlie Parker 研究室