アメ or ムチ(5)
[藤川哲也(ふじかわ・てつや)×高宮蛍(たかみや・けい)]
・・・すぐ隣に座っている螢の肩を抱き寄せる。
部活動中は、誰も寄せ付けないような、張り詰めた雰囲気をまとわせている螢だけれど、哲也と2人きりの時は全く違う。
朝からだったけれど、1週間ぶりで我慢が出来そうにない。
そのまま寝室に連れ込んだ。
初めてじゃないのに、既に緊張している螢に、何度となく、ついばむだけのキスを与えて行く。
「螢・・・大丈夫だから」
「わか、ってる・・・けどっ・・・ぁ・・・」
シャツの上から胸を刺激される。
慌ててその手をどけようと、螢が動いた。
「せんっ・・・そこ駄目っ」
けれど哲也は、その抵抗を難なくかわし、シャツのボタンを半分ほど外してしまった。
はだけさせ、ゆっくりとその、露わになった肌に舌を這わせ始める。
下ろされたシャツのせいで逃げられない。
ちょこん、と可愛らしく尖った突起を包み込み、ちろっと舐めると、はっきりと螢の体が跳ねた。
そこを弄んでおいて、同時に手を下に向ける。
制服のファスナーを下ろし、中に手を滑り込ませた。
「・・・っ!」
掴むなり引っ張り出し、間をおかず手を動かす。
舌は、未だ螢の胸元にあった。
「・・・久しぶり、だな・・・」
辛くさせたくはなかったけれど、ちょっと性急になってしまうかもしれない。
そう思ったのだが、螢の方も、いつもより感じやすくなっているらしい。
「っや、せんせっ・・・イクから・・・っ!」
「・・・もう?」
顔を離して螢を見ると、一生懸命に耐えた表情でこくこく、と頷いている。
「我慢出来ない?」
「・・・駄目・・・?」
「駄目じゃないけど・・・ちょっと早いな。先に服、脱ぐか?」
そんな質問に、咄嗟に返事が出来ない。
今、すぐにイキたいのに、自分の、屹立したモノに与えられていた刺激がなくなって、取り残されてしまった。
肩で大きく息をしながら、裸にされるのに耐える。
「んー・・・下は無理そうか・・・」
既に立った状態で脱がせるのは、ちょっと大変そうだ。
改めて螢を押し倒し、体に手を滑らせる。
殺す事なく素直に声を上げている螢に満足した。
「ん、も・・・我慢、出来・・・せんせっ」
「先生、じゃないだろ?」
「・・・っ、やっ」
「ん?」
「て・・・て、つや・・・哲也っ・・・!」
自分の名前を呼ばせた直後、濡れている自身を含む。
「あぁ・・・っふ・・・」
上も下もなく刺激される。
それは、この1週間求めていた感覚だった。
「哲也・・・んっそこ・・・い・・・もっと下っ・・・はっ」