与那国島―海底遺跡とハンマーヘッド

2006.1.1-3

与那国
今回、与那国行きはクリスマスの3連休に予定していたのだが、予定がキャンセルになったので、急遽年明けに手配をした。
年始の混むシーズンとはいえ、与那国往復のチケットはわりとすんなり取れた。もちろん割引なしなので、高かったが。
ということで、金さえ払えば、ピーク時でも国内なら何とかなるということである。




海底遺跡
1月1日

朝6:30羽田発の石垣島直行便で石垣に着き、そこからすぐ乗り換えて与那国には11時に着いた。
今回のショップはダイビングサービスマーリンである。 11時到着だと、到着日に2ダイブできるというのが、おいしいところである。
宿泊は祖納にあるホテルホワイトハウス(写真左上)というふざけたネーミングの宿であるが、一泊6500円で二食付き。食事はおいしくボリュームもあり、結構お特である。 フジテレビのドラマのDrコトー診療所の撮影のスタッフ、出演者の泊まったホテルだそうだ。
この日のダイビングは1時から、その後4時から二本目に行った。気温は21度、水温23度である。 私はドライを持っていたが、5mmウェットにフードベストで十分という感じである。実際他の人たちは皆ウェットであった。
正月はゲストが多いためか、2班に分かれて、3ダイブする形なので、チェックダイブもあわせて船は7回くらい出ているようである。

一本目はチェックダイブなので、ウェイト量の確認と、軽く慣らしという感じ。ポイントはWアーチというアーチが二箇所あり、それなりに楽しめる場所であった。 もちろん今回の目的は、海底遺跡とハンマーヘッドなので、これで満足するわけではない。
二本目は、ラッキーなことに海底遺跡であった。ここは、とりあえず与那国に来たからには、おさえておきたい場所である。
遺跡ポイントは、まず城門をくぐり、二枚岩(写真右上)を見て、流れが強い中をメインテラス(写真右)に回りこむ。 そこには、水路(写真左)や拝所、亀の岩などがあり、確かに人工物と思われる構造である。 周囲の流れが強くて、遺跡から離れられないので、水中で遠景を撮ることが難しく、全体像がわかるような写真が撮れないのが、 残念であるが、実際に行ってみると非常に興味深い。
これで、遺跡はおさえたので、後は思う存分ハンマーを追いかける体制が出来た。

宿泊した宿は、ほとんどの客がダイバーであり、この時期潜りに来る人達は、皆上級者である。 もちろんハンマーヘッド狙いであり、一緒に潜った後なので、いろいろ情報交換ができて有意義であった。 海外と違い、与那国だと正月番組もやっているので、宿にいても取り立てて違和感がない。 ある意味楽である。翌日は3本ハンマーを狙うことにした。


ハンマーヘッド


1月2日

この日は朝9:25、12:00、15:00に出発の3ダイブの予定であった。
朝一本目は、ハンマーヘッドのポイントである西崎に行った。 ハンマーポイントはまさにハンマーをみるだけのポイントなので、深さが60mくらいの場所で、15-18mの中層で浮いているだけである。
周囲はまさに青い海だけ。他に見える魚はいない。 そこで、ひたすらハンマーの出現を待つというダイビングである。
そんな形で40分くらい潜る。全く見えなければそれで上がるだけである。

幸い、この日の一本目は、30分ほど経ってもうそろそろあきらめかけたときに、一匹ハンマーが見えたと思ったら、その周囲に忽然と15-20匹の群れが現れた。
あわてて激写した写真が左である。40分のダイビングでおよそ1分ほどの出来事なのだが、そのために皆潜っているというわけである。
一本目の終わりには海況が悪くなり、時化てきたので、この西崎のポイントは二本目以降は潜れなくなり、近くでハンマーの見れるポイントに二本目は行った。
ここは、中層でのハンマー待ちではなく、通常のダイビングポイントであり、ハンマーも見れるが遭遇率は高くないというところ。 写真のクロハナミノカサゴなどを見たが、やはりハンマーは現れず終了。
エキジットはそれでも、結構大変であり、やや船酔い気味。天候も悪化したので、三本目はキャンセルした。
実際、三本目に行った人たちの話では、三本目は全くのブルーウォーターダイブであり、透明度も悪く、ハズレだったとのこと。
行かなくて正解だった。
ハンマーが、見れるか見れないかは、ある意味賭けみたいなものであるが、さすが、現地のガイドはそれなりに良そうなところを選んで、 何とかハンマーが見れるようにしてくれる。
本来は2月くらいが時期なのだそうだが、この時期でも遭遇率は30-50%くらいというところである。 まあ皆何本か潜るので、大体の人はハンマーは見れているけど、運の悪い人は見れずに帰る人もいるという感じである。

島内観光


1月3日

最終日はダイビングは出来ず。11:55に与那国発のフライトなので、出発までの間、島内観光に行くことにした。
レンタバイク屋で5時間2000円で原チャリを借りれる。島内は一周しても2時間程度で廻ってこれる距離なので、出発までの時間でも十分である。
ホテルから時計周りで、一周することにした。 まず初めに、ティンダハナダという岩山に行く。写真左のようにそそり立つ岩であり、100mくらいの標高だそうだ。ここからは祖納の町が一望できる。
そこから、東に走っていき、与那国の東端に東崎(あがりざき)を見学。そこから南下し、サンニヌ台から軍艦岩(写真中)をみた。 その近くの立神岩(写真右)もあわせ、南東側の海岸線は、崖になっており、ダイナミックな地形が楽しめる。

その後は、島の南側にある比川の集落に行った。ここは、フジテレビで放送したDrコトー診療所の診療所(写真左)がある場所である。
診療所自体は、単に古い建物なのだが、まだ今後も放送で使う可能性があるとかで立ち入り禁止であった。

そして島の西側に移動し、西崎(いりざき)にある日本最西端の脾に行った(写真右)。
確かに与那国はかなり時間がずれている感覚があり、この時期、千葉で5時前に日没のところ、6時半くらいまで明るい。 その代わり、日の出は7時過ぎにようやく明るくなるという遅さである。
気温も20度くらいあり、バイクで飛ばしてもさほど問題ないが、この時期、千葉は7〜8度なので、とてもバイクに乗れるような季節ではない。
その後、一周してホテルに戻った。 結局これだけの行程を1時間40分程度で廻れた。 本当に小さな島である。
帰りは石垣、那覇経由の羽田行きで、乗り継ぎがスムーズで、17時には羽田に着いた。行きも帰りもおよそ5時間の距離である。 実は、当初16時過ぎ与那国発の飛行機を予約していたが、早く帰りたいので、現地で予約しなおしたが、あっさり予約が取れた。 与那国は、正月の時期でも、航空券をとるのはさほど難しくないようだ。