白川郷、五箇山、世界遺産の旅




白川郷

荻町合掌集落



日本にある世界遺産を制覇するため、今回合掌造りで有名な白川郷に行くことにした。 しかし、正確に言うと、白川郷と五箇山一帯にある合掌造りの集落を一くくりにして 世界遺産として認定されているらしい。従って、いくつかの集落がいずれも世界遺産を名乗っている。
まず、はじめに名古屋から、東海北陸自動車道を荘川まで行き、156を北上し、もっとも有名で、 ツーリスティックである白川郷、萩町合掌集落に到着した。 集落からであいの橋を渡って、対岸にあるせせらぎ公園内の駐車場に車を止め、野外博物館、 合掌造り民家園に行った。ここには、県の重要文化財に指定されている合掌造りの古い民家が9棟ある。 東しな家、稲架小屋、中野義盛家と重文を見て、山下家でお茶のサービスを受けた。 下の池から見た中野義盛家がシャッターポイントのようである。
その後、何故か一本の柱もなく架かっているであいの橋を渡り、明善寺に行った。 明善寺は260年前、延人則9191人を要して建築されたそうである。 県重文である鐘楼門をみて、庫裡に入って階上にある展示を見た。庫裡の上から、集落が見えるが、 周囲に他に高い建物がないので、お勧めである。
そこから、荻町城跡に行く。ここは高台になっており、ここから文字通り集落が一望できる。 こじんまりとした集落が箱庭のように存在しており、当たり前のように合掌造りの建物が並んでいる。 なるほど、これが世界遺産かと感心させられる光景であった。
その後は、また、集落に戻って白川郷唯一、国の重文である和田家に入った。 ここは、白川郷では代表的な民家であり、その住宅は1573年以来だというから、すごい歴史である。 中はほぼ完全な形で保存されていて、現在でも人が住んでいるところがまた素晴らしい。


五箇山

相倉合掌集落



一般的には白川郷だけであるように思われている合掌造り集落であるが、実は、 隣りにある五箇村にも同様の集落がある。しかも、白川郷がややツーリスティックであるのに対して、 五箇村の集落はひっそりとして、昔ながらのたたずまいを保持しているように思われる。
相倉(あいのくら)の合掌集落は156から少し山を登ってから、現われる山間の集落である。 23戸の合掌集落であるが、多くは民宿になっている。周囲は山と川であり、 人里離れたという表現がまさにぴったりである。白川郷よりも印象深かった。


菅沼合掌集落



白川郷と相倉の中間に位置し、156沿いにあるもうひとつの合掌集落が菅沼合掌集落である。 ここは、規模としてはもっとも小さい。近くには、青少年旅行村合掌の里という施設があり、 クラブの合宿などに使えそうな施設(もちろん合掌造り)がある。周囲の景色もよく、 のんびりできそうな場所である。