三宅島ダイビング〜御蔵島ドルフィン

2007.8.15-17
三宅島


本来の夏休みは9月にしたが、残りの休みを、本来の夏休みの時期に短期でとることにした。 狙いは、懸案の御蔵島ドルフィンスイムである。
御蔵島に泊まるのは難しく、ドルフィンだけでもつまらないので、三宅島に滞在し、ダイビングとあわせて頼むことにした。 ショップは三宅島のべたなぎである。
東海汽船のチケットはインターネットで手配した。時期的に結構一杯だったが、何とか確保できた。 インターネット手配は、航空券と一緒で、予約が始まった時期に満席でも、その後空席が出るようである。



8月15日

夜22:30に竹芝桟橋発のかめりあ丸(写真左)で三宅島に向かった。 夜行は体力的に二等はさけて特二等の寝台で行くことにした。
台風は沖縄の西に行くコースなので、海況は問題なく、予定通り出発となる。
出発して早々に就寝。翌朝4:55に三宅島三池港に到着した。

8月16日

火山ガスはレベル3。三池港周辺は火山ガスの高濃度地区とのことである。島の5分の2は高濃度ガスのエリアであり、 いまだ帰島していない人たちも少なくないらしい。ガスマスクが必要であるときもあるそうで、 いまだに噴火の影響が残っているとのことだ。




港にはべたなぎのマイクロバスが迎えに来ていた。
まず宿に行って8:30の朝食まで睡眠した。
一日フルで活動なので、体力を温存しないといけない。
17日は海の慰霊祭とかで、ボートが出ないため、ボートダイブはこの日一日だけである。
朝食後さっさと準備して一本目に行った。ボートで三本岳(写真左)である。
ここはうねり、流れが強いがその分大物に出会う可能性の高いポイントだそうである。
ドリフトダイブで水中集合となる。透明度20m、水温29度である。 この日は黒潮があたっていないので、水温は暖かい。
タカベの群れがそこらじゅうにいて、我々を迎えてくれた。
潮の流れは強く、岩につかまって大物を待ったが、この日の三本岳は本来よりは流れが穏やかだったそうで、 残念ながら、その分大物は現れなかった。
マダラエイ二枚(写真右)以外は、カンパチの群れ、ムロアジ、タカサゴ、ツムブリ、ニザダイ、メジナなどというところ。 しかし、透明度、地形のダイナミックさは十分楽しめた。ボートは一本で終了。一旦ショップに戻り昼食を取った。

午後は1:00出発で御蔵島のドルフィンスイムである。 今回のメインの目的が、ドルフィンスイムであるので、ダイビングを制限しても行くつもりであった。
御蔵島は、三宅島の隣の島であり、三宅島からボートで30分ほどかかる。 ドルフィンスイムは、御蔵島の周囲にいるイルカの群れを見つけては、そこに船から飛び込んでシュノーケリングで泳ぎ、 イルカがいなくなると船に上がり、また次の群れを探して泳ぐという繰り返しである。
シュノーケリングなので、一回一回は短い。イルカ達の気分次第で遊んでくれるかどうかが決まるが、 人間に慣れているのか、そこそこ近くでイルカは泳いでくれた(写真左)。
前日は50頭という群れに大当たりしたとのことだったが、この日は数頭の群れに会っただけであった。 しかし、それでも十分に楽しめた。
天気はこの夏一番という程の良い天気で、日差しはものすごかった。 しかし、海に飛び込んでは上がりを繰り返しているので、暑さ自体は十分しのげる。

ドルフィンスイムは7-8回飛び込むことを繰り返した後、4:00過ぎに三宅島に帰った。 結構長時間のactivityであり、潜る水深は浅いものの結構疲れた。

宿に帰って、この6月に再開されたばかりという三宅の温泉に行った。露天風呂であり、なかなか快適である。
三本岳に沈む夕陽(写真右下)を見た後、温泉のすぐ近くにある料理屋で夕食となる。
食事は三宅で取れた海の幸中心で、結構豪華である。
夕食後宿に戻り、ダイバー達とお酒をのんだが、疲れていたので、9:00に睡眠となった。


8月17日

この日はボートが出ないので、マクロ中心のビーチダイブの予定であったが、なんとペルーの大地震が昨晩起きて、 全島津波注意報がでてダイビング中止ということになった。
べたなぎとしても、いまだかつて二回目というくらい稀な事態であるとのこと。天気も海況も問題なく安心していただけに、 全くの予想外であったが、 全島ダイビング中止となってしまっては仕方がない。
午前中やることもなく、まったりと過ごした。まあ、本来の休息という意味では十分な休息にはなったが。
メインのドルフィンスイムはやったので、ダイビング一本というのはちょっと寂しいが、まあ、良しとするしかない。
午前中も暑く、風もないので、蒸して大変なことになっていたが、この日の東京などはもっと暑いのだろうと予想された。 テレビでは気温40℃を超えたところもあり、家の中で熱中症で死んだりしているそうなのだが、十分理解できた。

結局、何もせず昼食をたべて、1:30には港に向かった。14:30発のかめりあ丸で帰る。
三宅島は海としては大島よりもよく、八丈島と変わりない位の透明度である。但し飛行機が今は飛んでいないので、 行きにくいのが難点である。
火山ガスもまだ出ているらしい。まあ、機会があれば又来てもよいかなというところである。 残念ながら、大島のように日帰りできないのがいまひとつであるが。