ドルフィンダイビング



2005.4.23
流氷ダイビングに続く、特殊ダイビングの一環として、ドルフィンダイビングをすることにした。
通常、野生のイルカとダイビングできることは、きわめて難しい。
御蔵島などでドルフィンダイビングをやっているが、それはスキンダイビングであるらしい。
今回は、野生のイルカではなく、鴨川シーワールド内での、ドルフィンダイビングであるが、ちゃんとしたスクーバダイビングであり、 写真も取れるというので、申しこんでみた。 なにせ、鴨川といえば地元のようなものであり、今まで行かなかったのがおかしいくらいのものである。
メンバーは、勝浦で結成されて以来、長期の休止から復活し、二度目の活動となった職場のダイビング仲間、 九十九里ダイビングチームの3名である。

ショップは、以前勝浦でお世話になった高畑さんのスペシャルオレンジである。 値段は鴨川シーワールドの入場料も込みで19800円。
しかし、ドルフィンダイビングは、いつもやっているわけではなく、シーワールドが忙しくなる5月から10月はお休み。
また、昨年の年末からしばらくは、子イルカが生まれた関係で、中止となっていた。
そして、ようやく再開したばかりであり、なかなかいつでも出来るわけではない。
この企画も、結構以前から考えていたが、タイミングをみて、ようやく実現した次第である。

12:00頃に鴨川シーワールドに到着した。

時間があるので、昼食をとりながらイルカショーを見た(左)。
相変わらず、すごい調教である。
もちろん、このショーのプールでイルカ達と潜るわけではない。
奥にある、イルカの海という、展示をしているプールで潜るわけである。

その後、13:00にイルカの海の前に集合。いよいよドルフィンダイビングである。
レンタル器材などの準備の後、ブリーフィングとなった。
通常のダイビングのブリーフィングと少し違い、イルカのプールに入るということで、イルカに対する注意が多かった。
とくに、ここのイルカは、手の合図でジャンプをしたりするので、妙な合図を水中でしないことなど特別な配慮が必要である。
潜るのは、イルカの展示プールであるので、見学者が窓からのぞいているところで、潜ることとなる。
ダイバー代表とのことで、恥ずかしいことは出来ない。

ブリーフィングの後、着替えをして、ウェットスーツでイルカとタッチとなった。(写真左)
野生のイルカは、高速で泳いでいるが、鴨川のイルカは泳ぐ速度が遅いので、体の垢が落ちにくいのだそうだ。
よって、体の後ろの腹や背びれの横あたりを触ってあげて、垢をこすってあげるとイルカは喜ぶのだとのこと。
おとなしく触られているイルカもかわいい。

そして、いよいよダイビングとなる。
イルカの海は、ちょうど洗濯機のように渦を巻く構造になっていて、時計周りに水流がある。
これに逆らって、イルカ達は泳いでいるのだが、人間は、そんなことは出来ないので、流されるままになるしかない。
他にも団体がいたが、我々のグループと、東京から来た高校生の香菜子ちゃんが始めに潜ることとなり、順番にエントリーする。
渦のために、潜りながら流され、次第に潜降する。
水深は3.3mであり、深度的には問題ない。

潜降するやいなや、イルカ達が、驚いたのか、急速に泳ぎ始めた。明らかに警戒しているようだ。

我々が、水流に流されているのに対し。イルカ達は、流れに逆らっているため、イルカと正面からすれ違う形になる。
本当に接触するぎりぎりですれ違うので、これにははじめ結構びっくりする。
イルカは、それなりに巨体であり、ぶつかったら、結構ダメージがありそうである。
しかし、こちらが、危害を加えたり、ちょっかいを出さないことがわかると、普通に泳ぎ始めた。

しかし、これだけの至近距離で、イルカの集団と泳げるのは、こういう状況でなければあり得ないことなので、こっちは非常に興奮している。
また、写真もとって良いので、思う存分、写真も取り捲った。
(ちなみに、写真に写っている窓は、見学者用の窓であり、ここから一般見学者は、イルカを覗いているわけである。)

約30分ほどの時間、ダイビングを楽しんだ後、エキジットとなる。
上がってからは、濡れたため、やや寒かったが、水温23度で天気もよく、3mmウェットでなんとかなった。 4月後半としては、なかなか天気に恵まれた方だろう。 ちなみに、更衣室にホットシャワーは、シーワールドに完備されている。

ということで、今回のドルフィンダイビングは、良い企画であった。
もちろん、野生のイルカと潜るほうが興奮するだろうが、これはこれで、なかなか出来ない経験である。 一回やれば十分だが、一回やってみる価値はあると思った。