PENTAX MZ-M


1997年、海外向けのマニュアル機PENTAX K1000の製造が中止され、それと交代するような形で登場した。 オートフォーカス機MZ-3と併行して開発されたという。 MZ-3と同じスイッチ・レバー類の配置になっている。
マニュアルフォーカス機であり、スプリットマイクロプリズムによるピント合わせができる。
マニュアル露出モード時のファインダー内露出表示は、MZ-3/MZ-5の場合と同様の、右側中央定点合わせ風のLED表示。
フィルム巻き上げは、電動。


使用記

シャッター速度ダイヤルと、右側中央定点合わせ風のLEDメーター(MZ-3/5のマニュアル露出モードと同じ)と、シャッターボタン部のシャッターロックレバーに、K1000までと同じ感じの使い勝手が残されている。
細かい操作性は、MZ-5での不満点に対する改良が、MZ-3/MZ-Mに対して真面目に織り込まれているので、非常に優れたものになっている。
小型のレンズと組み合わせれば、非常に軽量なコンパクトマニュアルカメラになる。

こういうカメラは今の時代廉価版としてでないと売れない、ということで、MZ-3/5にはある、あれば便利なはずの視度調節機構が外されている。
レンズマウントもプラスチック化されている。日曜写真家がたまにレンズ交換しながら使っている分には実用上問題ないのだろうが、これも何となく寂しい。


Shutter sound(.wav)
DATA
マニュアル露出、シャッター速度優先自動露出、絞り優先自動露出、プログラム露出。
発売 : 1997年11月
重量 : 305g + 43mmf1.9 : 155g = 460g

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