OLYMPUS 35SP


かつてのオリンパスコンパクトAEの35**シリーズの中の最上級機種。マニュアル露出時もファインダー内露出計を使える。大口径f1.7レンズ付。スポット測光ボタンも背面にある。
露出計の受光角は20度とやや狭く、中央部重点測光の特性になる。 スポット測光時は受光角6度であり、ほぼファインダ視野中央の黄色い2重像部の明るさを測定する形になる。
中古は数が少ない。

使用記

35RCよりボディが大きい分、コンパクトさには欠けるが、持ちやすく、ピント合わせもしやすい。

マニュアル露出時、露出計が速度、絞り合わせと連動しない「非」連動露出計であり、ファインダーを覗いたまま露出合わせができない。ファインダーの露出計の指すEV値という数字を読み取って、ファインダーから目を離し、レンズ鏡筒部の速度環切欠き部に現れるEV値表示を見ながら、目的のEV値になるように速度・絞りの組み合わせを選ぶ。
シャッターボタンが、押し終わりにかけて異様に重たくなる。
またシャッター音が、チャーンというような高い残響音の残るあまりよくない音質。

シャッター音(.wav)
DATA
機械シャッター、プログラム露出または、マニュアル露出。
2重像合致式連動距離計。レンズシャッター。ZUIKO 42mm f1.7, 5群7枚。
発売 1969年4月
重量 600g

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