浅間山は
美しく雄大な山であり、また世界有数の活火山でもあります。
最近の大噴火は1783年に起こった天明噴火が有名です。
標高は、現在2568mです。
浅間火山は
黒斑山(4万年前?〜2万2000年前)・仏岩(2万2000年前〜1万5000年前)
前掛山(1万5000年前〜現在)からなる三重式火山です。
鬼押し出し(厚30m、幅1.3km、長5.5km)は溶岩流です。
小浅間山(150m)・離山(300m)は溶岩ドームです。
岩なだれの先端は、前橋台地、佐久市塚原、小諸市平原です。
軽石層は日本海海底や関東平野(埼玉県本庄市で10B)にもみられます。
火砕流の悲劇を物語るのが鎌原観音堂の15段の石段です。
溶岩流が残した大木の抜け痕が溶岩樹型(経0.5〜2m、深3〜7m)です。
仏岩(弥陀ヶ城岩・無限谷)は前期の火口の名残です。
遠く日光連山、白根山、四阿山、日本アルプス、八ヶ岳、妙義山、荒船山
そして富士山などが望めます。
浅間山それはいつも厖大(ボウダイ)な容積(マス)で、独占的な形で、
曝(サ)らけ出しの肌で、その頂にはいつも薄い煙を吐いていた。
汽車の窓からこんな眼近く、高く、大きく、
秘密なげに仰がれる山は、他に例がない。