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議長のキューバ報告 (その5)2004.6.10

夏にキューバから一時日本亡命していたカズトラ君の議事録第6弾です。諸般の事情によりアップが遅れてしまいました。すみません。

そういえばこの間ハリケーン・チャーリー、イバン(アイバン)がかすったキューバ。イバンでは犠牲者がでなかったとグランマ紙が報じてたけどよかったよかった。


同志諸君、ご無沙汰しております。 カズトラ議長です。 4月〜5月の議事録(第六回目)を報告させていただきます。 (長いので暇な時にどうぞ)

【エンサイヨ(リハーサル)/Afro Cuban All Stars 】

6月にヨーロッパツアー(3週間)を控えているために4月の中旬よりリハがスタートしました(4月30日に終了)。

ロランドは今回のツアー ではボンゴを担当する事になり(2000年日本公演時にはコンガを担当)リハの約一週間前からボンゴを急に練習し始めた (しかもボンゴ担当なのになぜかボンゴを持っておらず、どうするのかと思いきや「カズ、ボンゴを貸してくれ」という始末)。

リハは3回見に行きましたが、初日はEGREMレコード社の第1スタジオ(ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの映画でも撮影されたスタジオ) で行われ当日はアメリカツアー用の宣伝をするためニューヨークのプロモーション会社も撮影に来ていました。 当然みんな張り切っていて、衣装や髪型等にも相当こだわりがみえました(いわゆる古き良きラテンジャズ風のスタイルで、ビシッと)。

フリータイムでのジャムセッションも気合が入っていて、新旧のメンバー間で激しいソロの応酬がされていました。 また、ピアノのダビがコンガ叩いたり、トレス奏者兼バンドリーダーのファン・デ・マルコがボンゴ叩く等(しかも半端じゃなくうまい!) 珍しい光景も見れました。

最終日のリハは本番を想定した総仕上げのリハで、複雑なキメ等もばっちり息が合っていて流石でした。 (実はその一週間前にパート別リハを見学したが、相当なプロでもキメで手こずる物は手こずるもんだと知りちょっと驚いた。 ま、やってる内容のレベルが違うけど、、、。)日本公演は残念ながら今の所予定には組まれていないようです。


"Live In Japan"
Afro Cuban All Stars


Hotel Nacional

【キャバレー@El Parisien】(ホテルナショナル内) 70ドル(夕食込み) 

人生初めてキャバレーという物に行ってきました。 トロピカーナエル・パリジャンというどちらもキューバを代表するキャバレーですが、とりあえず若干安め(そしてより女の子が可愛い) と言われるエルパリジャンに行って見る事にしました。

噂通り、煌びやかなコスチュームに身をまとった若いダンサー達が音楽に合わせて踊り、ゴージャスなムード満点でした。内容はキューバ の伝統的な踊りから、アルゼンチンタンゴ、アラブ風の踊り、と様々。 感想は、んんん、、、もう少し歳を取ってみないと楽しめないかな、という感じでしたが、経験としてはまずます良かったと思います。 (ちなみに、もしこちらにて夕食コースを食べる場合には「ランゴスタ(イセ海老)」を選ばれる事をお薦めします)


【物価上昇】

来る大統領選での人気獲得を狙っているためなのか、最近アメリカのブッシュ大統領は対キューバ政策を厳しくしているようです。

内容は「キューバ系米国人からキューバへの送金額や里帰り回数を減らす」ことだそうで「キューバ経済が打撃を受ける事になる為、 国庫の増収と市民の消費抑制を図るため」にキューバ政府は物価を上げる方針(ドルショップ関係平均15%↑)を打ち出しました (5月下旬より実際に施行された)。 おかげ様で全く関係無いうち等留学生もおもいっきり影響を受けています(来学期からの学費等にも影響)。



CNNより


"Soy Cubano, Soy Popular"
David Caldozo &
Charanga Habanera

Cubadisco 2004

5月21日から約一週間にかけてCubadiscoという祭典が開かれました。

この祭典はいわばアメリカのGrammy Awardsのキューバ式版。 祭典中各会場で今が旬のアーティスト達がライブを行い、またテレビでの授賞式はまったくGrammy と同じ形式(ホスト役がプレゼンターを 紹介し、プレゼンターがノミニーを紹介して、そのノミニー優勝者にトロフィーを贈呈するというもの)で進行されていました。

2004年ベストアルバムは(思ったとおり)チャランガ・ハバネーラの「Soy Cubano, Soy Popular」が選ばれました。


【音楽・ライブ報告】

最近行ったライブの報告をします(詳しく知りたい人は別途メールください)。

・Percussion Cuba(のイベントの一つ)  @Amadeo Roldan  10ペソ(学生割引)

Changuito

4月中旬、ハバナの各会場でPercussion Cuba(通称「ペル・クーバ」)というパーカッション主体のライブが行われました。 タタ・グィネス(コンガ)、アマディート・バルデス(ティンバレス)、チャンギート(ティンバレス)、エンリケ・プラ(ドラムス)、 とキューバを代表する層々たるメンバーが一同に共演するという事で、当日は大勢の人が詰め掛けました(ISAの学生も多数)。

やはり流石というか、ソロではどの名人とも各々のスタイルを出し、観客も盛り上っていました。 個人的にはタタのコンガの音色と演奏中の独り言(あの独特な)にしびれました。  

Tata Guines

・NG La Banda @Diablo Tun Tun  10ドル

いままで3回見に行きましたが(付き合いとかで)、その内2回ライブ中に寝ました。そのくらい僕にとっては、、、。

作家の村上龍氏が大絶賛しているこのバンドですが、恐らく「昔は良かったんじゃないか」と思います。よくわからないのが、 歌もそれ程うまくない小娘3人組(いずれも15歳前後で可愛くない)がフロントで歌うのだが、歌う内容がホウィットニー・ヒューストン や、スティービー・ワンダーのカバー(たま〜にサルサ風)。

いくら観光客相手とは言え内容がひどすぎる。 しかも最後の曲は東洋人(チーノ)を馬鹿にした内容の曲で、歌いながらうち等の反応を伺う。う〜ん、、、。


・Manolito y su Trabuco(opening: Saburosura del Sonido con Sayaka-san) @Casa de la Musica(Miramar) 15ドル


Sabrosura del Sonido

大阪のサルサバンド、サブロスーラ・デル・ソニードとさやかさんがマノリートのオープニングを務めるという事で、見に行きました。 やはり始まる前、キューバ人に受けるかと思うと同じ日本人としてドキドキしましたが、ボーカルの男の子は上半身裸で登場する気合の 入れよう。最初は全体的に固い印象を受けたものの、途中からは客もノッテきて良い演奏を聞かせていました。さやかさん(バイオリン) はそのままステージに残り、マノリートのライブでも演奏をしていました(ソロも堂々と演奏)。マノリートは個人的にさほど好んで聞く バンドでもなかったので、ライブ中は専ら踊っていました。

* Sabrosura del Sonidoのサイトの"Report"をくりっくするとCuba Tour Reportが読めますよ。


"Se rompieron los termometros"
Manolito y su Trabuco


早いもので、亡命から1年が経とうとしています。 一部の友達等には伝えたのですが、6月18日より8月12日まで一時帰国します(よって、帰国最中は議長の議事録も休止します)。 餃子明太子、楽しみだぁ〜(ところで牛丼はまだ解禁されてないのかな?)。 んんんでは!


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