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議長のキューバ報告 (その2)2003.9.21

友人の通称「カズトラ議長」のキューバ生活日記第2弾です。

 


同志諸君こんにちわ カズトラ議長です。 8月〜9月の議事録(第二回目)を報告させていただきます。 (長いので暇な時にどうぞ)

【学校  ISA(Instituto Superior de Arte) 9月頭(9/1)からの新学期に合わせて6月末にキューバに 来たのに、なんと「校舎建替え」が理由で開校が一ヶ月延期になってしまった。 (現在入っている情報では、入学試験が9/29から一週間行なわれ、実際の授業は10/6から。先延ばしになる可能性も有るのだが、、、)

 

学校 ハバナ大学(Universidad de la Habana) ISAの開校が一ヶ月遅れになったため、空いた時間を使って今は ハバナ大学の外国人用スペイン語講座を受けています(9/1〜9/26)。 打楽器とは全く関係無い、語学だけの授業ですが、なかなか面白いのでハバナ大学の授業を少し紹介します。

(入学方法・試験 初日) ハバナ大学の外国人スペイン語 講座は毎月最初の月曜日(9月の場合9/1)に入学及び試験(テスト)が開かれます。 持参するのはパスポートと写真(2枚)、お金(2週間コース:U$200、4週間コース:U$300)で、 初日朝9時から行って いきなりレベル分けのテストが行なわれた。

テストは全員共通の大問3つ形式で、1つ目は基本的な動詞の活用問題、 2つ目は時制の問題(過去形、未来形)、3つ目は「あなたがなぜスペイン語を学びたいのか50単語以上用いて書きなさい」 でした。 テストが終わった後、入学手続きを終わらせ「翌日にレベル分けの結果が張り出されるからそこの教室に行きなさい」というものだった。


ハバナ大学正門

"ALMA MATER"

(授業 2日目以降) 初日は入学手続きとテストだったために、実際の 授業は9/2から始まりました(授業は9時〜12時30分、途中30分の休憩)。 レベルはPreliminario(初級)、Preliminario+(初級+) 、Intermedio(中級)、Superior(上級)の4段階あり、テストの結果 僕はPreliminario+(初級+)のクラスになりました。 クラスには日本人4人(自分含めて)、ノルウェー人2人、トルコ人、ドイツ人、 リビア人、スウェーデン人、オーストラリア人 (各国1人ずつ)、となかなかマイナーな国同士が集まった珍しいクラスになりました。

先生は白人のキューバ人のおばちゃんで、 授業は当然全てスペイン語 (ただ授業中、生徒同士英語で単語の意味を確認しあったりする事もある)。 内容は挨拶等日常会話に始まり、自分の国の紹介(食生活や風習)や「私がみつけたハバナでのお薦めスポット」を発表する等で、 会話中心の授業。先生は時たま興奮して一人でしゃべり続ける事があり、そのマシンガントークが終わる頃にはみんな集中力が切れて ヘロヘロになってる(流石は演説好きのカストロの国民)。

クラスメートでは、個人的にはスウェーデン人と仲良くなり、よく授業が 終わった後一緒にお昼を食べに行ってます。 (余談ですが、このスウェーデン人と最初に話すきっかけになったのはW杯スウェーデン・セネガル戦、やはり男ならば サッカーネタは 会話をする上では貴重です。特にヨーロッパや南米系の人を相手にする場合)。 最近は過去形と未来形の文法が頻繁に出てくるようになったので難しくなりました。

 


個人的なレッスン(夏休み中の) ISAの授業が無いので、8月〜9月にかけては個人的にレッスンをいくつか取っていました。その紹介をします。

ダンス(ジャンル:ルンバ) 先生:YOSVANI 28歳 @僕の家の前のテラス 15ドル/2時間 YOSVANIはISAでバタ(サンテリアで使う両面ドラム)を教えているが本業は踊り(ルンバ)の先生という事で、中野君と一緒に頼んで 夏休み中、踊り(ルンバ)を教えてもらう事になった(ISAでの夏の外国人用パーカスコースで中野君は YOSVANIのバタの生徒だった)。


バタのひとつ"イトレレ"

ルンバの踊りはサルサとは全く違い、拍子の取り方が非常に難しい。 基礎となるクラーべ(拍子木)に対し、コンガや歌が突っ込んだり、 遅れたりがしょっちゅうおき、体全体を使って表現するものも違う(筋肉痛起きる)。

毎週金曜日僕の家で2時間程授業を受けていたが、 家の人達も興味津々に 見て笑ってた(ルンバは基本的には黒人の踊りで、家の人達はみな白人。白人の人達はあまり踊りたがらない)。

僕も中野君もルンバをコンガで演奏する上で踊りのフィーリングを 掴みたいという事始めたので5回程レッスンを受け、終わりにしました。 が、キューバでルンバを習いたいという人ならばこの先生は基礎から丁寧に教えてくれるのでお薦めです(先生は現在興行で@メキシコ)。

 

・パーカス(楽器:ボンゴ) 先生:ROLANDO (EL NINO) 41歳 @ROLAND宅 10ドル/1時間 ISAでの授業が良かったため(前回の「議長の議事録」 にて紹介)今も先生の家に通いながら学んでいる。キューバ製のコンガを持って いない事を伝えると、「俺から買え」という事でトゥンバドーラ(コンガ)2本セットをU$350で売ってもらった。

最初物を見ていない 状態で前払いだったゆえかなり心配だったが、 胴も皮も状態が良く(またなかなかの美品)、自分自身としては納得行くもので良かった。 しかしこれ、日本にどうやって持って帰ろうか、、、。


バタのひとつ"イヤ"

授業は相変わらずROLANDOの気分次第でえらい難しい技をやったり ボンゴを習いたいのにコンガの授業になったりとついて行くの大変 だが、できるまで辛抱強くみてくれているため非常に良い。 ちなみにROLANDOは来年の4月〜8月 AFRO CUBAN ALL STARSで ヨーロッパ・アメリカツアーにボンゴセーロとして参加する事が決定している らしく(日本は未定)、もしこの時期ヨーロッパ、アメリカに行く方いましたらチェックしてみるの良いかと思います。

・パーカス(楽器:ボンゴ、カンパーニャ、タム、クラーべ、全般)  先生:MARLO @オビスポ通り裏のとあるスタジオ 15ドル/2時間 MARLOのいるバンド、MAGUEYはオープンカフェの店内で昔のソンの名曲等を演奏しているいわゆる営業系のバンド。 僕と小川君(8月末にキューバに来て、現在ISAのパーカス科入学申請中)がオビスポ通りのとあるオープンカフェでお茶をしていた所 右手にスティック(カンパーニャやタム、シンバルを叩き)、左手はボンゴでコンガパートを器用に叩きながら演奏している姿に 感動し 彼に教えてもらう事にした(キューバではこういう自己流ストリート系ミュージシャン結構いるのだが、日本ではなかなかいない)。


バタのひとつ"オコンコロ"
この授業はまず上半身裸になる事から始まる。なんせ四方完全に締め切った薄暗いスタジオは蒸し暑い! 実際にレッスンを受けてみると、MARLOは楽器の特徴を生かした合理的な叩き方をしている。また右手(スティック)、左手(素手) それぞれは簡単なパターンなはずなのに同時に合せてみると自分の手が思い通りに動いてくれないからもどかしい(だが面白い!)。 先生の生徒は現在僕と小川君しかいないせいか毎回2時間以上やってくれ、しかもレッスンを受けていない方はタダ見学させてくれるから 毎回復習、予習ができる。これを物にできればストリートで一人二役、三役(コンガ、ボンゴ、クラーべ等)ができるからかなり楽しみ。

 


【音楽・ライブ報告 最近4つ程ライブ観に行きました。その報告をします。

KLIMAX 

@Casa de la Musica (Habana) 15ドル 名前は何度も聞いたことがあり、有名なのは知ってるが、曲は一度も聞いた事がなく友達に誘われてとりあえず行ってみたライブ。

ISAの友達に「ドラマーのピロートすごいよ」と言われたためちょっと観察してみたが、 やはりセンスは抜群だった。 しかしティンバの中のコンガの役割って一体何だ?あんなに汗ダクダクになりながら一生懸命叩いてもほとんど音埋もれて 聞こえないし、、、。

 

はっきり言って踊ってばっかりいたためあまりバンド聞いてませんでした。 すいません。

 

LOS VAN VAN 

@Habana Cafe 15ドル 六本木のスダーダとかでもガンガンに曲がかかってるため 知名度は抜群で観に来てる日本人多かった(ちょうどお盆休みでもあったし)。 リーダー兼カリスマ的存在のJuan Formellはおらず、別の若手がベースを演奏してたのは残念だったが十分良いパフォーマンスをしてた。

ただ入場がpm10時30分なのに演奏始まったのがam2時ちょっと過ぎ(終わったのが4時過ぎ)と いう事で大分待ち疲れ状態にはなった。 Van Vanは最近活動盛んなようで毎週ハバナのどこかでライブをやってる様子。


"En el Malecon de la Habana"

YORUBA ANDABO 

@Las Vegas 2ドル 僕の師匠の竹内先生が「すごいよ〜!」と 言っていたので以前から興味有りながらなかなか行けなかったライブだが、 行ってみてぶっ飛んだ。バンド自体のグルーブが素晴らしいのはもちろんの事、リーダーのFreddyの妙技 (右手:3本コンガ、左手:カンパーニャ、カホン、他小物系の楽器)はパーカッショニストならずとも一見の価値です。

 


"El Callejon de los Rumberos"
また踊りも素晴らしく、キューバに来た際にはお薦めします(毎週土 pm5時〜)。3ステージ(ルンバ×2、サンテリア)で2ドルは安い! ただ来るときには上着を持ってくる事は必須です(冷房が効きすぎて てライブ観た後即効風邪引きました)。

DIAKARA 

@La zorra y el cuervo 15ドル(内5ドルまで食事&飲み物含まれる) 元Irakereのパーカッショニスト(兼ボーカル)のOscar Valdes率いるDiakaraはどこかにIrakere色を残しつつもやはり全然違うバンドでも あった。個人的にはエリエール(Habana Emsembleに移行)も河野さん(ハウステンボスに営業中)もいなかったため物足りない気はしたが バタドラムを用いたファンクやジャズはすごいものがあり、一緒に行った小川君やスウェーデン人の友達達も驚いていた。エリエール後任 のコンゲーロは右手の人差し指に大きな包帯を巻いており、その指をかばうようなプレーをしていたため、結局うまいのかどうかも判断で きなかった。

とまぁ、近況報告はこんな感じです(そうだ家賃が交渉して一泊15ドルから12ドルに下がったのも近況報告としてあったな)。 10月からISAの授業始まるのか心配ですが、まぁ、キューバなんでそこら辺は適当にやります。 あ、そういえば10月頭からキューバで野球の大会が開かれるそうです。日本チームも来るみたいなので、応援に行こうと思ってます。 大物来るのかな?メンバー決まったら誰か教えてください。 んんんでは!



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