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議長のキューバ報告 (その1)2003.7.24 友人の通称「カズトラ議長」(カストロ議長ではない)が7月にキューバに旅立ちました。「議長」は日本で某バンドで叩いていたのでご存知の方もいるかもしれませんが、キューバ行きは現地のコンパニェーロから技を盗み取ってくることにあります。その修行と音楽三昧の生活の便りをご紹介します。 |
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同志諸君こんにちわ カズトラ議長です。 亡命してから早いもので1ヶ月が過ぎようとしています。 何人からか、はよ現状報告せい!という催促メールが来てますので、報告させていただきます。 (長いので暇な時にどうぞ) |
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Yaroldy |
夏の外国人向けパーカッションコースは18日(金)を持って終了し、現在は完全に夏休みに入りました(6/30〜7/18 3週間コース)。 もう過去の話になりますが、やはり皆さん学校での生活に興味が有るかと思いますので、少し紹介します。 このコースでは僕はコンガとボンゴを取っていました。 習ってた講師はこのような人達です。 (コンガ)YAROLDY (Yaroldy Abreu Robles) 23歳、ISAを卒業後、現在はCHUCHO VALDESの専属パーカッショニストとして活躍中 (ボンゴ)ROLANDO (EL NINO) (Rolando Salgado) 41歳 現在AFRO CUBAN ALL STARSでボンゴを担当(2度来日経験有) |
コンガのクラスは月・水・金 am8時〜10時 で、生徒は僕とN君(もう一人このコースを受けに来ている日本人)の二人。 YAROLDYはたいがい遅れて来て始まるのは9時くらいからでした(遅れた分だけ一応最後までやってくれる)。 普段は物静かな23歳なのだが、一旦授業が始まると厳しくなり、 フォームやソニード(音)が悪いとスティックでビシバシ叩かれます(流石はISA卒業で基本に忠実)。 僕の場合、お前のアビエルトの音は最悪だと言われ、今も正しいソニードを模索中。 |
平和なキャンパス |
ボンゴのクラスは火・木 am9時〜11時 で生徒は僕一人だったり他の人も含めてだったりでした。 ROLANDOは対象的にいつも明るく社交的で、朝9時きっちり来るのだが、気分次第で突然、「カズ今日はコンガをやろう!」 とか、「カズこんな技はどうだ?格好良いだろ!」と、いきなりできるわけ無いような技を伝授しようとしたり、で、 かなりキューバ人らしいキューバ人。 ただ個人的には、できるまで一緒になって考えてくれ、教えてくれるからこの先生の授業は楽しく、 夏休みに入った今もHABANA VIEJAにある先生の家に個人的に教えてもらいに行ってます。 |
全般的に言って、ISAの授業は特に机があって理論を勉強するというものではなく、 実践(ひたすら叩く)のみのため、スペイン語も思った程苦労しませんでした(うそかも、、、)。 また、練習室は把握している所では4部屋あり、レッスンやってなければ自由に使えるというもの。 学校には世界各国の学生が来ているため、いろんな国の人達と仲良くなれるから面白い。 日本人は今把握している所で、打楽器科に5人(自分含めて)、弦楽器(コントラバス)1人、美術に1人、 語学(キューバ人向け日本語の教師として)1人、また夏の短期コースでは声楽に1人(すでに帰国)いました。 |
【生活全般】 |
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ハバナ市内 |
(家) 到着当初は友達に紹介してもらった家に住んでいたのですが CASA PARTICULAR(外国人を泊める事ができる、政府に認可を受けた家)ではなかったため、3日で引越しました。 引っ越した先は学校へのアクセスも良く(マキナというルートタクシーで10分程度)、 部屋は2ベッドルーム(ダブルベッドとシングルベッド)、冷房、カラーテレビ、冷蔵庫付(ある意味三種の神器) 外にはテラスが有り、洒落たバーカウンター風のキッチンとテーブル、ロッキングチェアが有り、 かなりブルジョアな部屋に住んでいます(1泊15ドル)。 また身の回りでは家政婦さんが毎日洗濯、掃除もしてくれます。 家の人達(僕は家の3階に住んでおり、家の人達はその下)も白人の裕福な家族で優しいです。 家族構成は旦那さんと奥さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんに、息子2人(週末になると帰ってきたり帰ってこなかったり)で、 英語は息子が若干わかる程度で、基本的には全てスペイン語で(辞書引き引きをしながら)会話をしています。 特にお婆ちゃんは優しく、僕の事をいつも気遣ってくれて上に上がってきては、話相手になってくれます (なかなか帰らない時もあって、ちょっと困る時も少々)。 けど、お婆ちゃんのおかげで少しづつですがスペイン語も理解できるようになってきました。
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(情報・メディア) 基本的に学校と家の往復を繰り返していたため、もっぱら情報源は帰ってきた後のTV。 TVのチャンネルは2チャンネルしかないから選択肢は限られる。 内容は比較的日本と似てて、朝はニュースか子供向け番組、昼間はやってたりやってなかったり(家に居ないから正直わからない)、 夕方からはドラマ、お笑い、夜8時からニュース(この時は両方のチャンネルが統一される)、夜は若者向け番組や、サスペンス、映画等。 社会主義国ゆえ、情報統制されてるかな(内容も固いのかな)と思っていたが、たまにやってる政治番組の裏チャンネルでは 音楽番組(この前はチャランガ・アバネーラ特集)とかをやってて、みんなそっちを見ているようだ (あくまでも周りの家々のテレビの音からの推測)。 ニュースになるとスペイン語が全くわからない(お婆ちゃんみたいに繰り返したり、ゆっくりしゃべってくれない)ゆえ、 映像からほとんど推測していくというものになる。 2週間程前だが、コンパイ・セグンドが亡くなった時には連日連夜コンパイの事ばかりだった。コメンテーターによっては コンパイはサンティアゴ・デ・クーバ出身であり、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの映画に出てたのはおかしい!と 言い張ってた人もいた(ブエナ・ビスタとはハバナにある地区の名前、そこには古くから社交場があり、連夜演奏がされてた)。 インターネット(メール)は学校の近くにある4つ星ホテル(ホテル・パルコ)から行う事ができるが、1時間5ドルと高い (それでもハバナ市内に行くより安い)。ISAの学生(特に外国人)がよく利用してるため、混んでる上、サーバーもよく落ちる。 自分のパソコンからのメールは、学生ビザを取得した後(現在申請中←いつになったら取得できるものやら、、、)、 そのビザを持って電話局に申請しキューバでのメールアドが取得できれば可能との事でまだまだ先になりそうです。 (音楽・ライブ) こちらに来て4つ程ライブ観に行きました。その報告をします |
・Los Munequitos de Matanzas @Teatro America 7ペソ ニューヨークを始め世界各地で演奏してるこの超有名ルンバ・バンドも、キューバに帰ってきてはしっかり現地人価格7ペソ(約40円!)で しっかりど迫力ライブを見せてくれました(しかし満杯の大劇場でエアコンが全く無く、死ぬほど暑かった)。 グルーブからして他のルンババンドとは格が違い、特に生Wembaは会場も一体となって歌い感動ものでした。 (ちなみに、僕が以前結婚式等で演奏したLengua de Obbaraはこのgrupoの曲です) |
"Rumba Caliente" |
"Tribute to Perez Prado" |
・Habana Ensemble @Jazz Cafe 10ドル このバンドというよりも友達のエリエール(コンガ担当)観たくて見に行ったライブ。バンドはエリエールが以前いたディアカラよりも さらにフュージョン志向に入り、かなり難しい変拍子とかをやってた。エリエールのコンガソロは期待通りで、客も相当拍手を送ってた。 ま、当然だわな、、、。 |
・Los Papines @Casa de la Musica (miramar)の2階 会場の名前忘れた 10ドル 友達に誘われて行ったこのライブだが、ついでにと思いISAにいる他の友達を誘ってみた所、 「ドリフターズみたいだよ。でも一度観る価値はある、2回は観たくないな」と言われたが、正直見終った感想は本当にそんな感じ。 しっかりとしたルンバの土台が有る上でショウマンシップ(シェケレ(楽器)を突然客に手渡して一緒に演奏する等)を前面に押し出してる。 何度か日本に来てるらしく、うち等に向かって「コンバンワ、ヨウコソイラッシャイマシタ、タノシンデイッテクダサーイ!」とノリノリ だった。初めてルンバに触れる人にとっては良い(楽しい)ライブだと思う。 |
"Tambores" |
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・Freehole Negro @Hotel Riviera 7ドルだったような、、、。 友達の彼氏の弟(レニィエル、コンガ担当)が演奏してるバンドという事で見に行った。5つ星ホテルの会場で演奏するのに、 なぜかバンドのジャンルはファンク・ラップ。でも上手かった。友達が言うにはLatin Grammy Awardsでもノミネートされるくらい ハバナでは有名なバンドらしいのだが、実際1部ではマバラだった人も2部の頃には会場満杯(若いティーンエイジャーだらけ) になってた。 とまぁ、こんな感じです。 明日はlatinhos メンバーのNさんと(2日遅れで)旦那さんがハバナに遊びに来るのでかなり楽しみ、 また馬鹿話で盛り上がるかと思います。 んんんでは! |
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