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ひめさんの旅行記

"Puerto Ricoに行ってきたよ" (5)

2004年1月1日 Feliz an~o Nuevoと空港の悲劇の巻

あっちこっちから花火が上がる音が聞こえてきた。 お、お、お、いえ〜〜〜すっ ふぇりぃ あぁにょ ぬえぼぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜。 もうそこいらじゅうの人と、抱き合って新年のご挨拶です。うん、こういうの好きだな。日本の、実家の、除夜の鐘を聞いて、正座して、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します」もいい。 そして、こういう、みんなで歌いながら、お酒かっくらいながら、ぎゅーってしながら、「Feliz an~o nuevo!」っていうのもいい。

どっちもいい。どっちも好き。どっちも愛してる。『今、ここにいられて幸せ、感動、よかった』って思える瞬間が多い人生って素敵だと思う。で、今回のこの旅は、そんな瞬間の連続だ。ってことは、私の人生はきっと素敵だ。ふっふっふっふっ。

おっと、そろそろ空港に向かわねば。今回は途中から友達が合流するのです。いつも一緒に踊りに行き、ご飯を食べ、色々と語り合ってもいる、年上の仲良し。彼女の到着を心待ちにしていたのですよ。だってさー、ほら、かっこいい子なんかをみたら「ねえ、あの子かっこいい!」って言いたいじゃないですか。そう言い合える相手が来るなんて、待ちわびるに決まっております。

日本で聞いていた限りでは、どうも私のフライトと同じスケジュールらしいから、もうそろそろSan Juanに着く飛行機のはず。今回迎えに行くことは、つい昨日になって思い付いたことだったので、便の番号もはっきりは聞いていないし、彼女に連絡もできずでサプライズになってしまった。ま、大丈夫でしょ。と車で空港へ向かう。

アメリカン航空の出口で待ち伏せ。おお、キュートな子供が沢山います。うろうろうろうろ。新年のわくわくも手伝ってか、到着を待つみんながなんだか浮き足立ってて楽しい。"空港"って気がします。 が、しかーし、肝心のSちゃんが出てこない。待てど暮らせど出てこない。随分長いこと待っていたのだけれど、最後の客と思しき人が出てきて、彼に「オリエンタルを見かけなかったか?」ときいたがノーの答え。 しかたなくとぼとぼと駐車場にもどる2人。

さて、どうしようか、と、私が日本を発つ前にいたときにもらっていた、彼女が予約したというParadorの連絡先に電話してみることにする。ほら、到着が早くて、もう宿に着いちゃってるのかも、と思ったわけです。で、電話してみるが相手はどうも寝ぼけているらしい。「いや、誰も着いてないよ。」という答えらしい。ふむ。それにしても、この住所の書き方では場所がはっきりしないので、聞いてみる。と、「Cabo Rojo!? そこはCabo Rojoなのか!?」と携帯電話を持ったまま兄貴分が叫んでいる。

「??ね、それって遠いの?」

「いいか、ここがSan Juanだとする。Cabo Rojoはここだ。」

と車のルームミラーをPuerto Rico地図に見立てて説明してくれる。……・・

「!!??? …ここ?」うぅわっ、とてつもなく遠いです。

もしかするとここってPuerto Rico本島の中で、San Juanから一番遠いんじゃないか? そうか、何だか不思議な住所だと思ったんですよ。やっぱりこの郵便番号、San Juanじゃないですね。このParador、インターネット上で情報公開している中で、住所にSan Juanって文字を入れてるんです。つまり、"**ハイウェイを使って〜km、 San Juanより"としている。そりゃ、全然知らない人がこの住所をみたら、San Juanだと思うよな。San JuanにはParadorなんか無いって思ってた私だって、その文字をみて「あ、San Juanにもあるんだー。」って思ってしまったもの。それにしても、タクシーで行けば300$を超すだろうという場所。肩を落とす私達2人。新年のわくわく気分から一転、ほとんど口を開くこともなく、それぞれのベッドへ向かったのでした。


悲劇の結末はの巻

今日も目覚まし無しで元気にお目覚め―と、ちょっと気分は重いままですが。兄貴分も起きてます。「あっっ!」あれ?ご機嫌だ、兄貴。

「Sから電話があったよ。」

「!! verdad??」おお、だからご機嫌なのか。

「うん、今朝4時くらいに。でね、まだ日本にいるんだって。」←にこにこ。

「???!!!??? 何?意味分からない。」←寝起きがいいはずの私、寝ぼけているわけはない

「あのね、スケジュールを間違えてたらしい。」

「???!!!」←まだ意味不明

「本当は彼女、今夜―2日の午前1時に着くんだったんだよ。」←にこにこ

「!!!〜〜〜〜〜〜〜〜」←腰が抜けた。

これが午前1時着というスケジュールが引き起こした二つ目の悲劇のオチでした。

それにしても、確かに出発日から計算すれば、到着は翌日2日の午前だと分かることではある。だからSちゃんの間違いもあるけれど、でも旅行会社の配慮不足も大いにあるのだ。なぜなら旅行会社が作ったスケジュールを見せてもらったら、ぱっと見ただけではまるで1日の午前1時到着にみえるんだもん。申し込んだ当初はSちゃんの名前も入力ミスしてたらしい。今回はこの程度のことで済んだけれど、旅行会社も選ばないとねーというのが今回の教訓。それが、例え格安航空券の手配を頼むだけだとしても、です。みなさんもご注意あそばせ。 ま、何にせよSちゃんが無事でよかったです。

ところで、一方のParadorのほう。翌日キャンセルの電話をしたときに聞いたのは、やはりあの住所表記のせいで、同じような間違いをするお客さんがたーくさんいるということ。分かってるんだったらさっさと改善しろよ。て、でも、わかっててもやらないってのが、それが、そういうとこが、やっぱりBoricuaなのかしら??

素敵な訪問者の巻

取りあえず、安堵した2人は急に饒舌に。今日兄貴分は、Doradoにある某お屋敷でのニューイヤーパーティーでの演奏に出掛けます。新年早々、ご苦労様です。私は一日だらだらすることを決め込んで、ビブラフォンをせっせと積み込んでいる兄貴分を眺めつつ、冷蔵庫をあさる。今朝はクランベリージュースとぉ、チーズとぉ、あ、フルーツブランにしよう。あとはMongo Santamariaが今朝のメニューです。

お庭のプールでReggaeを聴きながらのんびり泳いで、さっさとお昼寝にはいります。うーーーん、なんて幸せ。

いやーよく寝た。今なんじだ? と、部屋の入り口に立てかけていた鏡の向こう側に、なにか緑色の物体がある。暴風がふいてたから、どっかからおっきな葉っぱかなにかが飛んできたのかしら?コンタクトを外していた私、顔を近づけてしげしげと……「???」

「!!!」←声になってない。 「いぐあな??いぐあな??なんで??いぐあな?」

いやー、びっくりするよそりゃ。昼寝から起きたら、部屋にでっかいイグアナがいるんだよ。 この方とは友情を築けそうに無いということを早々と悟った私、一旦ベッドにもどって、どうやって部屋からでるか思案する。あの方々が草食だってことくらい、あんな顔してて、ハイビスカスの花なんぞをお召し上がりになるってことくらいは存じ上げていたのだけれど、いかんせん私のタイプじゃなかったんですよね。できればあまりお会いせずに過ごしたい部類の…。

と、しばらくしてから様子を覗いにいっていみると―いない。あれ?どこだ?あ、いたいた。Giovanniが寝ていた部屋に入っていっています。どうしようもありませんが、取りあえずリビングへの道は拓けました。いそいそと本を持って、リビングのカウチに移動です。しかし、存在が気になって読書にもちっとも集中できない…。と、しばらくしたら、出てきました。ゆっくりとした足取り。あら、ほっぺはまんまるピンク色で可愛いじゃない、なんて観察してみてもしょうがない。しばらくそこに留まったまま、私の注意を引き付けてやまなかったイグアナさん。と、何が起こったのか、バタバタバタバタと凄まじい足音を立てて、玄関の隙間から外へ。こうして突然いらしたイグアナさんは、やっぱり突然去っていかれたのでした。 当然、夕方の兄貴分からの電話にはイグアナさんの訪問を一番に伝えたのは言うまでもないですね。あー、びっくりした。

暗くなってから戻ってきた兄貴分と、Celia Cruzのお誕生日コンサートの再放送を観ながらごろごろ。やっぱり彼女は偉大だった。しかし、このメンツの中で歌うとは、旦那さんは心臓に剛毛が生えてるんじゃなかろうか。


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