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カリブ漫遊記 03.12 (5) トリニダッド
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またもサン・ファン空港。出発まで時間をもてあましたので色々電話する。アンディー・モンタニェス、ルイシート、エドウィン、ヘスス・セペーダ、ラモン・バスケス・・・皆年末はライブで忙しい。エドウィンは連日だそうだ。昨晩はポンセとか。 まだ時間があまる。空港のCD屋へ。レイアウトが変わっている。 棚が増えてる.売れ行き好調なんだろう。DVDも増えて、モニターもCDコーナーと雑誌コーナーの2ヶ所にしつらえてある。 |
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雑誌を物色していると、ぶりぶりした音が飛び込んで来た。お、これはボビー・バレンティンの刑務所ライブ、4曲目。ホスエ・ロサドの声。 レジを打っていたおねーさんの目がモニターに移動し手が止まる。"People en Espanol"誌のビヨンセとシャキーラの比較グラビアをにやにやして立ち読みしてた2人組みレゲトン系兄ちゃん、画面のホスエを確認し雑誌に戻るが足が動いている。スナック類補充の兄ちゃんは完全に仕事停止。みんな好きなのだ。 とか、暇つぶしをしてアメリカン・イーグルのゲートNo.1へ向かう。いつもの通り、ドラッグ撲滅キャンペーン広告のパネルで微笑むビクトル・マヌエルが見送ってくれる。ようやく70人乗りのATRプロペラ機に乗り一路トリニダッドへ。 |
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機内のお隣は女子高生であった。アフロ系で顔が小さく目がくりっとしてなかなか美人。一方お尻と足が相当大柄でこれまたチャーミングだが隣席にはみだしてくるので狭い。最近の音楽の話題で盛り上がる。ブランディーとかブリトニーとか押さえてるが、ソカ、ラガ・ソカなどは当然ベーシックとの事。 2時間ほどのフライトでトリニダッド/ポート・オブ・スペイン空港へ到着。 夜9時。 |
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空港に着くと。バゲッジが出るまでCD屋を物色。季節ものParangのコンピの第2集が出ていたのでゲット。年末はこれですね。 去年はレネゲイズ(カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ)、今年はエクソダスの来日だったけど、店員のねえちゃんにそんな話を持ち出すと スティール・パン・バンドの話で一挙に盛り上がる。この間買ったレネゲイズ本の中の裏話とか、最近のレバンティーユの動静とか、地元情報がありがたい。 あとシャドウとかカリプソとかも捕獲。こんだけ長く盛り上がっても、まだ荷物が出てこないのが当地の良いところ。 |
![]() 今年日本で出たDVD"カリプソ天国"もなかなかです。キッチナー、 スパロウ、ラダー、プリテンダーなどなどの映像の入った映画 |
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カスタムを出ると語尾に特徴のあるトリニダッド英語ががんがん飛び込んでくる。当地に着いた事を実感するひと時。 日本からの中古車のタクシー(右ハンドルの国なのだ)で街中の宿へ。例によって「貴方の好きなラジオ局をかけてくれ」というと、チャトネー・ソカが飛びこんできた。運転手はインド系。中古車の話、景気の話、セキュリティーの話などで盛り上がる。最近は金持ちの誘拐がトレンドとの事。 ホテルに着いて、これまた例によってメール・チェック&回答して寝る。
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翌日から2日間は朝からびっちりお仕事で、夜はお客様と食事&酔っ払ってホテルでメールというルーティーン。しかし最終日にクリスマス・ムードの地元商店街を探索する時間は取れた。重要なマーケティング活動である。 トリダッドは、元々スペイン領+ハイチの独立の時に逃げてきたフランス系+英領になってのイギリス系(アイルランドも多い)+インド系という異常な混在の国でとても面白い。 宗教は現在はクリスチャン、ヒンドゥー、モスレムの並立だが、クリスマス商戦はいずこも同じ。ショッピング・センターで子供がサンタと一緒に写真を撮る、といった企画は万国共通。ただし、ブラック・セイントであったりして、昨今の商業化した混在とは関係はないもののカリンダー、ブゥードー、サンテリアといった文化背景に思いを馳せる。 クリスマスには伝統の料理もあるのだ。当地のクリスマス料理といえばなんと言っても、ハムサンド、ポンチ=ア=クレーム、ソレル、ジンジャー・ビアー、パステルである。 プエルトリコとの類似性が見られるのだ。ポンチ・ア・クレームはコキート、パステルはパステレスだ。 きっとクリスマスの伝統は、スペイン時代からのものが脈々と受け継がれているのかもしれない。。 |
年末ジャンボ宝くじの広告 |
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クリスマス時期伝統の ジュース"ソレル"の広告。 マラカスとクアトロ (4弦)で盛り上がる 写真付き。 プエルトリコと同じ |
食べ物だけではない。 音楽ではパラングだ。小編成の楽隊が戸口から戸口へと音楽を演奏し歌って歩く、というセレナータの習慣。 プエルトリコやドミニカ共和国、ベネズエラなどスペイン語圏のパランダと同じルーツだ。パラングの成り立ちには諸説あって、スペイン領時代から受け継がれているというものと、英領時代にカカオ農園に大量に働きに来たベネズエラ人達が自分達の習慣を持ち込んだというもの。いずれにしても1862年の独立後、トリニダッド文化・芸能に制約がなくなってから表に出てきたということらしい。 1971年には全国パラング協会(NPATT)も出来て全国規模のコンペティションも行われている。しかし、カリプソやソカなどに比べれば勢力は小さく、"クリスマス時の伝統の古い音楽"と言ったポジションを余儀なくされていたという。しかし近年は賛否両論あるものの、英語のパラングやソカ=パラング、インド系チャトネー=パラングもあるとの事。 スティール・パンによるパラング大会すら行われる。今年のチャンピオンはアリマ市の12/13に行われるアリマ市のファイナルで決まる。 |
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パラングの編成は、クアトロ(4弦)、ギター、チャク・チャク(マラカス)、バイオリン、マンドリン、バンドリンなどなど。これに歌がつく。 大きく言って3つのスタイルがある。 まず「アギナルド」。これはキリスト誕生にちなむ歌詞で、しっかり伝統を受け継いでいるもの。次に「グァラポス」。カリプソの様に時事ネタ、即興なども織り込む。そしてパラングを締めくくる「デスペンディーダ」。まさにスペイン文化なのです。「デスペンディーダ」での例で言えば"A mi me parece es mucho cantar, parale la voz para reposar"と言ったスペイン語な訳です。コンペティションではベネズエラからの審査員も参加しスペイン語の歌詞もチェックされるとの事。 で、捕獲CDです。 |
"パラング・ライム" (おしゃべりタイム)の 企画を宣伝するホテル。 ここにも マラカスと クアトロが登場 |
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STRICTLY PARANG VOL2 / BEST OF TRINDAD PARANG パラングのコンピレ第二集。Los Parranderos de UWI, Los Pastores, Voces Jovenes, Sotero & Domingo Gomez with Lopinot Serenaders・・・みなプエルトリコにでもいそうなグループ名が並ぶ。 Los Parranderos de UWIは ウエスト・インディー大学所属の伝統のグループ。1979年設立以来、しっかりとパラングの伝統を守っている。 プエルトリコとの共通性、というかスペイン語圏の共通性も楽しいが、カリプソの匂いもありそこも楽しい。
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"Strictly Parang Vol. 2" |
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CALYPSO@DARTY JIM'S ロード・スーペリアーの歌う一曲目でいきなりノック・アウトされました。カッコ良すぎ。 ボンバー、リレイター、マイティー・スパロウ、ロード・スペリアー、マイティー・テラー、カリプソ・ローズといったビッグ・ネームの並ぶお徳用である。しかしこれは昔の演奏ではない。今年8月録音のほやほや。いわゆる50-60年代のナイトクラブの音を再現したような企画。スパロウはヒットの「メロディー」を、カリプソ・ローズは米国でアンドリュー・シスターズがヒットさせた「ラムとコカコーラ」を、スパロウの大ヒット、ダイナとジーンをボンバーが歌っている。 アメリカ軍が駐留していた当時の歌詞のカリプソがやはり何とも言い難い思いを起こさせる。一方、エッチなダブルミーニングの歌詞をあっけらかんと歌われるのも、やはり何とも言い難い思いを起こさせる。カリプソはサウンドもいいけどやはり歌詞が楽しい。
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"Fully Loaded" |
SHADOW/FULLY LOADED これまた今年NYのセントラルパークでの実況盤。シャドウは2001年のソカ・モナーク。この盤は来年のコンペティション狙いでしょう。実に素晴らしい。 聴き取りにくいが、その中に聞えてくるひねった歌詞も聴き所。
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BUNJI ・ RACEFULVENGEANCE バンジはトリニダッドの今の音を代表する若手のスター。ソカをベースにラップやR&Bを入れ込む。 スペイン語圏のメロディーを感じる曲もあり、今の時代はこれでしょう。機中で話した女子高生もお奨めの一枚。メッセージは前向きなものも多い。
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"Racefulvengeance" |
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