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カリブ漫遊記 03.12 (3) プエルトリコ

お客と食事して、ホテルへ戻る。翌日は(というか既に0時過ぎで当日になっている)4時起きかぁ、とぶつぶつ言いながら、アルコールで霧のかかった頭をけとばしてメールをチェック。ラインの速度が重くて、50本程なのにダウンロードにやたらと手間取る。返事書いてと、ああ、眠い。ああ、もう5時かあ。7時の便だからぼちぼち行かねば。フワ〜、眠い。おばちゃんが運転するタクシーで空港へ。チェックインしてサンファンに向かう。


さて、サンファンである。少々曇り模様。最初にタクシーで流れてきた曲によって滞在を占う、恒例のサルサ占い。今回FM 93.7から流れてきたのはラフィー・レアビとセレクタのライブ盤から"シレンシオ"。シレンシオかあ、静かにしてろってことか?

あまりに眠いが、キュラソーのレポートをとにかく纏める。そして例によってビエラ親父の店に。"Jochi! Feliz Navidad!"とセニョーラが迎えてくれる。相変わらずお美しい。さすがメデジン出身。



Raphy Leavitt y La Selecta "30 aniversario" en vivo.

店はクリスマスものを前面に出している。ビエラの親父もアギナルドのコンピやお約束の"アサルト・ナビデーニョ/ウイリー・コロン&エクトル・ラボー"等の商品を特設コーナーにせっせと並べている。グラン・コンボの旧譜、数々の名作が紙ジャケで出ている。


朝のタクシーのラジオから女性歌手が歌うボンバのクリスマスソングがかかった。絶対にセペーダ一家とかアジャラ一家の音ではない。聴きやすいが、でも結構重くていい感じ。なんかルセシータのような太い声だったなあ。

親父に訊いて見るとたちどころに"Un Regalo de Alegria/Lucecita Benitez"をかけてくれる。"Bomba en Navidad"、そうそう、この曲だよ親父。これだからこの店はPOSシステムなんて要らないのね。エリック・フィゲロアがピアノ、ジュニア・イリサリーがベース、カチェーテがバタまで叩いてる。ペドロ・グスマンのクアトロにカンディード・レジェスのグィロなどなどなかなかツボを押さえたバックも素晴らしい。



"Un Regalo de Alegria"
Lucecita Benitez



"Ocho Puertas"
Banco Popular
de Puerto Rico

ルセシータと言えば、今年のバンコ・ポプラールの企画盤にも参加している。今年のタイトルは"Ocho Puertas"。"ボヘミア"がテーマ。まだ店に出ていない。今年はTV放送もまだで、ちょっとスケジュールが後ろ倒しになっているようだ。

ビエラの親父は40年代からのプエルトリコの音楽をずっと見てきた人。チューチョやルセシータがアイドルだった頃から良く知っている。そんな頃の話を聞けるのもこの店の素晴らしいところ。


 

親父とセニョーラと近況報告をしている間にも、クリスマス・ショッピングに人が出入りする。店はなかなか忙しい。ふと見ると店の奥にティテ・クレ・アロンソへのオマージュのコーナーがあった。思わず合掌。

セニョーラ「そうなのよね。あの椅子によく座ってた。」

ラティーナ誌にティテへの追悼記事を書いたことを言うと、一緒に飾ってくれることになった。 記事にも書いたが、サルサを作ったのはニューヨークのプエルトリコ人音楽家だけでなく、彼のようなプエルトリコ、キューバ、ブラジルまでも自分の懐にとりこみ、色々な要素の流入する都市部の生活の実感を多くの名曲に仕立てあげた作詞・作曲家も重要であるのは言うまでもない。

 


ティテがよく座っていた椅子に、Tシャツや彼のCD、著作などがディスプレイしてある。彼の使ったタイプライターもあった。

親父に勧められたもの、そうででないもの、モロモロを捕獲。

親父の所を辞して、近くのドラッグストアへ。クリスマス向けの古い盤、たとえばチュイートとかは実は親父のところで買うよりこういうドラッグ・ストアの方が安かったりする。特価5ドル。もちろん品揃えは親父の比ではないけれど。


"Mi Gallo Camaguey"
Chuito

"El Gallito de Manati"
Jose Miguel Class


プレーナ用パンデレータのセット。ソフト・ケース付きナのが泣ける。

捕獲物を一旦宿に置いて、バカルディーの工場へ向かう。

年末恒例のFeria artesania/民芸品フェスティバルだ。もちろん無料コンサート付である。旧市街までバスで移動。そこからフェリーニに乗って、その先は無料バスだ。

ああ、あのグイロほしいなあ、あの長いサイズで切れ目があんなに細くて繊細なのはLP社は作ってないもんなあ、でもこれから漫遊するのに持っていけないしなあ・・・などと店を冷やかし、レチョンとコミダ・ティピカの店でめしを掻きこみ、ステージへ向かう。地元のプレーナ・グループだ。 とか言っているうちに地元のお客様と食事の時間だ。宿に戻る。


夜は旧市街のパロット・クラブへ。混んでいる。旧市街でカジュアルでおしゃれな店であるこのレストランもかかっているのは、チュイートとラディの両師匠の伝統のアギナルドだったりして、いかにこのクリスマス・シーズンが当地では特別であるか分かる。

カルーチョのサラダ、久しぶりで非常にグッド。メインに注文したのは「バカのカチェーテ」。"カチェーテ・マルドナドはバカ者だ"、というコンセプトの料理、ではない、たとえ彼にそういう一面があるにしろ。Cachete de vaca、つまり牛の頬肉である。これ非常にうまかった。やはりカチェーテはうまい!というコンセプトは正しい。

 



"Cachete" Maldonado
y Los Majaderos


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