Mofongo's 100% PUERTO RICO - Borinquen te llama -

カリブ漫遊記・プエルトリコ/サンファン空港03.12

ニューヨークは寒い。

JFKでバスを待つ間セキュリティーの兄ちゃんと世間話。昨日は雪だったと教えてくれた。ああ、早く暖かい島に行きたいものだ。


いつものアメリカンのターミナルでチェックイン。ゲート43番はこれまたいつもの通り既にプエルトリコ。


「Hola, Paaaapi! Que pasa, mi amigo!」「Como estan, tuya, la familia」・・

まだ学校は休みじゃないので子供連れは少なく、観光客風も少なく、どちらかというとプエルトリカンの年配が多い。本土からの早めの帰省か。ボーディングのアナウンスも無いのにじわじわとゲート近くに集まり雑然としたムード。これまたいつものサン・ファン行き。


カウンターのおばちゃんも
プエルトリカンの扱いは習熟している

隣の席はコネティカットに住むプエルトリコ人のおばちゃんだった。26年前に島から転居して、数年前に旦那をなくし、それをきっかけに最近プエルトリコ/カロリーナに家を買ったという。

おば 「わたしなんかさ、もうアメリカ長いけどね、やっぱりプエルトリコがいいのよ。今日は4時起きでニューヨークに移動だったからちょっと疲れてるんだけど、あっち行くのはほっとするのよね。」

モフォ 「そうそう、この便に乗るともうすぐアロス・コン・アビチュエラにありつける、って思うんですよ」

おば 「あー、あんた、ココロコだわね、わっはっは」 てな会話を楽しんでいるうちに、窓にモスコソ橋からイスラベルデの風景が見えてくる。窓側の席にはじっと外を見つめるおじいちゃん。無事ルイス・ムニョス・マリン空港に着陸。いつもの拍手。

今回の漫遊はまずキュラソー訪問が最初なのでアメリカン・イーグルに乗り換えだ。日本からキュラソーまで移動時間は計24時間。ブラジルやチリ行きと同じくらい。 待合室を横切ると、おお?この音はクアトロの生音じゃないか?


 

バゲッジ・クレームへと続くホールへ向かうと、コンフント・ティピコの編成でアギナルドをやってるではないか。 アギナルドはプエルトリコのクリスマス音楽。なんと幸先の良い旅のスタート。

ニューヨーク便から降りてきた客が皆立ち止まる。「Mira, estamos en Puerto Rico, ahora!/プエルトリコに着いたぞ!」ヤンキースのブレーカーを来た親父のグループが「Soo-moo-s boricuas!/やっぱり俺たちゃプエルトリコ人」とかいってステップを踏み出す。端の方でも老夫婦が。アメリカンのヒスパニックなスチュワーデスがメロディーに合わせ歌いながらニコニコと通り過ぎる。

そうか、これは観光客向けと見せかけて、実は帰省客を盛り上げるためなのだ。  


セイス・チョレアオ演奏中


MASO RIVERA師匠
”Lo Mejor de Maso Rivera"

何曲か楽しんで、ふと回りを見ると、クアトロ関係の展示とブースが設えてあるじゃないか。

壁にはクアトロ奏者とクアトロ製作の名人達の写真が。おお、あそこのブースのあの顔はクアトロ協会の”エル・ヒバロ”、あっちのブースは教則本も出しているエクトル・リベラが、後ろのTV画面には故マソ・リベラ名人のプレイするお姿が・・


 

「あのー、ちょっとこのクアトロ弾いていいですか?」「どうぞ、どうぞ、習ったことあるの?」「先月、エドウィン・コロン・サヤスに5分クリニックをしてもらって」「おお、エドウィンね。じゃ、あんたアグァディージャに住んでるの」「いえいえ、日本から参りました」「おお、ハポン!デ・ラ・ルー!(オルケスタ・デ・ラ・ルス)」・・・。 日本といえばデラ・ルス、という反応で話がスタートできるのは、プエルトリコと一部中南米に限られるが、それはそれでありがたい。色々話が弾む。

 


ブースに張り付いてヒマしているのはなにせその道の大家ばかりなので、実に細かい話まで色々教えてくれる。ヘェ〜の連続、トリビアの泉である。

「クアトロの材料にはどんな木が良いか」「クアトロが現在の形になったのはどういう経緯か」「ヨーモ・トーロのスタイルはどこから来ているか」「チュイートというのは実は4人はいる」「オディリオ・ゴンサレスの愛称はなにか」(オディリオって言われても、あんた、プエルトリコですら知る人は少ないでしょう・・)


"Ni De Madera Son Buenas"
Odilio Gonzalez


エクトル・リベラのブースヘ移動する。相変わらずちょっと情けない感じのエクトルである。「どもども、おひさしぶりです。あのー、教則ビデオのプレシオサのサビなんですが、こんな押さえ方で正しいですか」「おお、ひさしぶり!おれのビデオ持ってたっけ!?見てあげるからちょっと弾いてみなさい」タラレロ〜、タッラッラン〜・・。などと盛り上がって、ふと時計を見ると、

ん?6時15分?


げ!!”ヤバイ!!フライトは時10分だぞ!

んげぇええええと不気味な悲鳴をあげながら、アメリカン・イーグルの1番ターミナルまで走る日本人をエクトルは点目で見送っていたに違いない・・・

 


・・・・・。


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