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カリブ漫遊記・JFK乗り換え03.5

 

JFKに夜ついて翌朝7時の便でトリニダにというスケジュール。JFKは寝るだけ、TVだけ。

 


ドン・フランシスコ

Univisionの土曜のゴールデンタイムは長寿番組サバド・ヒガンテおなじみ司会の ドン・フランシスコはみのもんたというところか。

UnivisionはNY、マイアミ、メキシコ、プエルトリコ、ベネズエラに軸がある ヒスパニック・メディア。この番組はカリブ、南米系の匂いより、ややメキシコ/チカーノの匂いが強い。

出演のゲストも楽しみだが、どんなスポンサーが付いてるかチェックするのも楽しみ。 アメリカ企業の対ヒスパニック・マーケティングに対する定点観測。ヒスパニック・マーケットは無視できないどころか、一つの大きなターゲットなのだ。 もちろん番組のバカ企画もお楽しみの一つ。


日本のドン・フランシスコ


ピラール・モンテネグロ

音楽はピラール・モンテネグロが出た。なかなか美しい。但し、ピラールはウニビジョン・レーベル所属なので、番組の身内なのだ。ガリバルディというポップ・グループから出て、俳優もやってる。

バカ企画の方は「グリンゴの彼氏・ラティーナの彼女のカップル対抗戦」

「グリンゴ」は「英語をしゃべるやつ」という意味で、ヒスパニック側から米人に対する深いニュアンスを持った言葉。

対抗戦の企画はお約束のしょーもないパターンだが、片言のスペイン語しか話せない「グリンゴ」の彼氏に色々しゃべらせて笑ったり、グリンゴ・カップルへの専門家のコメントを披露したり。

しかしこんな企画を見るに、グリンゴ・カップルがごくごくよくあるケースになってきた事、そしてそんな彼氏を屈託無く家に連れてくる娘に親も

「バカ言ってんじゃない、別れなさい!」 などと言うより


"Desahogo"
Rudy Perezが
バックアップ

"Maid in Manhattan"

「まあ、なんとかやっていくか」というパターンがごく普通になってる事がわかる。 こうしてアメリカ本土のヒスパニック家族は益々増殖して行くのだ。



日本でも封切りになったJLO「メイド・イン・マンハッタン」。筋書きは定番のシンデレラ物語+甘ちゃん男系ラブコメ。"On the 6"でブロンクスから通勤する、ホテルのメイドというJLOの設定もステレオタイプではあるけど、これもグリンゴ・カップルの話とも言える。

だいたいJLO自身がグリンゴ・カップルだし、その他にもトム・クルースとかハリウッドでもいろいろ増えている。こういう中では、アメリカのヒスパニック社会は、マイノリティーという人括りではとても語れないのが現実。アメリカ化が強いヒスパニックが増えた、というより、アメリカの方がヒスパニック化してきている。


"Chasing Papi"


"Milagro" なかなか。

丁度NYで封切になっていたのは3股をかけたプレイボーイが彼女たちから 怒涛の復讐をうけるコメディ "Chasing Papi"「チェイシング・パピ」

女優3名は、まずルイス・ミゲルとも噂の合ったソフィア・ベルガラが グラマー・タイプ。それからプエルトリコ系のロセリン・サンチェスが 真面目タイプ。そして歌手のジャキ・ベラスケスがお嬢さんタイプ。という、ありがちな設定だが、なかなか泣ける配役。 ジャキ・ベラスケスの新譜はずいぶん大人っぽくなって大変よろしい。

こういう単純に楽しめる映画の役柄や、ファッション、設定に今のアメリカの ヒスパニック系の若者の普通の生活が見え、そしてヒスパニックの変化が読める。


 

今月発表になったアメリカの2002年人口統計を見るとヒスパニックの全人口に占める割合は13.3%。数年前にアフロ系を抜いて以来増加し続けている。ヒスパニックの内、海外生まれ、つまり移民で来たのは全体の5分の2で残り5分の3は既に米国生まれの世代なのだ。

「ヒスパニック」と「ヒスパニックでない白人」というカテゴリーで人口構成を比べてみると18才以下の割合が、ヒスパニックの方が大きく上回っている。つまり米国生まれの若い世代で急激にヒスパニックの人口が増えている

 


今年に入り、ヒスパニック・メディアの両雄、 "ユニビジョン" "HBC北海道放送、じゃないよ。Hispanic Broadcasting Corp.)の合併が民主党の強い抵抗にあうという事態が発生している。Univisionの億万長者オーナー、ジェリー・ペレンチオは筋金入りの共和党派だ。

このおっさんはカリフォルニア州知事の ピート・ウイルソン(共和党)に 結構な献金サポートをしている。ウイルソンは1994年にメキシコからの不法移民に対する教育補助を打ち切る法案187号を提出した当時の知事だ。 (もちろん、それじゃ商売上のイメージが悪すぎるので法案187に反対する民主党側のの グレイ・デイビスにもすかさず献金したが)。

一方民主党としては、共和党の影響力の強いヒスパニック向けの巨大メディアが出来ることは 阻止したいという訳だ。ヒラリー・クリントンも認可のカギを握る FCC(連邦通信委員会)に圧力をかけている。

共和党は2002年の選挙キャンペーンでコロラド、ジョージア、ノースカロライナ、 テキサスでのスペイン語のキャンペーンを行っている。選挙参謀の1人は「ヒスパニック票の38-40パーセントがターゲット」と言いきるほど。

こんな所からもヒスパニックが無視できないどころか、アメリカの一部として力を持ってきている 現実が見えてくるのだ。


NYでもらった民主党側
キャンペーンのTシャツ。
でもアメリカンXLじゃ
大きすぎで
着れないぞ。


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