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BAILA BAILA & BANDA MI TIERRA (03.3.8) |
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市川奈美さんはご存知の通り東京でサルサのダンスのイノベーターのような方。初めてお会いしたのは プエルトリコでの第2回ワールドサルサコングレスに初の日本人チームとして出演の時。山崎清美さんや大石聡子さん他総勢8人くらい だったなあ。今はBaila Baila Dance Schoolで大勢の生徒さんを教えるとともにコンビナトリアというチームも率いる。 BANDA MI TIERRAはこれまたご存知、JinさんとJunさんのソウルフルな、時に「狩人」なボーカルとロック・ソウルから歌謡曲まで取り込んでしまう、幅のあるサルサ・バンド。「笑い」を大事にするキャラも特徴。ライブに行かれた事のある人、アルバム「頭痛薬はいらない」をお持ちの方はその曲に一貫した(そして素晴らしい)ポリシーがあるのを理解されるでしょう。 その2つのユニットがそれぞれ10周年ということでジョイント。ダンスは門外漢ですが、感想文を。
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at Nakano Zero |
ギターのカッティングから入るMi Tierraらしい曲「踊らんと唄わんと」で幕をあけたステージ。第一部は奈美さん側、第二部はMi Tierra側中心という構成で、常にバンドとダンスが交錯する。 サルサと呼ばれる音楽はどう言うわけか、聴いても踊ってもイケちゃう、大変よろしい音楽の一つな訳ですが、この2つの楽しみは元々混在しているはずなのに、時に各々の世界に離れてしまったりする。 ストリートが匂う音がとても好きで、そこにはダンス、いやもっと単純に体をリズムに乗せて動かしたくなる衝動がある。そんな時は音の強さは倍増するのだ。でも踊れるというだけじゃ音楽の強さは長続きしない。音楽はだだのメトロノームでもビートでもないから。 生身から出る音楽と生身が踊るダンスの組み合わせは、そんな2つの要素が密着しやすいと思う。 このジョイントがとても楽しかったのはその幸せなカップリングが客席に伝わったからじゃないだろか。 |
Banda Mi Tierra "頭痛薬はいらない" |
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第一部は「あれ?この曲・・・」と言う感じで聞き覚えのある曲、 見たことのあるアニメ、映画、ドラマ、番組の主題歌などを色々にアレンジして楽しませてくれるもの。 | ||
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音楽が雑食性でもっと面白くなるように、 ステージはあの「武富士」まで取り込む大胆さとサービス精神。つなぎもうまい。もちろんダンスの技術が伴わなければ企画倒れになるがそこは心配なし。 |
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ショーダンスのようにグループのフォルムの面白さを楽しむ形も、 個人のリズムの表現がいかにうねりを出すかで随分違う。常にサルサ、マンボ、時にルンバというバイラ・バイラのホームグラウンドに戻って くるという構成の中で、個々の踊り手がいかに音楽の中のリズムに挑むかが面白いなぁ。なんてことをステージを見ながら思った。 |
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スポットライトを際立たせる影のように、ダンスバンドに徹しつつ ナマ音を爆発させていたMi Tierraが送り出す音へダンス側の挑発が上手くグルーブを引き出すのを見るのは気持ちがいい。 |
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Cajonの襲撃 |
しかし、踊りの側からプレーヤーへの挑発はダンスの形だけではなかった。 フィナーレ直前、Mi Tierraがひっこみ5つのみかん箱くらいのケースが並んだ。「今度はあの上にでも立つのかな?」おや?良く見ると カホンじゃないか。 5人のチームがカホンに跨って叩き始めた。「あ、こんなアプローチ、 有り!?」。 |
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フロント左側が基本リズム、そして右側がアクセント・パターン、 残りがパターンをフォローする。グルーブを生み出すコール・アンド・レスポンスの基本形。リズムを踊りを楽しむ為の単なるメトロノームとしか 捉えないダンス・ラバーが居るとすれば、「なんでダンス・パフォーマンスがカホンを 叩くんだ?」と、ハテナマークだったかも。 | |||
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音楽のプレーヤーが踊りも楽しむのはよくある。じゃダンス・ ラバーズが音楽をやるほうに近づく逆アプローチは?プエルトリコじゃあるか。生で音楽が聴ける機会が多いし、打楽器なら身近にあるからね。 サルサの楽しさには、打楽器のビートと踊りがシンクロするとこもあるよな。でも、サルサのダンスを習う、という環境の日本じゃそう身近じゃないかも。 だから、音とダンスのシンクロへの思いをく気負いなく「ふふふ」と微笑んで提示されたようで気持ちよかった。
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第二部はバンダ・ミ・ティエラがメインで、今度はバイラ・バイラが音に華をそえる。 ステージを見るのはは初めて。 し・か・し、橋本Jin/丸山Junのフロントは強力。オーラというかパワーというかエネルギーというか、サービス精神とこってりしたボーカルはCDのまんま、いやCD以上に熟していてレチョン・アサード・コン・モルシージャ・ウイズ・コーンブレッド&ソウルフード。オルケスタ側からのダンス側へのアプローチも音だけに留まらず、フロントのヒップポップなアプローチに心意気が感じられる。 トロンボーン3本という管のサウンドはギターとソリッドなベースのリズム・セクションの音と共にMi Tierraの音を決める要素だ。 皆音が太くて、アンサンブルも気持ちいい。 そしてこのバンドのすんばらしいところは「日本語」でしっかり歌詞が聞こえること。こんな事いうと怒られるかもしれないが、デラルスやデル・ソルの日本語のサルサより全然好き。 僕はサルサは基本的にスペイン語が大事と思ってるけど(西語のアクセントや抑揚がリズムを増幅するのもとても大事な要素と思うから)、でも歌の大事な要素である「歌詞」がスペイン語の時、日本人に伝わるかって言ったら、こりゃ難しい。それにスペイン語に感情を込めるにも精進がいる。だから日本語のサルサも絶対あり、と思ってます。 日本語でも聞こえてこないサルサって多々ある。しかしMi Tierraはメインの歌詞もモントゥーノ部分もしっかり聞こえてくる。これがうれしい。 "いつでもおいで"、"がんはりましょう"・・・とお約束の曲の数々。堪能しました。そして"Salsa Tiene Sandunga"これまたよかったです。しかし、この橋本さんって人は・・・・。 ◆◆◆ と言うわけでPPR/プエルトリコ、Musica Cubana/キューバ、Ray de la Paz/ニューヨーク with CA、と来た生音+ダンスのここ一ヶ月、日本勢のステージもとてもよかった。 |
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