泉の精ぱーと10


ネクロスとゼノン司令はプカサスの実験施設まで闇の太陽を運んでいた。
実験施設までの橋は泥湖の真上にあるので、
足元が不安定である。
案の定、ゼノン司令はうっかり足を滑らせ、
泥湖に闇の太陽を落としてしまった。

「あ、しまった!」
「このボケっ!しっかりもっとらんかい!」
「人にあんなもんを運ばせておいてわしのせいにするのか!?」
「わしは年寄りなんじゃ!おまえが持つのがあたりまえじゃろう!」
「ぬううううっ!」
壮年と年寄りの不毛な言い争いが続いていた。

と、そのとき。
泥湖から黒い光が噴き出した。

「うわわわっ!」
「何じゃ?」

ずぞぞぞぞぞ〜〜〜〜
効果音も不気味に現れいでたるものは・・・

「あなたが落としたのはこの闇の太陽ですか?」
カルニコスと化してしまった泉の精であった。

「ぎゃああぁぁ!!」
「ひいいいぃぃぃ〜〜〜っ!」

当然といえば当然だが、
おどろきのあまりふたりとも腰を抜かしている。

「助けてくれ〜〜〜!!!」
「し、死ぬのはいやじゃぁぁぁ〜!!」
「こ、腰が抜けて動けん・・・」
「だらしのない!テレポートで脱出じゃ!」
「自分も腰抜かしといて人のことがいえるか!!」
しゅんっ!
ネクロスもゼノン司令も腰を抜かしたままテレポートでその場を脱出した。

「待ちなさいっ!私をこのままにしていくつもりっ!?」



教訓:粗暴は粗暴を生み、礼儀は礼儀を生む(スペンサー)




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