泉の精ぱーと6〜その1〜


若き日のトーマスがエル・フィルディンの山奥を歩いていた。

こん
トーマスの足が小石を蹴飛ばす。

ざざざざ〜
「わわっ!?」
泉の精が現れた。

「貴方が落としたのはどんな小石ですか?」
「な、なんだよ、いきなり」

トーマスは腕組みをして考えている。
「うーん・・歩いてる時に下なんか見ないからなぁ・・・
あ、もしかして砂金だったのか?」

「ぶ〜。はずれです。
ではさようなら〜〜〜」
泉の精はそのまま沈んでいった。

トーマスは呆然としていた。
「・・・何だったんだ?今のは・・・」


教訓:疑心は安全の母である(スキュデリー嬢)





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