泉の精ぱーと2


こーん・・・こーん・・・

アヴィンとマイルは薪にするための木を切りにノトスの森にきていた。

アヴィンが斧を振り上げる。
すぽっ
「あ」

アヴィンの手から斧がすっぽ抜け、マイルの頭上を通過した。
マイルが思わず身を伏せた。

ざん!
斧は泉に落ちた。

「あぶないなぁ」
「ははは、ごめんごめん」

アヴィンとマイルは泉を覗き込んだ。
「深そうだね・・・」
「斧・・・どうしようか」
「知ってる?
この泉には泉の精がいて
落としたものを拾って返してくれるんだって」
「ほんとか?」
「うわさだけどね」

じーーーーー・・・
二人は泉のほとりにしゃがみこんでいる。

一時間後

「出てこないね」
「やっぱりデマだったんだよ」
「しょうがないから帰ろうか」
「じいさんになんて言い訳しようかな・・・」


泉の底では泉の精の頭に斧が突き刺さっていた。



教訓:活動的な無知より恐ろしいものはない(ゲーテ)






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