雷歐涅・弗列特利加・利希塔作
歌劇『水底之民』



序曲 巣立ちより
序曲 展翅
彼らが眠りにつき、新しき時代は訪れた。
巣立ちの時が来た!
人よ! 長き雛鳥の時代は終わったのだ。
明日から自らの責任の下に繁栄と滅亡が訪れよう!
他睡著了、新時代來臨。
是展翅飛翔之時代!
世人! 長久以來雛鳥的時代結束了。
明天起要自行負起繁栄或滅亡來臨的責任了!
巣立てよ、巣立て!
おお、見よ! 空は果てしなく広がる。
新しき歴史を奏でよ!
波紋より広がる人の羽ばたきは自由への羽音か。
展翅飛、獨立
、見! 寛廣無盡的天空。
演奏出新的歴史
人的羽翼將比波紋擴散更廣地飛向自由的羽音。


第1章
第一章
第1章 1幕『夢を求めよ!』

望むものは何だ?
自らの力で歩む、苦しみと喜び!
求めよ、夢を! 輝ける未来のために。
第一章 一幕『迫夢去!』

有什麼希望
靠自己的力量、苦樂皆高興!
追求、夢! 為了光輝的未來。
第1章 2幕『神のごとき!』

水辺の賢者たちよ。
その編み出したる力こそ、神に代わる人の働き。
見よ! 曙は海より射した。
第一章 二幕『宛如~!』

水邊的賢者們
這編製出的力量、是代理~之人的工作。
! 曙光於海洋的反射。
第1章 3幕『奇跡呼ぶ力』

万能なる調べ、奇跡呼ぶ力よ。
驕ることなき我らの繁栄を約束し給え。
その調べ、奏でる者に。
第一章 三幕『呼喚奇跡之力』

萬能的曲調、呼喚奇跡之力。
約定給予我們驕傲的繁栄。
給演奏這個曲調的人。


第2章
第二章
第2章 1幕『楽園』

栄華を誇れ、我が世の春は来た。
長き願いは報われた。
さあ、行こう。 その先に広がるは、さらなる世界。
第二章 一幕『樂園』

誇耀栄華、我世上的春天來臨。
實現長久以來的心願。
。 前往這個廣闊無盡的世界。
第2章 2幕『未知なる世界』

それは未知なる世界へと続く門。
今、新たなる世界への扉が我らの前に。
羽ばたくは、未知なる世界。
第二章 二幕『未知的世界』

這是通往未知世界的門。
現在、通往新世界的門扉就在我的面前。
插翅而飛、 那未知的世界。
第2章 3幕『内なる青』

それは誰の心の奥底にもある内なる青。
果てしなき許容。内なる世界。
底知れぬ深淵にも似た青き世界。
第二章 三幕『心中的幼稚』

誰的内心深底都有内在的幼稚。
不容否認。 内在的世界。
無底深淵般的内在世界。


第3章
第三章
第3章 1幕『闇の太陽』

黒き焔を纏った太陽よ。
それは驕りの象徴か! 強き力に惹かれる故に。
さらなる楽園を求めるが故か。
第三章 一幕『闇之太陽』

纏繞著黒的太陽
這是驕傲的象徴! 強而有力之故。
更不用説是為了追及樂園。
第3章 2幕『予兆無き災い』

夢のかないし数だけ、何かが生まれた。
善きことも悪しきことも
予兆無き災いが忍び寄っていたのだ。
第三章 二幕『無預兆的災難』

細數夢想幾許、産生了什麼。
無論善與惡
災難仍毫無預兆地悄悄而來。
第3章 3幕『人の中の汚れしもの』

どこを探してもそれは見えない。
だが、それは、人の中にある。
なぜ気づかなかったのだ。これほどの過ちを。
第三章 三幕『人心的汚穢』

雖然怎様找都看不到。
但它存在於人們的心中。
為何没有人發覺。 就這麼得過且過。


第4章
第四章
第4章 1幕『魔王』

おお、ついに魔王が生まれてしまった。
人の内よりいでしものよ。
我々はどこへ向かえばよいのだ。
第四章 一幕『魔王』

。魔王終於誕生了。
著人們的内心。
我們該何去何從。
第4章 2幕『異界の月』

黒き焔を纏った太陽よ。
さあ、月を弾け。
その力こそ、我らが最後の願いなりと。
第四章 二幕『異界的月』

纏繞著黒的太陽
走月亮。
將這個力量化為我們最後願望。
第4章 3幕『大地の刻印』

深き大地の刻印は、何との決別か。
全てが忘れ去られても
この傷は世界が続く限り残るだろう。
第四章 三幕『大地之刻印』

的大地之刻印、是與什麼告別
即使忘去一切
這個傷痕仍永久留在世上。


第5章
第五章
第5章 1幕『人の責務』

人はいつから罪を背負ったのだろう
おお、私を盲目の羊と呼ぶな。
幸福を求める旅人は、いつしか罪人となったのだ。
第五章 一幕『人的義務』

世人都背負著罪
、別稱我為盲目的羊。
追求幸福的旅人、總是會變成罪人
第5章 2幕『技の民』

固く口を閉ざし、記憶の中に留め給え。
すべての人が忘れても
そなたたちだけは、そのわけを留めよ。
第五章 二幕『技之民』

即使不説、仍留在記憶之中。
即使所有人都忘了
只有們仍然記得。
第5章 3幕『器を継ぐもの』

海に沈めよ、海原の塔を!
水底に沈め、水底の歴史とするがいい。
沈めし器は儚き夢の墓標ならん。
第五章 三幕『継承器之物』

將海原之塔入海中
入水底、成為水底歴史的也好。
下的器即為夢的目標。


第6章
第六章
第6章 1幕『業を背負いしもの』

おお、彼らは遠き場所に旅立った。
あの青き世界へ。残されし者たちは知っている。
業を背負ったのは、彼らばかりではない。
第六章 一幕『背負罪業的人』

、他們將前往遠方旅行。
往那個藍的世界。残存的人們都知道。
背負著罪業的人、不只有他們而已。
第6章 2幕『ゆらぎの果て』

同胞を想い、今宵もささやかなる調べを奏でよう。
濁りも力もなき調べ。
懐かしみ、気遣う、それ故の価値かな。
第六章 二幕『快樂的結束』

想念著同胞、今夜也弾奏著輕柔的曲調
雖是混濁無力的曲調。
令人懷念、放鬆、為其價値所在
第6章 3幕『月を見よ!』

青き世界に浮かぶ月よ。
黒き焔を纏いし太陽は深き地の底に静めた。
海原の塔は水底の中にある。
第六章 三幕『尋找月亮!』

在藍的世界浮起之月
纏繞黒的太陽入地底深處。
海原之塔在水底之中。
再び、黒き焔が天空に浮かぶことあれば
心の月を見るがいい
おお! 天空を照らす、闇の太陽の黒き光よ!
月を見よ! されば救われん!
當黒再度浮現天空之時
期能找到心中之月。
!照耀天空、闇之太陽的黒色光芒
尋找月亮! 如此才能得救!


終曲 その旋律を奏でよ!
終曲 演奏這個旋律
水辺の賢者たちよ、安らかに眠れ。
深き水底に、青き世界に
或いは、峻険なる峰にまぎれようとも。
自らの手にて封じたその勇気、喝采は鳴り止まぬ。
水邊的賢者們、安心的睡
在水底深處、或藍色世界
或是在紛擾峻険的山峰裡。
為了自行封印的勇氣、獻上無限喝采。
その旋律を奏でよ!
海原に響く、知恵と勇気の調べを。
おお、喝采は鳴り止まぬ、果てなき心の響きか!
演奏這個旋律
譲智彗與勇氣的曲調響徹海原
、喝采不已、在心中永遠迴盪!






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