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2008/3/21
はじめよう衛星通信 JAMSAT ←JAMSATホームページへ de JA1CPA/中村
2013/7月、一部修正
内容は、断り無く、随時、追加、削除、変更します。
ホームページを下記に移転しました。
https://ja1cpa.jimdo.com/
01. アマチュア無線専用の人工衛星(サテライト)とは? (一般の人向け)
記憶によって書いている部分も有るので間違えが有るかもしれません。 de JA1CPA/中村 2012/10/21
地球の周囲には数万個の人工衛星や破片等が約400km〜36,000kmの高さを周回しています。
そのほとんどは、放送、通信、気象、軍事等の目的の商用衛星ですが、趣味としてアマチュア無線専用の人工衛星も多く周回しています。
また、最近では日本を含む世界各国の大学が研究目的で上げた人工衛星も多く周回しています。
このアマチュア無線専用人工衛星の目的は、通信用の中継器を搭載してその人工衛星が見える地域間同士が中継器を経由して交信するものです。
アマチュア無線専用人工衛星は1961年12月に第一号がアメリカから打ち上げられています。
←第一号アマチュア無線専用人工衛星
(「アマチュアの衛星通信」より)信号を出すだけで中継機能は無い
今まで世界各国で300個以上(2015/9月現在)近く上げられていて、日本も3個のアマチュア無線専用人工衛星を上げています。
日本の一号は1986年に打ち上げられました。
人工衛星には大きく分けて2種類有ります。
一つは日本などの地域の上空に固定して放送(BS,CS放送等)や通信に使う静止衛星と言われている物で、主に赤道上空約36,000kmを地球の自転と同じ速度で東西方向に回転し地上から見ると静止し
て見えるものです。
←日本で打ち上げた第三号アマチュア無線専用人工衛星
(FO-29号 JARLホームページより)
もう一つは地球の周囲を南北に回転しているもので地上から見るとほぼ北から南へ又は逆に南から北に短時間(10〜20分間)で通過します。(太陽同期形衛星とも言う)
特徴は高度が400km〜2,000kmと低いので打ち上げが比較的容易で、地球が自転しているのですべての国の上空を通過し世界中のアマチュア無線家が利用することができます。
大学で上げている人工衛星も太陽同期形衛星なので世界各国で信号を聞くことができます。
ちなみに、人が乗っている宇宙ステーションは約400kmの高度で太陽同期形衛星です。ただし南北よりかなり傾斜しています。
ここで一番気になるのが、打ち上げ費用の問題です。誰が出しているの?。
静止衛星などは制作費が何百億円で打ち上げにも億円単位の費用がかかるようですが、我々アマチュアではそのような費用を出すことができません。
人工衛星本体はそれぞれ打ち上げを希望している機関(日本の場合は日本アマチュア無線連盟)が費用負担して中継器などはアマチュア無線家がボランティアで作っています。
打ち上げは日本の試験ロケットが有ったので無料で打ち上げてもらっていますが、現在は試験ロケットが無いので別の方法で打ち上げることができます。
それにしてもアマチュア無線用人工衛星本体を作るのに500万円とも1億円ぐらいかかるとも言われています。(大学で上げている人工衛星は100万ぐらいからとも言われている)
世界各国のアマチュア無線家の寄付によって製作されることも有ります。
人工衛星の電源は太陽電池で充電されたバッテリーで、寿命もほぼバッテリー寿命で決まります。
寿命はだいたい1〜5年です。
ただしバッテリーが機能停止しても太陽電池だけで動作している人工衛星も有り、日本で上げた3個目の人工衛星(国際名称:FO-29号/日本名:ふじ3号)は1996年8月に上げましたが現在でも太陽電池だけで元気に動作して毎日利用出来ています。(16年目)
最も長いアマチュア無線専用人工衛星は1974年に打ち上げらたAO-7号で、途中で信号が途絶していましたが数年前に突然生きかえって現在も使えています。実に38年が経過しています。(2012年現在)
私が初めてアマチュア無線専用人工衛星を使った通信(以下、衛星通信)に興味を持ったのはAO-7が上がった後の1976年で初めての衛星通信はAO-7を使ったものです。
そのような意味でAO-7が復活して現在でも使えることに喜びを感じています。
←私が現在使っている本格的な衛星通信用自作アンテナ。高さは4mです。
方向、周波数等はパソコンで自動コントロールします。
←こんな簡単なアンテナでも衛星通信ができます。
(自作の2バンドクロスアンテナ)
高さ5m/エレメント長約1m
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8.サテライトで使っているアンテナ調査 2009/9/5 de JA1CPA/中村
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サテライトではどの様なアンテナが使われているのでしょうか。
約1年以内に来たQSLカードで約100局を調べて見ました。
QSOした主なサテライトは、AO-27,AO-51,SO-50,FO-29,VO-52です。
エレメント数 |
局数 |
エレメント数 |
局数 |
5 ele |
15 |
15 ele |
13 |
10 |
10 |
12 |
8 |
3 |
8 |
5 |
7 |
4 |
5 |
10 |
7 |
オスカーハンター |
5 |
6 |
5 |
GP |
5 |
オスカーハンター |
5 |
2(SQM含む) |
4 |
15×2 |
5 |
5×2 |
4 |
2(SQM含む) |
3 |
8×2 |
4 |
8 |
3 |
7 |
3 |
20×2 |
3 |
10×2 |
3 |
GP |
3 |
6 |
2 |
4 |
2 |
8 |
2 |
7 |
2 |
12 |
2 |
11 |
2 |
3×2 |
2 |
12×2 |
2 |
9×2 |
2 |
9 |
1 |
11×2 |
2 |
18 |
1 |
9 |
1 |
19 |
1 |
14 |
1 |
20 |
1 |
15 |
1 |
3×2 |
1 |
12×2 |
1 |
5×2 |
1 |
20以上×2以上 |
1 |
6×2 |
1 |
9×4 |
1 |
14×2 |
1 |
ログペリ |
1 |
18×2 |
1 |
|
|
19×2 |
1 |
|
|
20以上×2以上 |
1 |
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1.2Dish |
1 |
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ログペリ |
1 |
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☆メモ
・145MHzは、5〜10エレ、
435MHzは、12〜15エレが多いようです。
・145MHzと435MHzは別々に集計しました。
・本来は145MHzと435MHzは一対で使うので一対 で集計すべきだと思いますが、種類が多くなりすぎ
るので別に集計しました。
・145MHzの3〜5ele/435MHzの5〜6eleをセットに
すれば仰角ローテーター無しで簡単にできると思
います。(仰角は30〜35°固定)
・これからサテライトを始めようとしている人に参考
になればと思います。
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4.サテライトの昔話。と云っても約30年前です。 AO-10 de JA1CPA/中村
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2008年2月1日(金) |
アマチュア衛星通信(サテライト) チョット休憩 下の方に AO-10 の軌跡を表示! |
少し前のアマチュア衛星通信の話です。
私がアマチュア衛星通信を始めたのは、1976年7月に AO−7で行ったのが1stQSOでした。
当時はJAMSATが発行しているオービット表を基にしてボール紙で定規を作って予測していました。
右の写真は、1977年に作ったと思いますが、衛星の周期に合わせたタイマーを作って表示出来るようにしたのが 写真1です。(30年前ですね)
現在でも動きますが周期が固定なのでAO-7の後に上がったAO-8に改造したと思います。(後ろに早送りスイッチが有る)
表示は、(ORBIT)が周回番号、(OST)は赤道通過をゼロとした経過時間、(°W)が赤道通過経度、だったと思います。
(資料が全く無くて忘れてます)
写真2、3は内部の様子で40個のC-MOS ICの全てをワイヤーで半田付けしてます。今ならとても出来ません。
たしか1979年にPC-8001が発売されてBASICプログラムが盛んになって、軌道計算プログラムがJAMSATから提供されてから大分楽になったと思います。
しかしPC-8001では計算速度が遅くて計算桁数を上げて精度を出そうとすると衛星が先に行ってしまったと記憶してます。
その後PC-8801となって計算スピードも上がり画面もカラーになり、その軌道計算プログラムを利用して、自分でBASICプログラムでクラフイックを作って、写真4の様に衛星の軌跡が表示が出来る様になりました。(実際はカラー表示、モービルハム誌の「衛星通信」から)
写真4は1985年の楕円軌道のAO-10の軌跡(中央やや右の曲線)を表しています。
その後にAO-10だったかAO-13だったか忘れましたが、北極上で軌跡が捻れて交叉する様子を見て、確かに地球が回転しているのだな〜と実感したものでした。
最近このAO-7が復活し30年ぶりでQSOしました。()
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↑写真1 2008/2/1撮影、まだ動きます。
↑写真2
↑写真3
↑写真4
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3.サテライトは「なぜ面白い」のか。 de JA1CPA/中村
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2009年1月7日(水) |
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☆サテライトは「なぜ面白い」のだろうか
あまり深く考えて、やってるわけではないのですが。ほかの皆さんは、どうなのでしょうかね?。
☆私なりの結論です
「制約がある」から !
すなわち
1.何時でも好きな時に出来ない?。サテライトが来ないと出来ない。
2.長々と出来ない?。一つのサテライトで長くても10〜15分。
3.何時でも好きな時に出来ない。長々と出来ない。等の制約のために、出来るときには集中できる。
と云うことでしょうか。どんなに装置にお金を掛けてもこれは変えられない。
もっとも、静止衛星を自前で上げれば別ですが ! ! 。
☆30年前との違い
アマチュア無線で大きく感激した事は、
@アマチュア無線局を開局して初めてQSOした時
A初めてオーバーシー(海外局)とQSOした時
B初めてサテライト経由で自分の声を聞いた時、でした。
約30年前にAO-7で初めてアマチュア衛星通信を行なったときは、携帯電話も無く今ほど衛星放送も無くて、宇宙経由で自分の電波が聞こえる事に感激したのですが、今は衛星(放送)は当たり前なので感激することはない。のでしょうね。
☆QSLカード
AO-7が停波する直前のQSO(AO-7 Bモード) オーストラリアの局 1980/7/19
28年後にAO-7でQSO(AO-7 Aモード) 2008/8/11
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