加工例
6ele 八木 6ele クロス八木
丸パイプのブーム(塩ビ管)にエレメントが一直線に!!!
クロス八木も簡単に! ビシッと決まる ! 4ele 八木
・治具で穴明けしている様子(ボール盤、ドリル、バイス、ノギス、定盤・等の一般工具が必要)
Lアングル治具にブームを付けて定盤(30×50×1000アルミ角パイプ)の上に置いて穴明けする。
ボール盤にバイスと定盤(30×50×1000)を水平に固定する。 Lアングル治具中心部(内側) 中心部(外側)
Lアングル治具にブームを固定したところ。中心をφ3×25タッピングネジで固定する。両端はビニールテープで固定する。
ブームを指で押さえて穴明けする。 両端はビニールテープが ブーム中心に罫書き
手袋は厳禁 定盤から浮いている。 線を入れる
・概 要
V/UHF用の比較的小型のアンテナはブームに直接穴を開けてエレメントを通すと簡単に作れますが、ブームが丸パイプの場合は一直線にエレメントがそろうように穴明けするのは非常に困難でボール盤で穴明けしてもパイプの円周方向にズレが生じてエレメントの先端が揃いません。
そこでブームに使う丸パイプをLアングルで作った治具に固定することによって簡単に一直線に正確に穴明けできるようにしました。
また、Lアングルで作った治具の向きを90°変えることによって、正確に90°方向からも穴明けができるのでクロス八木のエレメントやキュービカル・クワッドのスペーサー用も正確に穴明けできるようになりました。
・必要なもの
@Lアングル治具 L30×30×3t×2000(または1000×2本)アルミアングル(詳細は下図)
AL金具×10個(詳細は下図)
Bアルミ角パイプ(定盤にする)□30×50×1000アルミ角パイプ
Cφ3×25タッピングネジ
Dボール盤
Eボール盤用バイス
Fドリル φ2.5 φ3.1(エレメントがφ3の場合) φ6
GM3タップ
HM3×5皿ネジ×6本
Iビニールテープ
J+ドライバー
Kノギス 150mm 及び400mm 600mm又はスケール
Lポンチ、ハンマー
・加工作業
☆Lアングル治具加工
・Lアングル(アルミ)30×30×3t×2000を940と1060に切る。角は面取りをする。
・940は6ヵ所にM3ネジを作る。(タップを立てる)初めての人は、ここが最難関かも? 下の写真が市販品 M 3×0.5
・1060は6ヵ所にφ6の皿もみをする。
・940の中心の角にφ6の穴を明ける。
・1060の中心の角にφ3の穴を明ける。
・1060のアングル外側は1Cで面取りをする。(アングル外側
をやすりで削って角を取る)
・940を外側にして1060にM3×6皿ネジで6ヵ所を止めて一体
にする。(アングルを合わせて隙間が無いこと)
・Lアングルの外側、内側はアングルより出っ張るものが無いようにする。(皿ネジが外に出ないこと)
・L金具は市販品を10個ほど用意する。
・L金具の角の巾中心にφ3の穴を明ける。
☆ブーム加工作業
・ブームの中心付近にφ2.5の穴を明ける。
・Lアングルの外側から中心の穴にφ3×25タッピングネジを入れL金具を通してブームのφ2.5穴に締め付ける。
・Lアングルとブームの間に、左右にL金具を3〜4個入れる。
・ブームの両端をL金具を挟んでビニールテープでLアングルに固定する。
・Lアングル治具の内側を基準にしてノギスでブーム中心に罫書き線を入れる。→
・ブームにエレメント間の罫書きを入れて、エレメント穴位置にポンチを打つ。
・ボール盤に□30×50×1000アルミ角パイプを定盤としてバイスに水平にそれぞれ
固定する。
・ボール盤のドリルのストロークをブームが貫通する位置に設定する。
・Lアングル治具に取り付けたブームに穴を明ける。
・定盤の上をLアングル治具を滑らせて移動させて、必要な穴位置に合わせて穴明
けする。
(作業を文字にするのは難しい hi!)
☆アンテナのエレメント間が1mより長い場合は、Lアングル治具を2mにして
作る必要が有る。(エレメント間 = リフレクターと尖端ディレクター間)
3エレメントなど、ブームが短い場合は、ブームを1mにして穴明け後に必要な長さに切断すると良い。
注意(2011/8/31)
ボール盤を使う場合は、手袋は厳禁です。
軍手などの手袋が、回転中のドリルに触れると、巻き付かれて大怪我をする場合が有ります。
不明なところが有れば、メールください。
なお、この治具は、ハムフェア2011自作品コンテストに出品しましたが選外でした。ざんねん
おわり
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