36. 3.5MHz マイクロ・ダイポール(カーディオイド・パターン)の検討         2015/8/12       de JA1CPA/中村
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カーディオイド・パターン特性を持ったアンテナの検討をしました。(半移動用?)
3.5MHz ARDFに使われる受信機のアンテナはカーディオイド・パターンにしているようです。

カーディオイド・パターンとは?


これは、バーアンテナの8字特性(水平偏波)と垂直モノポールアンテナ特性(垂直偏波)
組み合わせることによって左図のようにハート形をしたパターンが得られるようにした
ものです。
左側のクボミの部分の電波が弱くなるポイントなので到来方向を特定できます。

3.5MHzのようにビームアンテナが使えない場合に有効です。
出来るだけ小さく作ります。





 MMANAでシミュレーションしました。  ↓ ↓ ゲイン等                ↓ ↓ 寸法等


   地上高2mでゲインが10.71dBiとなりました?       集中定数は10.05μHと200.0pFで3.55MHzに共振します
 
   8字が水平パターン、右寄り丸が垂直パターン↑           ↑ 水平と垂直の合成パターン 12dB差 ↑ 
                                            完全なカーディオイドになりません   
                             


  ↑ ↑ 集中定数の中心付近にリンクコイル(右上写真の白線)を5回巻いてM-Rコネクター経由3D-2Vに接続する。 ↑
    ↑ ↑ リンクコイルにアナライザーを接続して共振周波数等を測定する。 ↑ ↑


 ↑ 集中定数単独の共振周波数は、必要共振周波数より約80kHz高くしておく。(φ12エレメントを付けると低くなる) ↑
          集中定数の詳細図 ↑ 巻き数は必要周波数によって調整すること。 ↑


  受信用なのでSWR3ぐらいまでOKか? ↑  もう少し共振周波数を高くすべきか?


8月の日中は、ノイズだけです。
夜間は、2~3局が聞こえますが弱くQSBを伴っているのでカーディオイド特性は確認できませんでした。
電離層反射を伴って到来する電波は、水平偏波、垂直偏波が混在したり時間によって変化すると思われるのでカーディオ
イド特性は期待できないのではないか?  従って直接波だけに使えるのかも ! !  地上高2mで実験したら?
同軸ケーブルの影響は? 人体の影響は? 実際のARDFを受信したら? 等々、継続して検討する必要があります。

                                                 目次に戻る 
 おわり