24. 145.9MHz 6ele エレメント位相式クロス(PSX)八木アンテナの例         2014/11/15
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作る場合は、下記↓を参考にしてください。
 
435MHz 14エレ・エレメント位相式クロスアンテナの製作例(ロングブーム)

 ここに記載のアンテナの性能は、再現出来るか不明です。
このアンテナは、クロスするラジエーターの水平と垂直エレメントの長さを変えて、水平エレメントを共振周波数より
長くして誘導性にし、垂直エレメントを共振周波数より短くして容量性にして、90°近い位相を作り、誘導性と容量性
をほぼ同じにして目的の周波数で共振させで円偏波にし、クロスする部分のインピーダンスを50Ωにするアンテナ
です。
この事によって、マッチングケーブル、位相のためのケーブル等を無くし、円偏波(実際には楕円偏波)アンテナに
50Ω同軸ケーブルを直接接続できる欲張ったアンテナです。

1.シミュレーション結果(MMANAによる)          ↓↓クロス中心部分間隙を6×6mmにした


                 ↑ ↑ 詳細は下記の寸法図による ↑ ↑

                                       ↑ ↑ 

               ↑ ↑                       ↑ ↑ EL80°の軸比3dB

                                     
2.各部の寸法(1本) 2本スタックにするときは、同じ物を2本使います  スタック間隔は1.9m


Rah とRavの組み合わせ
によっては特性が出ない
場合が有ります。
(検証中)
















3.とりあえず1本を作りました。

               ↑↑SWRの測定は、周囲の影響を軽減するために上に向けると良い。↑↑

        ↑↑ ラジエーター部分↑↑               ↑↑ 組み立ててしまうと、保管に困ります。↑↑

シミュレーションより共振周波数が少し低くなっています。(無調整です) ・特性の傾向はシミュレーションと同じで
す。

4.コメント
この製作記事では、分かりやすくするために水平エレメント、垂直エレメントと表現したが、設置は45°(X字)に
 してエレメントに水滴が滞留しないようにする。(雨で水平エレメントに水滴が貯まるとSWRが変化する)

中心の給電部分の同軸ケーブルの長さがシミュレーション値より長くなるので、どうしても共振周波数は低くなり
 ます。

・通常のトランスポンダーは、この程度のゲインで十分なはずですが、上げて見ないと何とも!!!。
・6エレメントだとブーム長が約2mなので比較的扱いやすいです。8エレメントだと約3mとなる。(1m×1m×3m)
・2次元の八木に比べて、3次元のクロス八木は、立体的なので地上での扱いが非常に難しい。
・ゲイン不足なら、このままエレメントを増加するより、2スタックにする方が扱いは容易です。


 おわり                  目次に戻る