19. 435MHz エレメント位相給電・クロスダイポールアンテナ  de JA1CPA/中村   2014/9/26
    下段に詳細な作り方写真を掲載しました(2014/9/29、2014/10/3)       目次に戻る
   これが一番良いみたい!➡ もう一つの 435MHz エレメント位相式クロスダイポールアンテナ  2015/7/27

 今まで145/435MHzエレメント位相給電・クロスダイポールや八木アンテナを検討してきましたが、一番基礎に
なる単周波(435MHz)のエレメント位相給電・クロスダイポールは検討しませんでした。
ここで、原点にもどり435MHzエレメント位相給電・クロスダイポールを検討し、製作誤差とシミュレーションとの違
いを検証しました。  (今回は画面のPrintScreenをjpnにして掲載したら、ムラは出ないがややボケになった)
1.全景写真

2.シミュレーション

 Y1=±0.002m=4mm、 Y2=±0.174(m)、 X2=±0.1563(m)、R=1.0(mm,エレメント直径φ2)

 円偏波の軸比 約5dB(やや楕円偏波)
3.製作結果
同軸ケーブルに5D-FBを使ったら、Y1=±1mm=2mmに出来たので、少しシミュレーションと違った結果となった。

 SWR最低点は、438MHz付近
 425MHzSWR1.2
 445MHzSWR1.15







4.Y1=±1mm=0.002mにしたシミュレーション結果 (Y2=±0.174(m)、 X2=±0.1563(m))



                                      製作品のSWR結果と同じ様になった。
5.Y1=±1mm=0.002mにしたとに435MHzでSWR最低になるエレメント長は!(シミュレーション)

 
Y1=±0.001m=2mm、 Y2=±0.176(m)、 X2=±0.158(m)、R=1.0(mm,エレメント直径φ2)、エレメントは長くなった。


 
自由空間、地上高1~10mのGa(ゲイン)

 
                                              SWR最低点:435MHz
6.
2014/9/28
Y1=±0.001m=2mm、 Y2=±0.176(m)、 X2=±0.158(m)、R=1.0(mm,エレメント直径φ2)
  


 ほぼシミュレーション通りになりました。中心部の絶縁材はKE45W(信越シリコーン)塗布した直後はSWRが変化
します。固着後(約30時間以上)のSWRは安定します。

⇦⇦⇦設置例









7.写真で見る作り方 
2014/9/29
アンテナは平行形、同軸ケーブルは不平衡なりで、シュベルトップを付けたものにします。
シュベルトップを付けなくてもSWRには影響しません。

N-Pコネクター付き5D-FBを約50cm用意します。 右先端から約190mmの所の外皮を約5mmはぎ取ります。


シュベルトップの材料は0.2mm厚銅板、約40×175mm用意し、φ8(ホールペン等に巻く)に丸めます。
同軸ケーブルの外皮を取った所に半田付けするために、5mm程度片側先端に切り込みを入れておきます。

同軸ケーブルに差し込んで、エナメル線等を荒く巻き付けて締め付けます。 エナメル線の間を半田付けします。


同軸ケーブル外皮を取った所の編組とシュベルトップの切り込みを入れた片側を半田付けします。
シュベルトップの巻いたところを全て半田付けします。 同軸ケーブルの先端を芯線、編組をそれぞれ半田上げ
します。芯線は10mmぐらい長くして先端はカギ状にしてエレメントに引っかけると良い。
この分部は編組(ヒゲ)がシュベルトップや芯線に接触していないか、念入りにチェックしたください。


エレメント:銅or真ちゅう棒φ2×334mm(176+158)に切り、先端の角をヤスリ等でなめらかにしておく。(2本)
エレメント寸法は出来るだけ正確に±0.1mmで有れば、435.00MHzでSWR1.2以下になるはずです。
158(176)mmの所を90度に曲げます。長い方(176mm)の先端付近にマジックで、長い方の印を付けます。
この印が無いと半田付けしてから、シマッタ!となります。hihi。 曲げた所は全周をハンダ上げします。


φ13塩ビ管×約200、φ13ソケットを同軸ケーブルに差し込みます。 φ13キャップは後から付けます。


エレメントを平らなところに置いて、同軸ケーブルの芯線と編組を、それぞれのエレメントに半田付けします。
芯線はエレメントの上部にカギ状にして引っかけると良い。長い方が一直線になるように半田付けします。
この段階で、435.00MHzでSWR1.2以下を確認してください。エレメントの中心距離を大小するとSWRは変化します。
上右写真:半田付けした後に、アクリルラッカースプレー(透明クリヤ)(ニッペ)を吹き付けます。
アクリルラッカースプレーを吹きつけておけば(同軸ケーブル編組に浸透する)雨に濡れてもOKです。
また、分解、修理も容易です。(高周波絶縁もバッチリです)

 
SWRの測定は周囲2mぐらい障害物が無いこと。

φ13キャップを確りとエポキシ系接着剤で固定します。
周囲に隙間無く。
高さ4mに上げると近くに屋根等、電波を遮断するものが
無ければ、EL10以上でFO-29のビーコンが聞こえます。
EL5以下でも聞こえる位置も有ります。


コネクターをN-Pにしたのは、直下にプリアンプを入れるため。(パイプを太くしてプリアンプを入れたいが!)
パイプの下側は、同軸ケーブルが動かないように固定(3D-2Vを2本入れた。30mm長)すると良いでしょう。

   
 高さ6mに上げました。
2014/10/3                      6mHのシミュレーションパターン


 
435MHz エレメント位相式クロスダイポールアンテナ     2015/7/27     de JA1CPA/中村         
  もう一つの















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