14. セミ フォールデット ダイポール アンテナの考察 de JA1CPA/中村 2012/11/10
2014/02/01
目次に戻る
2014/02/01 再考察?
セミフォールデットダイポールについて、MMANA及びMMPCでシミュレーションしました。
結果は、以外にも以外です。
どこか設定が間違っているようですが不明です。何処がミスなのだろう?
どなたか、アドバスを頂けるとありがたいです。
MMANAは、何(100?)時間もガチャガチャやっていますが、また不明な部分が有ります。
今までは、
1/2λセミフォールデットダイポール(150Ω)と50Ω同軸ケーブルのマッチングは?
50Ω同軸ケーブルにマッチングするためには150Ω/50Ω=3倍なので3:1のマッチングが必要
セミフォールデットダイポールにした場合は、ダイポールで計算すると1/3、すなわち50Ω/3=16.67Ωになるように
計算すれば3倍の50Ωになります。ここに実例があります。
今までは、ダイポールにして16.7Ωになるようにシミュレーションして、セミフォールデットダイポールに作ると、
50Ωになっていました。
以下は、MMANA/MMPCによるシミュレーション結果です。
1.435MHzフォールデットダイポール(435FDP)
435MHz R280.127Ω jX-5.60Ω
R300Ωと云われているので、こんなもんでしょうか!
2.435MHz セミフォールデットダイポール(435SFD)
435MHz R287.707Ω jX0.565Ω
R150Ωになると思っていたが、以外にもフォールデットダイポールと同じ!
3.6eleYagi jamsat(500yenTyp)(435SFD)
435MHz R74.746Ω jX-0.283Ω (R287.707/R74.746=3.849倍)
現物は50Ω同軸ケーブルにマッチングしているが、これではSWR1.5
6.MMPC セミフォールデットダイポール 435MHz R288Ω jX-0.4Ω↓
↑MMANAと同じ数字を入れているので同じ結果となった模様
2014/02/01 おわり
以下、2012/11/10
↓ 遠藤敬二 監修「ハムのアンテナ技術」S53/2/10 第12刷発行より
←セミフォルールデット と
本文ではセミフォールデット
1/2λフォールデットダイポールのインピーダンスは75Ωの4倍の300Ω。
1/2λフォールデットダイポール(300Ω)と50Ω同軸ケーブルのマッチングは?
50Ω同軸ケーブルにマッチングするためには300Ω/50Ω=6倍なので6:1のマッチングが必要
1/2λセミフォールデットダイポール(150Ω)と50Ω同軸ケーブルのマッチングは?
50Ω同軸ケーブルにマッチングするためには150Ω/50Ω=3倍なので3:1のマッチングが必要
多エレメントの八木アンテナではラジエーターのインピーダンスが低くなります。
ラジエーターをフォールデットダイポールにしてシミュレーションすれば良いのですが、設定が面倒なのでダイポール
で計算すると簡単です。
この低くなったインピーダンスは、
フォールデットダイポールにした場合は、ダイポールで計算すると1/6、すなわち50Ω/6=8.33Ωになるように計算す
れば6倍の50Ωになります。
セミフォールデットダイポールにした場合は、ダイポールで計算すると1/3、すなわち50Ω/3=16.67Ωになるように計
算すれば3倍の50Ωになります。ここに実例があります。
アマチュア的には、アンテナを組立て設置して性能を確定するために「調整」は欠かすことができません。
特に周波数調整はラジエーターの長さを変えて行うことが必要です。
そのような用途に、
ラジエーター部をセミフォールデットダイポールにすると、直線部分の端面の長さを簡単に変えられるので、アマチュ
アに適したアンテナだと思います。
なお、この上記の本では、「ハム用としては不適当かも」と出ていますが目的が違うので「最適」と考えています。
セミフォールデットダイポールアンテナの名称について
いろいろアンテナの本を見ていますが、この本で初めて名称が分かりました。
「アンテナ工学ハンドブック」にも、「折返しダイポール」としてフォールデットダイポールは出ていますが、このセミフォ
ールデットダイポールは出ていません。
このアンテナの原典は、JAMSATのホームページに出ています。
おわり