Part 6 我らは悪くない〜ラスト

いよいよラストまで来ました。時間が経つほど記憶が曖昧です。最後から先に書けばよかったかも。

歌「我らは悪くない」

町の人たちが舞台で踊っているところへ、客席後方の右側通路からロックストックとバレルが登場。ヘルメットをかぶっている。
先を歩いていたロックストック、ステージで踊っている人たちに気づき、慌てて追い払おうとする。

「今、誰かいませんでした?」
「いや、私は外を見てくる。君はこの通りを見張ってくれ(?)」

「ロックストックさん、一つ聞いても良いですか?」
「この仕事に疑問を抱いたこと、あります? 人を殺すこととか」

「君は意外に思うかもしれないが、あるよ」
「クラッドウェルのやり方は確かに残忍だが、この町が生き残る唯一の方法かもしれない」
「私はこの町を愛しているからね。とっても」(ステージに肘をついてポーズをつける)
後ろで町の人たちが聞き耳を立てている。

「私もあなたを愛しています、とっても」(すぐ隣に同じようにポーズ)
バレルの顔をみるロックストック。
「・・・・・・か、かゆいなぁ。とっても」
背中を掻きながら、退場。

「ま、うまくいえたか」
満足そうにしているバレルに、後ろに迫っていた町の人が襲い掛かる。

トイレのドアのところに追い詰められ、ドアの向こうからペニーワイズにナイフで刺される。
バレル、胸から赤い布(血の代わり)をひっぱりだす。
倒れたバレルを引きずって、トイレの影に隠れる。

フィップ議員とミセス・ミレニアムが登場。
「悪く思わないでくださいね、クラッドウェルはあなたのことが心配なんです」
「もし私が逃げようとしているとしたら、どうする?」
「実はリオへの最終便に乗ろうとしているんだ」
「ま、オニ! アクマ!」と言っておきながら、
「ご一緒させていただきます」(胸から飛行機を取り出して)
「アテンション・プリーズ」

町の人、トイレから出てくる。
ボビー母、トイレの上から顔をだし、銃で撃つ。胸から赤い布。

腰をかがめ、行進のようにしながら歌

いつの間にか、町の人の中にマックィーンが混じっている。

「そう、誰も悪いと思ってやってないんだ!」
ロックストック、シルクハットをかぶって出てきて混ざる。

(歌詞の内容に合わない可愛いダンス)
(途中からセットの上の方に殺された三人も出てきている)
(ロックストック、警棒を銃に見立てて、「ダダッ ダダッ」と歌いながら客席を打つ真似)

「わーるーくーない」

「最後はユーリン」

音が消える。

後ろのセットが社長室に変わっている。

町の人、ステージの下に隠れる。

社長室にいるクラッドウェルとマックィーン。
「ロックストックとバレルから連絡はないのか?」
「下水道をしらみつぶしに探していますが・・・」

「もしあの世でホープに会うことが出来たら、彼女の大きな心で私を許してくれることを祈ろう」

「ずいぶん簡単に私を見捨てるのね」
ホープ舞台に上がる。
「ホープ!」
「これはこれは予期せぬ驚き」
「予期してたら驚かないわ」

「よく生きていてくれた、ホープ」

「あなたももう終わりよ(?)」
ペニーワイズ、ステージに登る。
「ペニーワイズ」
クラッドウェル、また「これはこれは予期せぬ・・・」というマックィーンを押しのけて
「どういうことだ?」

「私は反乱軍に加わったのよ、パパ」

「パパもそろそろ送られる頃よ」
町の人たち、ステージにあがる。
「お前がストロング親父を送ったところに」(?)
「ほにゃらら爺さんも送られた」
「お前のやり方にうんと言わなかった、言えなかった人たちが送られたところに」

「ホープ、お前は間違ってる。お前には私が必要なんだ」

歌「我らは悪くない(リプライズ)」
クラッドウェルとペニーワイズが交互に歌う

バイバイ権力
ミスタークラッドウェル
バイバイお金
ミスタークラッドウェル
今度は私が うさちゃんだ
(両手で兎の耳を作って、後ろ足でトントンする)

「覚えてる? あの夜」
「悔やんでる?」
「ええ とっても。あなたは?」
「悔やむものか。あの夜」
(あの夜って、どの夜なんだろう?)

クラッドウェル、町の人に取り押さえられながら、
「私は何一つ後悔していないぞ」

「確かに私は残忍で悪い父親だったかもしれない。けれど、私はこの町を守ったんだ」
ステージ右側に引きずりこまれたのを引き剥がしてステージに戻るが、また引っ張られ
「守ったんだー」
叫びながら消えていく。
「アー」という声が長く長く聞こえる。徐々に小さくなり、落ちていっていることを表現。

「ということで」
マックィーン、机の中から書類を取り出す。
ホープを連れてきて、
「こちらとこちらの書類にハンコを頂きまして」
ホープ、マックィーンを黙らせる。

べちゃ。
落ちた音(なんかいろいろとぶちまけてそう・・・)

「というわけでですね」
マックィーン、全然気にせずに話を再開するが、ホープそれに構わず

町の人、一人一人の肩を叩きながら
「人種」
リトルベッキーに「性別」
タイニートムに「能力」
ホットブレード・ハリーに「・・・性格」
「なんでだよ」

「(それらに)関係なくみんなが好きなときに好きなことができるの」
「希望の時代、そうホープの時代!」

歌「川が見える」(プログラムに歌詞掲載)

ホープソロ。
途中から机の上にあがる。

ロックストック、ステージ左側から登場。
「みなさんのご想像通り、ホープは父親の仕事を継ぎました。」
「全てのトイレの料金をただにし、彼女のいうみんなが好きなときに好きなことの出来る社会を作ったのです(?)」
後ろから、ボビーの似顔絵が書かれた看板がでてきて、UGCの看板の上からかける。
ボビーの似顔絵がかかれた旗もでてきて、それを身にまとったりしている。
「(会社は)ボビーストロング記念トイレ公社(?)と名前をかえました」

リトルサリー、ロックストックに気づく。
「ねぇ、なんでロックストックさんは殺されなかったの?」
「私は警官だが、このミュージカルの作者でもある。私に手を出すことは誰にも出来ない」

「さぁ、このミュージカルを終わらせたかったら、頭を低くしていなさい」
マックィーン、ロックストックに何か話す。ロックストック、舞台の中央へうながす。

「実はお父様は水不足の研究(?)を依頼したところで・・・」とホープに説明するが
「いいえ、父は暴君でした」
「もう父のやり方に恐怖する時代は終わったのです(?)」

町の人たちが歌いながら、階段をあがっていく。

「そして、数年後」
「水はにごり、くさり、やがて枯れ果てていきます」

「クラッドウェルのやり方は確かに残忍で・・・・・・でしたが、この町が幻のユーリンタウンとなるのをふせいでいたのです。」
「しかし、ホープは全ての予兆を無視し、人々の愛に包まれてぬくぬくと生きていくことにしたのでした」
慌ててロックストックのところに戻ってくるリトルサリー。
「せっかく良い人たちが勝ったのに、また元に戻っちゃうの?」

「だから、言ったろう。このミュージカルはそういうミュージカルじゃない。」
「もっと・・・現実的なんだ」(声のトーンを落とす)

「だって、音楽はあんなにハッピーだったじゃない!」
「ああ、そうだね。リトルサリー。その通りだ」(ちょっと小馬鹿にしたように)

セットの一番上。
「あぁ、喉が渇いた。コップ一杯の水でもあれば、大分楽になるのに」
「忘れたの? 私たちは何?」
ロックストック、なかなか答えないボビー母を不安そうに見上げる
「・・・川?」
「そう、私たちは川」

歌い続ける町の人。
看守が出てきていて、檻を閉じていく。

「こんな結末、みんな納得しないわ!」
「どうして? みんな言って欲しいんだろう? このままじゃ大変なことになるって」

「この次はもっとハッピーなミュージカルにしてよ」
「次があれば、ね」
言いながら、リトルサリーを檻の中へ。

「これが私たちのお見せしたかったお話です」(?)

「ホープは、父親と同じところに送られました。あまり穏やかとはいえない方法で」
ホープにライトが当たる
「マックィーンはブラジル(?)で水を瓶詰めにする商売を始めましたが、アマゾン川が干上がって失敗しました(?)」
看守の一人(マックィーンの役だった人)にライトが当たる。
「この町がどうなったかって?」
「彼らは最善を尽くしました。しかし、心の中で覚悟していたのです。自分たちの住む世界が不幸な結末になると(?)」

「そして、水が完全に干上がったとき、彼らははっきりとわかったのです」
「自分たちの町がなんだったのか、何をしてしまったのか」

それがユーリンタウン
・・・・・・ユーリンタウン


ロックストック、片手をあげて「万歳! マルサス」
残り全員「万歳! マルサス」

「見てくださって、ありがとう。これで終わりです」

ステージ中央、ロックストックに赤いライトがあたっている。
客席を狙う銃のように、警棒を構える。
そして、音楽のラストにあわせるように「ハッハ」と短く嘲笑う。

暗転。

お付き合いくださりありがとうございました。
繰り返しになりますが、ここにあるのはあくまでも私の視点からみた、私の記憶に残っている部分だけです。
これがミュージカル「ユーリンタウン」の全てではありません。

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