オリンピックハイライト 南原さん出演部分

松岡「武やんね。海、見たの初めてじゃないですか?」
武内「そうです。こんなにきれいな海を目の当たりにしたのは、アテネに来て初めて」
松岡「初めてですよね。みなさんは、海は意外と?」
南原「一回、行きました。ビーチ」
武内「一回だけですか?」
松岡「ギリシャ、感じれました?」
南原「ギリシャですか? 僕、意外と感じれました(笑)」
武内「南原さん。ところで金メダルが出た瞬間って、何回ご覧になりました?」
南原「実際。僕が見たのが9回ですね」
松岡「9回?」
南原「9回です」
武内「すごいっ」
松岡「9回ですか」
南原「生で、目撃したのは」
松岡「そんな人は多分、今回、初めてじゃないですか。9個、生で見れてるって」
南原「そうですね。それだけ、僕の仕事があやふやだったってことですね」
笑い
松岡「そこまで行くと金麻痺っていうか」
笑い
武内「新鮮味みたいな」
松岡「新鮮(?)がね」
南原「あのね、それはね、一個一個違いますよ。その場でみたら、金メダル一個一個が輝いてますよ。僕もそうかと思ったんですよ。違います。その人、その人のドラマがありますから」
松岡「そこをね、日本の皆さんも勘違いして欲しくないなっていうか。金を一個とるって、どれだけすごいことかってことですよね」
南原「何年かかったか。はい」

CM前、北島選手を応援する南原さんのVTR。

ナレ「アテネオリンピック2冠。今やトップスイマーとして不動の地位を築いた北島康介。そんな彼を以前から取材し続けていた南原清隆が直撃。あのガッツポーズに隠された真実。そして、レース後の思わず流した涙。金メダルの裏に隠された知られざるエピソードに迫る」

北島選手が登場して拍手。

南原「おめでとうございます」
南原さんと握手。しっかりと両手で南原さんの手を握る北島選手。お互いに礼。

南原「今回、オリンピックの舞台に立ってみてどうでした?」
北島「やっぱりどんな大会よりも気持ち良いですね」
南原「気持ち良いですか?」
北島「雰囲気とかが」

南原「すべてを見させてもらったんですけども、特に100。もうね、目の前がかすみましたね、涙で。君が代をきいたときに」(照笑)
北島「(笑)」
南原「ご自身はどうだったんですか。初めての金メダルで」
北島「そうですね、勿論、まぁ。100の時は、ね、すごい嬉しかったですね」

ナレ「南原が初めて北島康介に会ったのは、今から3年前。以来、ずっと彼の成長と活躍を見守り続けてきた」

南原「覚えてますか、3年前にインタビューした内容のこととか」

ナレ「かつて、南原に対し北島を指導する平井コーチはこんな発言をしていた。

平井「世界記録を、出したいな、と」

3年前のインタビュー
南原「コーチ、仰ってました。世界記録だって言ってましたよ」
北島「マジですか? すげぇ」
南原「(笑い)」
北島「すげぇ。ある意味、爆弾発言ですよね」
南原「(笑い)」

ナレ「当時はまだ実感のなかったその言葉は、瞬く間に現実のものになっていった。2002年、アジア大会で世界新記録を達成すると、翌2003年、世界水泳で100、200ともに世界新記録で金メダルという快挙を成し遂げたのである」

南原「ことごとく、実現したんですけども」
北島「そうですね」
南原「振り返ってみると」
北島「みると」

ナレ「だが、アテネへ続く道のりは、決して順風満帆だったわけではない。今年6月に行われたヨーロッパグランプリローマ大会、アテネを占う大事な国際大会で、なんと北島は3位と惨敗。さらに、アメリカのブレンダン・ハンセンに北島の持つ二つの世界記録が破られたのだ。人知れずプレッシャーと戦いながら、北島のオリンピックが始まった」

CM

ナレ「アテネ直前、オリンピックを占う最後の大会で無念の3位と低迷した北島は、さらに最大のライバルアメリカのブレンダン・ハンセンよってに自らの世界記録を破られていた。追い詰められた状況の中で望んだアテネオリンピック100m平泳ぎ決勝。

100mを泳ぐ北島選手。北島選手を応援する南原さん。
南原「良いね、良い。伸びてる、伸びてる」
南原「よーっしゃ、もらった! 間違いない! 間違いない!」
南原「イエーイ!」(腕を振り上げる)

ナレ「逆境の中、掴み取った金メダル。そして、レースの後、一目もはばからずに流した涙。この涙は北島の戦いの重さを物語っていた」

南原「100終わって、号泣したらしいですね、もう」(顔を覗き込むように)
北島「100終わってから?」
南原「ええ」
北島「はい」
南原「それはどういう気持ちでなったんですかね」
北島「いや、もう嬉しくてね。とりあえずほっとしたのがやっぱ、大きかったかな」
南原「そんだけいろんなプレッシャーの中で、やってきた、自分が思いもかける(?)プレッシャーだったんだってのが、あったんですかね」
北島「はい。プレッシャーはやっぱ、感じなかったら嘘になりますからね。ある程度プレッシャーがかけてやっぱり、レースに臨んだんで」
南原「プレッシャーをどんな風に自分の、こうパワーに変えていったんですかね」
北島「うーん。まぁ、やっぱ金を獲りたいという気持ちは自分が一番強かったんで、まわりに何を言われようと泳ぐのは僕だってね、思ってたし」

ナレ「プレッシャーに打ち勝つための強靭な精神力。涙は想像を絶する重圧からの開放であった」

テロップ「ガッツポーズの真相」

南原「何処で勝てると思いました?」
北島「いや、それは思わなかったですね。もうタッチして、前に出てたかもしんないっていって」
南原「最後のタッチで」(腕を伸ばして、ゴールの真似)
北島「はい、最後のタッチで。正直いって、あんまりタイムが見えなかったんですよ」
南原「一応は禁止(近視?)ですもんね」
北島「タイム見えなくて、日本チームを見たら喜んでたんですよ。それで勝ったんだ、と思いましたね」
南原「(笑い)」
北島「それで、とりあえずガッツポーズしておこうって」
南原「(笑い)」

ナレ「北島が見せた激しいガッツポーズ。実はあの瞬間は、勝てたかどうかわかっていなかったという」

テロップ「平泳ぎの完成度」

南原「またこれからも平泳ぎをやっていくと思うんですけど、ご自身が見てね、北島康介って言うスイマーの平泳ぎの完成度はどれくらいだと思います?」
北島「完成度。まだね、自分の記録をぬりかえられなかったんでね。でもとりあえず、オリンピックで金メダルが獲れたんで。何点だろうなぁ。とりあえず、今は80点ぐらいにしておきましょう」

ナレ「北島康介、21歳。夢を手にした男の次なる野望は」

松岡「北島選手ってこういう奴だったんだなって、改めて感じた部分ってありますか?」
南原「あのー、北島選手の強さは非常に素直だっていう。」
松岡「あぁ」
武内「素直」
南原「人の言われたことに対して、素直に聞けるし。自分の思っていることに対して、素直に行動できる。金メダルをとった後、話してたんですけども、来た瞬間に、あの、『金メダル、触ります?』って(ズボンの後ろポケットから金メダルを取り出す真似)『どうぞ、はい』(渡す真似)」
北島選手に金メダルを触らせてもらっているVTR。銅メダルを重さを比べているらしい(^^;
南原「いい、いいって(慌てて断るような感じ)。写真を撮るときにも『あ、じゃあ金メダル、持ってください』っていう。普通なんですよね。そこはもう、昔と変わってない。だから、二つの北島選手がいて、20歳の、過ぎたそこそこの、本当の普通の北島康介ってう選手。水泳を愛して、情熱を持って、エネルギーをもって出来る北島康介っていう、その二つがあると思います」

松岡「顔がね、同じ選手なのかなっていう」
武内「試合前の顔と、あのリラックスした表情と」
南原「あの、本人に聞いたんですけれども、やっぱり自分が高めるスイッチをいくつか持ってる、と。はい。そこがやっぱり、このシドニー終わってからアテネに来るまでに得たもの・・・。三つぐらい段階を自分で作るんです。まずイタリア合宿。アテネに入った、合宿入った、いよいよ本番直前という、自分でこのテンションをあげられるっていう。そのスイッチをいくつか持ってる強さっていうのがやっぱりこの4年間の積み重ねだなーって」
松岡「康介は大丈夫。絶対やると思うって、みんな思ってたみたいなんですよね。大丈夫かなって思った人は1人もいなかったっていうことが、やっぱり北島君の、みんなのところへ行って泣き崩れたっていうことを考えると、1人で戦ってなかったですよね。その輪って言うものが」

男子メドレーリレー
松岡さんと一緒に、応援する南原さんがちらっと映る。眼鏡かけて、白いシャツ。2人してハイテンション。3位が決定して、万歳。
松岡さんによるインタビュー。

柔道女子63kg級 谷本歩実
武内アナのインタビュー。

ソフトボール。栗山さんによるコメント。真剣な顔で頷く南原さん。

井上康生選手のVTR

武内「最初から、もう金メダル取るだろうと言われていた井上康生選手が、このまま(?)また取ってくれるんだろうなって、みんな信じてましたよね。なんか」
松岡「信じてた、プラス、彼自身も取るのは自分である。判ってる。どういう取り方をするかって話までしてたじゃないですか」
武内「どういう風に勝つかっていうところでしたよね、問題は」
松岡「今回、主将になっていろんなプレッシャーを感じる中、南原さんもね、ずっと康生さんの考え方もわかってらっしゃるし、どう見てたのかなって」
南原「オリンピック、トータルでは見れない状況(?)。ビックイベントがめじろうし(?)なんですよ。勝たなきゃいけない試合が」
武内「一つずつクリアしていかないと」
南原「はい、体重別があったときに、鈴木桂治との因縁の対決がある。そのわずか一ヶ月しか経たないうちにもう一回、全日本がある。そして、ようやくオリンピックがくる、という風に自分のコンディションを持って行く、気持ちを持っていく、難しいと思います」
松岡「でもね、すごい僕が嬉しかったのは柔道連の打ち上げがあったときに、康生さんはみんなのところにお酒をつぎにいって。よくお前ら頑張った。俺はこれじゃ終わらないぞって。すっごい良い雰囲気を作ったんですよ。自分から。これは、負けたからこそ、大きく。人間として大きく、僕はなれると思うから」
武内「この後」
松岡「確かにメダルは欲しいです。金、欲しいけども、彼にとっては大切な期間というかね、時間をもらったような、オリンピックからもらったような気がするんですよね」

サッカー。
福田さんによる小野選手へのインタビュー。
小野選手がカフェで休憩していた、という話に
南原「考えられないですよね」

語る福田さんを「生き生きしてる」という松岡さん、「良い顔」という武内アナ。
南原「いろんな(?)仕事してますよね」
松岡「話すチャンス、ゼロなんだもの」(笑い)

浜口親子。
松岡さんのインタビュー。

野球 日本代表 主将 宮本慎也
栗山さんのインタビュー。
栗山さんと一緒に応援している南原さん。

三宅宏美 18歳。初めての五輪。
どうしてそうなるの!? びっくりアテネ大集合
室伏選手。まだ銀メダルだったVTR。松岡さんのインタビュー。

「泣いた! 笑った! アテネ感動の18日間」

松岡「武やん、あのね。僕ら、メダル、メダル、メダルって言ってね」
武内「結構、無責任に私たち言ってますよね」
松岡「無責任だったね」(武内アナを指差す)
笑い
武内「なんで、そう。でも本当に、私たちも勝って、勝って、とか。メダルとって、とって。本当に何も考えずに、取ってくれれば良いみたいな応援は本当に良くないなっていうのは、こっちに来て思いました」
松岡「反省した? ちょっとは」
武内「反省、します。これからもういっぱい、いっぱい」
松岡「無責任といえば、雑誌、みんな、あのメダルの数を言っとき(?)ましたけど、10個越えてるとこ少ないんですよ」
武内「しかも選手ごとに何パーセントとか。取る確率何パーセントとか勝手に出しているところが」
松岡「ま、でも見やすい、見やすいのは確かに」
武内「そうなんですけど」
南原「あれ、載ってるの参考にしてたよ」
武内「私も確かにあれ見ましたけどー」
松岡「見やすかったですよね?」
南原「あれ、良かったよ」
松岡「あれ、見やすいんですよ、確かに」
(笑いながら、同時に話しだす)

松岡「少なくともこれだけはいえるって事があるんですよ、一つ。日本、強くなりました。でも、何故こんなに強かったですよね。何故って言ったら失礼ですけど」
南原「いや、やっぱり幾つか。9個見てきて、それぞれ共通点みたいの、あるんですよ。ええ。そこがポイントだと思いますけど」
松岡「共通点?」
南原「はい。あのー、やっぱりオリンピックっていう競技は味わったことがないプレッシャーを感じる場所だ、と。いろんな迷いが入ってくると思うんですよ。普段通りいけなかったらどうしよう、とか。もしも敵がこういう風で(?)どうしようとか、調子良かったら(?)どうしようとか。そのどうしようっていうのを振り払ってる。さっき言った、スイッチがぐっと入ってる選手、何があっても折れない心を持ってる選手、モチベーションが非常に高い選手っていうのが、やっぱり、やはり非常に勝ちに近い選手だなってのは、思いましたけどね」
松岡「福田さん」
福田「んー、経験なんじゃないんですかね。海外に行って、そういうことを、そういう舞台をたくさん経験できてるんで。このオリンピックっていう舞台でもそんなに昔以上にプレッシャーを感じないで、自然体で出来る限り臨めてるっていうことじゃないですかね」
松岡「武やんどうですか?」
武内「私、一つ思ったのが、あの、競泳選手の会見を見ていて、昔よりも会見の中で笑いがおきる回数が多くなったと思うんですよ。だからやっぱり、日本選手もたくさん世界の舞台で戦う試合をするようになって、そういう会見の場も慣れてきたし、試合の会場の雰囲気も慣れてきたし」
(カメラが南原さんを映すんだけど、遠くの方を見ている)
武内「そういうところが、強くなっている一つの要因なんじゃないかなっていう風に感じましたね」
松岡「今回、僕ら、ありがとうっていうことを、一つ、最初、テーマにしなばらやってきましたよね。放送自体も。いろんな意味でのありがとうありました。選手たちが活躍してくれたとか、それぞれみなさん、どんな、誰にありがとうって言いたいかっていう。武やんは?」
武内「やっぱり日本人として、正々堂々とというか、ずるいことをせずに勝つ姿というのをみて、日本人の良さみたいなものを感じたんですよね。そういう戦いを見せてくれた日本選手に、私はありがとうと言いたいですね」
松岡「性格が素直っていうか、優しいんだね。そういう意味では」
武内「いや、でも私、いっつもずるいこと自分は考えているので、選手がそういう風に正々堂々戦っているのを見て、やっぱりすごいな、良いな、と思いました」
松岡「どういうずるいこと?」
武内「ずるいこと?」
松岡「ずるいってどういうこと?」

CM

松岡「でも、今回、僕らありがとうっていうことを、一つ、最初、テーマにしながらやってきましたよね。放送自体も。いろんな意味でのありがとうありました。選手が活躍してくれたとか、それぞれみなさん、どんな、誰にありがとうって言いたいかっていう。武やんは?」
武内「やっぱり日本人として、正々堂々とというか、ずるいことをせずに勝つ姿というのをみて、日本人の良さみたいなものを感じたんですよね。そういう戦いを見せてくれた日本選手に、私はありがとうと言いたいですね」
松岡「性格が素直っていうか、優しいんだね。そういう意味では」
武内「いや、でも私、いっつもずるいこと自分は考えているので、選手がそういう風に正々堂々戦っているのを見て、やっぱりすごいな、良いな、と思いました」
松岡「どういうずるいこと?」
武内「ずるいこと?」
松岡「ずるいことってどういうこと?」
武内「やっぱりどうしても自分本位っていうか」
(笑う南原さん)
武内「自分がよければ良いってところがある」
松岡「やっぱりそうだったんだ」
笑い
松岡「そっかー、やっと判った」
武内「なんか・・・なんか」
南原「意外とモニターでチェックばっかりしてる、こうやって」(前髪を整える真似)

松岡「栗さん、何が。栗さん、いっつもありがとうって感じなんですけど」
栗山「本当にスポーツやってて良かったなって自分でも思いました。このアテネがスタートでスポーツがなければ、こんな思いって選手も出来なかったし、我々も出来なかったし、自分が見たスポーツの中では日本人のプレーヤーだけではなくてね、世界にすごく環境がある、すごいプレイをしてくれる人たちがいた。それを見せてもらったっていうのはすごく感謝してるんでね。本当にこう、そういった全ての方に当たり前なんですけど、サンキューベリーマッチ、と」
松岡「選手からも、僕らからもみんなありがとうって言葉がね、オリンピックってありがとうがたくさん集まってくるような気がするんですが、福田さんのありがとうは?」
福田「やはり、こう、負けた後の選手のその対応っていうのが、非常にその選手の価値を高めるなっていう気がするんですよね。??にとって、なんか負けてしまってごめんなさいって言われると、非常にこっちはつらいですけど、堂々と自分の力は出した、と。だけど、力がなくて、やっぱり取れなかったんだ。堂々としていてくれると、非常にこっちとしてはありがとうって言いたくなるようなね。非常にそういうものを強く感じましたね」

松岡「一番、オリンピックツアー、観戦ツアーを楽しんでたんじゃないかな。一番良い部分、一番感じれた人」
(口元を隠して笑う南原さん)
南原「すみません」
武内「たくさん金メダルご覧になって」
南原「あやふやな仕事で」(頭を下げる)
松岡「南原さんのありがとうはどうなんでしょうかね?」
南原「どうしてもその場面を見たらうるっときちゃうところがあって。それは、あの北島君とか」

北島選手が泳ぐ前に、心臓の辺りをぐっと握り締めている映像

南原「女子レスリングの吉田選手とか」

吉田選手が表彰台でメダルをかけて、心臓の辺りをぐっと握り締めている映像

南原「鈴木桂治選手とか君が代とかを聞いてる、戦う前にですね」

鈴木選手が表彰台でメダルをかけて、心臓の辺りをぐっと握り締めている映像

南原「日の丸のところをくっとやるんですよ。それって、普段やっぱり日本にいると考えられないんですけど。海外に来て、いろんな各国の中でやっぱり自分は生まれた国があって、こういう先祖がいてっていうのを改めて考えさせてもらって。その中で誇りを持って戦っている姿。それを見て、元気になったというか。我々もやれば出来るんじゃないかっていう気持ちにさせてくれたっていうことなんですけどね。そこが、非常に胸打たれるっていうか」
松岡「南原さん」

手を差し出して握手をする

松岡「嬉しいですね、これは。僕はね、一番そこなんですよ。結局、テレビではなっかなか伝わらないんですよ。世界に出ればでるほど日本の良さを感じるでしょう?」
武内「感じますね」
松岡「国際的になってきたね、でもね」
武内「なってきましたね」
武内「そんな修造さんは、誰に一番ありがとうって」
松岡「僕はアテネに感謝したいんです。アテネ、ありがとうって言いたい」
南原「でかいですね(笑)」
松岡「僕はね、1年前からきて、これは無理だと思ってましたよ。ふざけんな、オリンピックやるところで」
南原「あらら、本音が出始めました」
笑い
松岡「出ましたよ。それがどんどん変わってきた。始まってみたら、素晴らしかったです。IOCから文句、出ないです。言ってみれば、本当にゲームさえ出来ればオリンピックって良い。どんどん商業的になった部分が、本当に原点の視線を皆に向けてくれた。このアテネオリンピックっていう意味では、僕は感謝したいですね。ありがとうって言いたいですね。最後、まとめてください」
武内「最後まとめてください、ですか?」
松岡「うん」
武内「もう次の4年後にむけてなんか走り出してるというか。私たちもやらなければいけないこととか。選手たちもそうですけど、なんかもう、走り出してる気がしましたね」
松岡「何、何やらなきゃいけないの?」
南原「まずエステに行きたいって言ってましたよ。そばかすを取るとかいって」
笑い

B’zの「ARIGATO」を流しながら、体操、開会式、シンクロの銀メダル、女子レスリング、水泳、女子マラソンのメダル獲得シーン。
CM挟んでラストは、息子を抱きしめるアーチェリーの山本選手。
感想、のようなもの

最初、テレ朝はあまりオリンピックに力入れてないなって、ちょっと思ったりしていたんですが、他局のお祭り騒ぎを見て、この番組を見返すと、これでよかったんだな、という気分になりました。なんていうんだろう、選手を芸能人化して祭り上げるのではなく、あくまでも選手としてのインタビューで。松岡さんも栗山さんも福田さんも、武内アナも南原さんも、基本は真摯に、真面目に。素直に熱血して、感動して、残念がって。
テレビ朝日でよかったな、思いました。

ここからは蛇足ですが。
南原さんが感動していた、日の丸を握り締めていた選手って、「ハル」の真似というか、プライドの影響じゃないかと思ったのはファンだけでしょうか(^^;
ドラマでもチームのマークがありましたから、日の丸への思いっていうのは同じだと思いますが。
南原さんの奥様、プライドは見てなかったのかなーと思ったけど、よく考えたらその時期、ユーリンタウンでそれどころじゃなかったですね。

ついでに、宮本選手って、本当はオリンピックの候補選手じゃなかったんですよね。元の候補選手が怪我かなにかで辞退して。代わりに同じようなポジションってことで選ばれたはず。で、選ばれてみたら最年長で。キャプテンになってしまった、という感じだったので(少なくとも当時のマスコミの報道の仕方は)、いつのまにかメインになってしまった宮本選手に驚きです(^^;。嬉しかったけど。

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