ゆうどきネットワーク

テレビで放送された映像のおこしです。

ウンナン公式のスケジュールでは、「首都圏ネットワーク」となってましたが、
17時10分過ぎに、予約を確認しようとテレビをつけたら、
現代狂言の紹介が始まっていたので慌てて録画。
なので、最初の1分は録画できてません。

そして、「首都圏ネットワーク」では何もなし、と。
NHKの予定が変わったのかと思ったけど、
TMD Networkのサイトではしっかりと「ゆうどきネットワーク」と紹介してたということは・・・。

司会の方が違うので、スタジオでの会話は大分違いましたが、
稽古中の映像、南原さんのインタビューは昨日のとほとんど一緒です。

ただ、昨日はカットされていた部分が放送されていたり、
放送されていたのにカットされている部分があったりもしています。


竹澤「ナンチャンこと、南原清隆さん。新しい笑いを作ろうと始めたのが現代狂言です。現代のコントと狂言を融合させようと考えました。作品は今回の舞台のために作られた新作です」

竹澤「現代の日本に神様がやってきて、美しい言葉を捜し求めるというお話です。この神様を演じるのが南原さん。神様がやってきたのは、東京、秋葉原です。秋葉原で神様が出会ったおたくを演じるのはキャイーンの天野ひろゆきさんです。そのおたくにに教えてもらったのは、この言葉でした」

竹澤「その“萌え”という言葉の意味を知るために、メイド喫茶やフィギュアショップに連れて行ってもらい、騒動が起こるというお話です」

竹澤「最近の世相や風刺が取り入れられているんです。南原さんは今回のために、狂言師にこの一ヶ月間、しっかり特訓を受けています」

インタビュー映像に切り替わる。

南原「狂言に現代人をだそうっていう、ことですかね。狂言に我々、現代人の日常を出そうっていう。(左手で右の首筋を触りながら)やったら、どうなるんだろうなぁっていうのが、はい、心にあるんですけど」

南原「コントの良いところ、狂言のすばらしいところを、単純にこう、合体させたら、どんなのできるんだろうっていうことですよね」

スタジオに切り替わる

山本「えー、ダンスの次は現代狂言ということなんですがね」
竹澤「はい」
江崎「えぇ」
山本「お笑いでこう、大活躍のナンチャンなんですが」
江崎「ね」
山本「なんで、この現代狂言やろうと思ったんですか?」
竹澤「21年前に、ウッチャンナンチャンと(?)デビューして活躍されてきたわけなんですけども、その中で一人コントをやることがあって、一人でコントをしたときに、何かこう、動きのある芸が欲しいと、まず思ったそうなんですね。で、またさらに、めまぐるしく変わる現代の中では、同じコントをやるにしても、その時代時代、その時と場合によって変えなければならない。受け入れてもらうには変えなければならないので、何かその長く変わらない、時代が変わってもいつまでも愛されるコントは作れないものか、という風に考えてきたそうなんですね」
山本「確かに狂言はね、600年以上も前に作られた、まさに、能の間に紹介される喜劇ですよね」
江崎「そうですよね」
山本「お笑いですよね」
竹澤「はい。その600年変わらない、その笑いというものに、何かヒントを得たい、ということで始めたそうなんですね」
江崎「台詞も身のこなしも、ねぇ、結構、板についてましたよね」
竹澤「その狂言を稽古する中で、ある発見を南原さんはされました」

稽古中のVTRへ

竹澤「主役と相手役の二人の登場人物のかけあいで進行する喜劇、狂言。南原さんは狂言を演じる中で、気づいたことがありました」

インタビュー映像に切り替わる。

南原「ボケとツッコミっていうのを、僕なりの解釈なんですけど、どっから来たんだろうなって、前からずっと思ってたんですよ。そうすると、狂言にはもうあった、と。もしかしたら、この二人とか人数でやるっていうのが、日本人のオリジナリティじゃないのかなぁっていうのが。ボケとツッコミっていうのが、はい」

南原「600年ぐらい前から日本人のポイントに、心のひだにはあったっていうのにびっくりしまして。そういう日本人的なギャグっていうのは、めんめんとこう、あったんで、これはなんだろうなっていうのが驚きでしたね。はい」

スタジオに切り替わる。

山本「ほぉ」
江崎「狂言っていうのはは現代のその、ボケとツッコミの世界にこう、通じるものがある」
竹澤「そうなんですよ。その狂言を学んでいく中で、南原さんは狂言師の方にこんなことを教わったそうなんです。日本は対の文化だ、ということなんです」
山本「対の文化」
竹澤「はい。二つで一つっていう考え方なんだそうですけど、たとえばお寿司を頼みますと二貫出てきますよね。お箸は一膳は二本の棒」
江崎「えぇ」
竹澤「屏風は一双で、2枚の絵で一つの絵っていう。で、二つで一つ。狂言も演じる方は二人いて、主役と相手方。現代のコントもボケとツッコミという風に、日本の笑いというものは、日本の文化にちゃんと従っているんだということが、判ったそうなんですね」
山本「あれだけ、人を笑わか、笑わせてくれるウッチャンナンチャンのナンチャンなんですけども、それが辿って辿って辿っていって、狂言にいって、見つけた、と」
竹澤「はい」
山本「ほう」
竹澤「そうなんですね。さらに南原さんは、狂言から学び得たものがあったそうなんです」

野村万之丞さんの写真が映される。

竹澤「そもそも、狂言に取り組むきっかけになったのが、2年前に亡くなった、狂言師、野村万之丞さんとの出会いでした。万之丞さんは、笑いには型があると南原さんに教えてくれました」

インタビュー映像に切り替わる。

南原「狂言とかは、もうきっちりとできてるんで、で、万之丞さんに習ったときに、この形になれば笑いになるっていうのがあるんですよ。自然にこうアハハっと声が出ちゃうって言うのがあるんで、なんていうか、それは、うまくコントに取り入れられないかな、と。普遍的なものがなんかできないかな、というのはあったんですけども、はい」

野村万蔵さんに所作の指導を受けている南原さん。

竹澤「狂言は、所作といわれる人間の動きで情景や心情を表現します。南原さんはこの所作の中に普遍的な笑いの型があることに気がつきました」

南原さんの稽古の様子。

竹澤「ここは、人にぶつかってしまうシーンなんです。ぶつかった仕草も狂言の型を教わります」

先ほどの所作に対して、先生の指導。

竹澤「動作を大きくし、体の動きからも物語が伝わるように演じます。こうして、観客の注意をひきつけます」

インタビュー映像に切り替わる。

南原「一緒にやってるキャイーンがある(いる?)んですけども、キャイーンっていうギャグがありますよね(笑い)」
竹澤「(笑い)」
南原「そんなことNHKで言って良いのかな? “やぁっ”って出てきて、(実演つきで)“キャ、イーン”ってやるんですけど、これも実は狂言に当てはまるっていうのが、こう」
竹澤「へぇ」
南原「判ったんですよね」
竹澤「そうなんですか」
南原「はい。まぁ、あのそれは最初出て行くときに、橋渡り(?)をこう、入ってきまして。こうきて(立ち上がって、一歩前に出る南原さん)、半歩下がるっていう仕草が、まぁ、そういう所作があるんですけど、半歩下がるのにも意味がある、と。万之丞さん曰く、人間ってこう(中腰で前に一歩出る)きて。たとえば、(今度は、立ち上がってカメラ目線のままカメラにより、すぐにまた下がる)“あの・・・”っていうと(座りなおす)、一端、寄られて、引くと、見ているお客さんが、ふっと、ちょっとこう前のめりになる、そのときに“このあたり”ってつかむっていう。キャイーンも、前に出てきてちょっと圧迫されて、こう二人が引くから、(前のめりになったときに)こう、“キャイーン”と。まぁ、本人たちは全然意識してないと思うんですけども(笑い)」

稽古中の南原さんの映像。

竹澤「観客を物語りに引き込む所作。それをコントに取り入れることで、新たな笑いのジャンルが生み出せるのではないかと、南原さんは思うようになりました」

インタビュー映像に切り替わる。

南原「まさに狂言の立ち方っていうか、所作がですね、想像させるってことに。あぁ!っと合致しまして。求めてたものは、これだったのかっていうのが、自分の中で(前で手をぱん、とあわせて)はじけたっていうか。古典と現代が上手く結びついて、まぁ、あの、次に繋がればな、とは思ってますけど」
(話の途中で音声がフェードアウト)

スタジオに戻る

山本「いや、キャイーンのお話は」
竹澤「はい」
山本「興味深く聞きましたね」
竹澤「ねぇ。本当に型にあったんだ、と私も驚きでしたけども」
山本「一回、前にでて、ちょっと・・・キャイーンっていうね」
江崎「そうそう」
山本「私も好きですけど」
竹澤「本当にね、現代の世界で生きながらも、南原さんは日本の伝統に引かれて、取り入れることで、今、新しい笑いのジャンルを作りたいんだとおっしゃっていて。この現代狂言というものを、ゆくゆくは海外にも持っていきたいとおっしゃっていたんですよね。それは、日本の古典である狂言という手法を使って、笑いを生み出して、その中に今の、現代の日本の日常というものを持ち込むことで、今の日本というものがどんなものなのか、っていう風に紹介したい、見せていきたい、という風におっしゃってましたね」
江崎「私たちも狂言っていうとちょっと難しいイメージがありましたけども、なんかこう身近にね、感じられそうですね」
竹澤「そうですね」
山本「なんか、あの、野村万之丞さん、さっき出てましたけども、あの方も狂言の中に新しさを取り入れたり、あるいはアジアというものを意識したりですね、あの音で表現されてたりしましたけど、南原さんが、ひょっとしたらまた、新たな狂言のパターンというか、新しいお笑いをね、やってくれるかもしれませんね」
竹澤「そうですね」
江崎「ね」
山本「若い方がどういう風な反応を示すのか、私、すごく楽しみですけどもね」
竹澤「はい」
山本「ね」
江崎「はいはい。その日程を今回、ご紹介しましょう」
竹澤「えー、東京公演は、今月の29日、そして30日の二日間です。大阪公演は、7月2日に行われます。お問い合わせはこちらです」
江崎「はい。竹澤知位子さんが現代狂言に迫りました」

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