連 句

6月29日、30日に行われた「現代狂言」の「連句」を思い出せる限り思い出してまとめてみました。
内容もですが、会話の順番もあまり自信がありません。一部、NHKの番組から台詞をおこした部分もあります。

南原さん登場。

ぴょこん、と跳ねる。笑い。またぴょこん。
笑顔のまま、手を目の上にあて、遠くを見る仕草。
ぴょこん、ぴょこん、と足を高く上げながら歩く。
中央近くまで来ると、いきなり小さな歩幅で早足(効果音あり)

正面の中央で自己紹介。
東方朔「西の方、天上より来たりました、東方朔という神様です」

東方朔は、天上の庭の管理をしている下級神
庭の木や草花が枯れてしまった。

東方朔「私もこんなにやせ細ってしまいました」

木や草花を元気にさせる「言葉」を探しにきた。
ここ(日本)は言霊の国だから、良い言葉があるだろう、と人に尋ねて回る。

一人目に声をかけるが、気味悪がられて逃げられる。

東方朔「この辺りに良い歌はありませんか?」

二人目には、つきとばされる。

舞台上を歩きながら、
東方朔「言葉求めまする」「良い言葉はござらぬか」

天野くん、登場。白いつなぎのような衣装にワッペンがついている。
頭には「AKIBA」と書かれた黄色いキャップ。

東方朔に声をかける天野くん。

天野「オレ? オレはオタク。名前は天野っていうんだけど」

東方朔「天野殿」
天野「固いなぁ」

天野「昨日発売したゲームまで、全部コンプリートしてるけど、そんなキャラクターは知らないなぁ。地域限定なのかな? 名前はなんていうの?」

東方朔、言っていることの半分も判らないが、名前を聞いているのかと聞く。

東方朔「東方朔という、神様です」
天野「コードネームが東方朔で、名前が神様? 神様のキャラクターか。そんなゲームあったっけ?」

面白い被り物をしている、という東方朔に、
天野「あんたの方が変わってるでしょ。どこで売ってるの、それ?」


天野「その神様が、アキバで何してるの?」
東方朔「ア、キ、バ?」
天野「ここ、秋葉原。知ってて来てるんでしょう?」

天野「どこから来たの?」
東方朔「天上から下りました」
天野「キャラが出来てるなぁ」

天野「普通の人と話すのは苦手なんだけど、コスプレしてる人と話すのは得意なんだよね。よし、あんたの世界に入ってみよう」
天野くん、くるりと回転。狂言風の話し方に。

何をしているのか、と狂言風に聞いた後、横を向いて、
天野「僕、10分も持たないと思います」

東方朔「木や草花を元気にする、良い言葉を捜しています」

天野「木や花、咲く、萌えいづる・・・おぉ、それならば良い言葉があります。萌という言葉はいかがでござる?」
東方朔「それはどの様なときに用いるのでござる?」
天野「またぁ、よく使ってるんでしょ。何かを見て、胸がぞわぞわっとしてきゅんっとなったときに用いまする」

良い場所がある、と移動することに。
そこには、ツンデレ、猫耳、メガネっ娘、妹系にロボット系、なんでも揃っている場所。

相変わらず、ぴょこん、ぴょこんと跳ねながら天野くんのすぐ後を歩く東方朔。
変な動きが気になる天野くん。

フィギュアショップに到着。

天野「(一つ手に取る動きをして)このゴスロリちゃんの愛しげなこと」

これは人型だ、と興味がないようにいう東方朔だが、何かを見つける。
着せ替えようの裸のフィギュアを見つけて、手を伸ばそうとするが、触れない。

天野「なに、何度もトライしてるの?」

天野「お顔が、赤くなりましたな?」

東方朔「胸の奥が、ぞわぞわとするような」

それが萌、と天野くんに言われ、
二人で正面に並んで、天野くんが左足、南原さんが右足をあげて
口元に手を当てながら「萌〜」(効果音)

それでも、やっぱり人型。
私は言葉を捜しているので、人間の方が良いという東方朔のため、次の場所へ移動することに。

でも、裸のフィギュアが気になるが、手を伸ばして、やっぱり取れない東方朔に、
天野「女子高生か!」

相変わらずぴょこんと飛びながら歩く東方朔が天野くんを追い越して、
「道、知らないだろ!」とつっこまれながら移動。

忙しいのに申し訳ない、というと、退屈だから大丈夫という天野くん。

東方朔「もうし、もうし、天野氏」
力が抜けたように天野くんにもたれ掛かり、むなしい言葉は嫌だ、という東方朔。

そこに、秘書と政治家が登場。

秘書「大柴トオル先生です!」
政治家、演説を始める。

東方朔の耳をふさいで、聞かせないようにする天野くん。

ハイブリットカーではなく、ゼンマイ。消費税0
少子化対策に一夫多妻制。
「キャッチキャッチキャッチ」をやって、次は日暮里、と確認しながら退場。

「あの、キャッチキャッチキャッチは流行っているのか」と聞く東方朔に、
「全然」と答える天野くん。
(30日夜は、どういう意味だと聞き、本人はいけてると思ってるみたいな会話に)

東方朔は立派な言葉に聞こえた、というが天野くんに嘘と教えられる。

メイドカフェへ。

「冥土」は天野氏にはまだ早い、と勘違いする東方朔。
女の子と話す天野くんの会話を立ち聞きする。

東方朔「お帰りなさいませ、ご主人さま? ここは天野氏のお屋敷でござったか」
また聞き耳をたてる。

東方朔「あいにく満席なので、携帯にご連絡します?」

天野くんを呼ぶ東方朔。
何故、自分のお屋敷に戻るのに、順番待ちが必要なのかとたずねる。

ここは家じゃない、と説明する天野くん。あれは来た人にはいうお約束。
嘘かと聞く東方朔に、

天野「(真剣に)嘘じゃないよ!」
三味線の人の前で、
天野「嘘じゃないよね、いつも三味線ひいてくれるもんね(?)」
(30日夜公演で、アドリブがあったらしく、驚く天野くん)

天野くんがクラスの女の子に「うざい」「きもい」「さむい」と言われたと聞くと、倒れる東方朔。

東方朔「うざい、きもい、さむい。・・・メガネブタ」
勝手に付け加える東方朔。天野くんにつっこまれる。

ウドちゃん、登場。黄色いぶかぶかのスーツ。

詐欺師「私は、心のねじけた詐欺師です」

稼いだお金はギャンブルへ。でも、全然勝ててない。

詐欺師「あ、あそこに変なコスプレした男と、典型的なオタクがいるぞ」
オタクはお金を持っているというし、あいつらを騙そう、と近づく。

詐欺師「どうしたんですか?」
天野「連れの気分が悪くなって」
詐欺師、東方朔を抱えあげて、元に戻す

詐欺師「大変です。この人は気分が悪いようです」
天野「だから、そういってるでしょ?」

詐欺師「その理由が問題です。心と体のゆがみからくる、ストレスです」

詐欺師「そんなときには、これ」

詐欺師「磁気ネックレス高級羽毛布団アルカリイオン水(?)」

安くはないけど、リボ払いがあるから大丈夫、という詐欺師に、街頭詐欺だと見抜く天野くん。

詐欺師「ここで手紙の紹介です」
毛が生えてきた、という体験談に、
天野「毛はえ薬じゃないですか!」

天野「なんで、その薬の名前をいうときだけ、直立なんですか?」

手と口を同時に動かせないウドちゃんに、もう一度、薬の名前を言わせる。

(30日夜、つっかえたウドちゃんをはたく天野くん。「初対面なのに」。そのままいつもより長くウドちゃんいじりが続き、南原さん、終わりかと立ち上がろうとするが、まだ続いていてまた倒れる。謝りながら、ウドちゃんいじりを続ける天野くん)

東方朔は、私のことを心配してくれているのに失礼だ、というが
自分で「私は詐欺師です」と言ってしまう詐欺師。

詐欺師「騙された。今までこの方法で失敗したことなかったのに」
天野「嘘だろ」

こんなことは日常茶飯事で、自分も騙されている、という詐欺師。
法律すれすれの詐欺にあって、家で話し合いをしているが、役に立たないので追い出された。

昔は優しい奥さんだったのに、といい、
詐欺師「優しき人は今いずこ」

こうなったら、とことん見てみたいと言い出す東方朔。
詐欺師の家に言ってみたいと言うが、遠いと言われる。

神様だから、それぐらいなんとかなる、と呪文を唱え始める。

仮面ライダーの変身ポーズの後、懐からコンパクトを取り出す仕草をして「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン」
おしろいを顔につける仕草をする東方朔に
天野「つけるの?」

東方朔「詐欺師さんのおうちになーれ」

腕をまっすぐ伸ばして広げて、ぐるっと回る東方朔。天野くんと詐欺師も回る。

揃って前へダダっと進み、次に後ろへ下がる。
ぴょん、と飛んで着地すると、ワープ完了。施工主(詐欺師)の妻と建築業者登場。

床が傾いてる、ビー玉が転がった、と苦情を言われると、あがってたという業者。
どちらにしろ傾いているというが、いまどき水平な床なんてないと言われる。

柱に傷。前はなかったというと、モノを運べば傷がつく。
普通は毛布とか巻くでしょう、と言えば、やったと思うんですけどね
注意してくださいというと、注意すると、心が傷つきます。

流しにも傷があると言われると、それは大丈夫。他の傷がついて目立たなくなる

風呂のタイルがデコボコと言われると、
建築業者「気になりますか? このぶよぶよ」
ぶよぶよはどうでも良いというが、まっすぐに出来る職人なんていないと言われる。

約款に書いてないからできない、という業者に
モラルの問題だ、完成してから引き渡せ、といっても、
最初に契約しないのが悪いと開き直られる。

業者「全部壊してやり直しますか? この柱なんか、国立能楽堂と一緒ですよ?」

業者「そろそろ仕事に戻りますんで」
(30日昼、ランチバイキングを食べに行く、夜はカロリーをとりにいく?)

業者を追いかける奥さん。通りすがりに、ウドちゃんの頭を扇子で叩き「バカ亭主」
ウドちゃん、おいかけて「恋女房!」

こんなものだ、という二人に、突然うなり声を上げる東方朔。
天野「ブルースリー?」
動きまで真似する。

東方朔「私はもうやけになりました。酒、酒がのみとうなった」

クラブは遠い、というのでまたワープ。

大きな杯にお酒を入れてもらう東方朔。一気に飲み干す。

東方朔「飲んでるぅ?」
判りやすい酔い方をする東方朔。

東方朔「大体、大神さまも大神さま・・・」
こんなところに良い言葉があるわけがない。
上に立つ者は下のものの苦労をしらないと愚痴っていると、
秘書が会話に加わる。
秘書「胃が痛くなる仕事じゃなくて、胸がいっぱいになる仕事がしたい」

秘書「聞いてます?」
東方朔「ぐー」

東方朔は「聞いていた」というものの、周りを見渡し、ここはどこかと尋ねる。
天野「絶対に熟睡してた」

「ここは飲んで踊るところ」と言われ、踊ることに。

扇子を出して、舞を始める東方朔。

東方朔、あー、すっきりした、といい、秘書に「おなごになれ」と呪文。
今度は二人で社交ダンス(タンゴ)。挨拶まできっちり。

天野「どこで習ったんですか」
東方朔「天上のウリナリという番組で」
(30日は、二子玉川にある司ダンススタジオで」)

天野くん、宇宙戦艦ヤマトを歌う。
(30日昼、キーを間違えたため、夜は音を確認してから歌う)

ウドちゃん、即興のダンス。

皆で輪になり、南原さんは舞、秘書はタンゴ、天野くんはアニメソング、ウドちゃんは即興、それぞれ別の動き。

そこに政治家が登場して、「私だけが良ければ良い」みたいなことを言いながら輪に入ると、

「私だけ」
「うざい」
「きもい」
「さむい」

皆で、東方朔の周りを回りだす。
ふらふらと倒れ、帰る元気もないと言いながら、どこかへ歩き出す東方朔。

政治家「もう閉店だ。夕焼け小焼けでかえるんだよ!」

出口の方へ進んでいた東方朔、童子がいるのに気づき、後ずさる。
後ろを振り返りながら、少しずつ下がり、一番角まできて、膝をつく。

帰りが遅いから、大神さまが迎えにきた。

大神様に「こんなところで何をしている」と聞かれ「何もしていない」と答える東方朔。

「言葉は見つかったか?」と聞かれ、見つからない、といおうとして言えず、見つかったといってしまった東方朔。

東方朔「心」

助けを求めるように、天野くんに目をやると、「萌」のポーズ。

東方朔「萌え」

次にウドちゃんが「優しき人は今いずこ」といったときの仕草。

東方朔「優しき人は今いずこ」

秘書も「胸いっぱいに」の仕草。

東方朔「胸いっぱいに」

政治家が、さっきの「夕焼けこやけ」の仕草。

東方朔「夕焼けこやけ」

大神さま、「それは歌か?」と聞き、童子に復唱させる。

童子「心萌え 優しき人は今いずこ 胸いっぱいに 夕焼けこやけ」

それを良い歌だという大神さま。

大神さまに「よい言葉とであったな」と言ってもらい、

東方朔「良い、人と出会いました」



急に立ち上がった詐欺師、田舎に帰りたくなった、と言い、自分を見つめなおすと退場。
続いて、秘書も実家の鍛冶屋をつぐ、と退場。
慌てて後を追う政治家(退場前に、お客さんに「面白かった?」)

天野くんも立ち上がり、中学時代のクラスメイトの女の子に電話してみる、という。

「天野氏ぃ」(超語尾上げ)と呼びとめ、
かぶっていた帽子(?)を脱ぎ、天野くんに渡そうとする東方朔。
自分の帽子を脱ぐ天野くんに自分の帽子をかぶせる。
脱いだ黄色いキャップを東方朔に渡す天野くん。
天野「アキバ限定」

大神さまが「帰ろう」といい、東方朔と童子が「それがいい(みたいなこと)」

間をあけながら、帰って行く3人。東方朔、もらった帽子をかぶり、またぴょこん、と跳ねながら退場。

・・・が出口の幕があがらず、後ろ歩きで戻る。
遠くを見渡す仕草をしてから、退場。

鳴り止まない拍手。曲に合わせて手拍子。

幕が開き、戻ってくる出演者。一列に並んで正面に礼。次に右側に礼。
後ろに下がって、演奏者に拍手を求める。

退場。

(29日は、この後に演奏だけが続き、南原さんだけが上着を脱いだ白い服だけで再登場)

まだまだ続く手拍子。

戻ってくる出演者。正面を向いて一列に並んだ後、順番に前に出て、お辞儀。

野村扇丞さん、小笠原匡さん、野村太一郎さん。
ルー大柴さん、平子悟さん。
森一弥さん、ドロンズ石本さん。
キャイーン(キャイーンのポーズ付)
南原さん、野村万蔵さん。

30日の昼は、南原さん、万蔵さんとこそっと打ち合わせて、二人は揃って、狂言の礼。
夜は、正座してお辞儀。

退場。

30日夜、南原さんと万蔵さんだけ再び登場。

袖をくるくると回しながら、礼。

最後、客席に手を振りながら退場。

演奏が終わり、楽器を持って退場したところでアナウンス。

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