9月25日放送「それ行け!なんでも宣太郎」南原さん出演部分

『教えて!ウルトラ実験隊』の番宣でした。出川さんもレギュラーだったら良かったのに(^^;

テロップ「宣伝二課 山本康平 出川哲郎」

山本「係長、今日は何の番宣なんですか?」
出川「今日はな、10月の12日から始まるナンチャンの新番組、『教えて!ウルトラ実験隊』の番宣だよ」
山本「あぁ、なるほどね」
出川「実験番組ということで、みんなの前で」
山本さんの耳元で小声になって
出川「実験の科学マジックを見せてやるんだよ」
山本「誰がマジックするんですか?」
出川「俺がだよ」
山本「(笑)」
出川「一生懸命練習してあるから」
山本「練習してたんですね」
出川「びっくりする顔が今から今から目に浮かぞ、お前」(口を押さえて笑う)
手を叩いて笑う山本さん
出川「よーし、行くぞ。びっくりしちゃうんだろうな!」
スタジオの中へ。

番組タイトル(?)「ULTRA EXPERIMENTER 教えて!ウルトラ実験隊」

ナレ「10月12日スタートの新番組、教えて!ウルトラ実験隊。日常生活の中に潜むさまざまな疑問を判りやすい実験で解き明かす、南原清隆司会の楽しい科学番組」

実験部分(?)のVTRが流れる。北野誠さん他、いろいろ。おじさん+若い女性という感じ。
最後に白衣+ネクタイの南原さんと女性の映像

出川「いたいたいた」
スタジオに入る2人。
出川「おはようございます」
山本「おはようございます」
スタジオの片隅。会議用のテーブルとパイプ椅子があって、そこに南原さんと女性が座っている。
(さっきの番組紹介VTRと同じ服装)
南原「どうしたの?」
出川「私、テレビ東京宣伝二課の出川哲郎と言い・・・申します」
南原「ごめん、聞き取りづらいんだけど」(耳の横に手を当てる)
笑い声
出川「いやいや。あの、私、テレビ東京、宣伝二課の出川哲郎と言います。よろしくお願いいたします」
言いながら、ネクタイを直す出川さん。効果音付き。
南原「なんで最後に必ず触るの?」(ネクタイを触る真似)
出川「いやいやいや、一応・・・」(また触る)
頷く南原さん。
山本「山本康平です。よろしくお願いします」
深々とお辞儀をする山本さんに、南原さんも頭を下げる
山本「初めまして。よろしくお願いします」
南原「(出川さんに)誰?」
出川「いやいやいや」
笑い声
出川「山本康平くん。うちの宣伝」
南原「宣伝の」
出川「大田プロの若手俳優。本当の仕事は」
テロップ「代表作品は『ハリケンジャー』」
南原「(出川さんを見て)はい」
きちんと頷いておいて
南原「なに、誰? 聞き取りづらいんだけど」

出川「いや、今回はですね、ナンチャンが」
耳元で話し出されて、右耳を手でかばう南原さん。
南原「え?」
出川「このテレビ東京で新番組をスタートさせるということで、噂をききつけて」
話ながら、ずっとネクタイを触り続ける出川さん。効果音付き
南原「何でいちいち」指を刺して笑う
南原「これを触らないと喋れないんだ?」
笑い声
出川「いやいやいや」
南原「喋れない・・・」
出川「一応、ちゃんと宣伝二課からやってまいりました」
南原「はい、二課としてね」
出川「ほんで、来たわけですよ」
南原「ほんで?」
つっこむが、出川さんはノーリアクション(^^;
南原「えらい端折るなよ」
出川「いやいやいや」ネクタイ触りっぱなし
出川「しかもね、聴いた話によると科学の」
南原「え?」
出川「科学」(ちょっとカツゼツが悪い)
南原「か・が・く」
出川「科学」
南原「もう嫁さんと一緒に住んでんの?」
出川「そうそう。やっと引っ越して。・・・違うよ!」
笑い声
出川「だから」
南原「引っ越したの?」
出川「引っ越した。やっと」
南原「あ、そう。ホント」
出川「やっと引っ越しました。そういう話じゃないの、今日は」
スタジオ、笑い
出川「番組を宣伝しに来たんですよ。ちゃんと」
南原「宣伝、お願いします」
出川「そうそうそう」
腕を組んで、ようやく聞く体勢。
出川「大橋くんじゃない?」
大橋「お久しぶりです」
テロップ「大橋未歩アナウンサー」
南原「知ってるの?」
大橋アナの隣に移動し、自分と大橋アナの方を叩き、小指を立て、南原さんを見つめる出川さん。
南原「しゃべれよ!」
笑い声
南原「なんだよ」(小指をたてる真似)

2003年6月29日放送のVTR。マッサージされて、いろっぽい声を出す大橋アナ。
ナレ「大橋アナといえば、こんなセクシーな姿で出川係長をとりこにしていた」

出川「今回、科学を実験する番組ということで、私が出川マジック!」
南原「え?」
出川「科学を使ったマジックを、みなさんにお見せしようと」
南原「CMで出てるじゃん」
出川「いやいやいや」のけぞる
笑い声
南原「ねぇ、欲しい、欲しいって言ってたの」
大橋「観ました、観ました」
出川「やっときまして」
南原「ゴキブリのCMがやりたかったんだって」
出川「そうそう、本当に」
南原「ねぇ」
出川「俺がCGでヤバイヨヤバイヨって言われて、何かにつかまって・・・」
南原「・・・もうイイ。その話は!」手を振る
出川「いやいや」(その手を払って)
笑い声
出川「広げたら広げたで、どっちなんだよ。頼むよ、本当に」
南原「内容ないんだもん」
出川「そうだけれどもね、とにかく僕のビックリする科学マジックをお見せするんで、ちょっとこんなすごいのあるんだ・・・」
南原「あ、今度、同窓会あるから、18日」
出川「知ってる」
テロップ「同じ学校卒業!」
出川「良いんだよ。(南原さんの肩を叩いて)良いの!」
南原「新宿、新宿だから」
出川「新宿? B作(?)も来れるって」
南原「本当。3丁目、3丁目」
出川「良かった、久しぶりに」
南原「東方見聞録(店の名前?)だから」
出川「違う!」(エコー付き)
笑い声
出川「違う」
出川さんの両手がベルトを抑えているのを指差す南原さん
南原「ギャグ? ギャグだ!」
笑い声
出川「だから、進行しないって言っただろ」
頷く山本さん。

出川「今日は僕のマジックを見て、これからこの科学の番組に役立ててください」
南原「えーヤダー」
出川「いやいやいや」
画面は南原さんのアップ
出川「そこは見てよ」
何かに気づいて下を向く南原さん
笑い声
出川さんが南原さんの白衣をつかんでいる
南原「なんで甘えるの?」
出川「それはみてよ」
南原「おう」
出川「練習して来たんだから」
南原「練習したの? 判った、判った」
出川「ちょっと見てください」
南原「奥さんにも見せた?」
出川「奥さん、もちろん」
南原「奥さん、それ見たらなんていうの?」
出川「本当にリアルにびっくりしてた。『すごーい、哲ちんv』(拍手)って」
南原「哲ちん?」(大喜び)
笑い声
南原「て、て、哲ちん?」(大げさに驚く)
南原「哲ちんって言われてんだ!」

出川「良いから早く見なさいよ」
南原さんの腕をひく

CM

ナレ「いよいよ、出川係長が科学マジックを披露。果たしてどんなマジックなのか?」

出川「では、大橋くん」
大橋「はい」
出川「まず名刺を1枚いただけるかな」
大橋「はい」
南原「???なんですけどね」(持つ人出すだけ? 人助けにも聞こえる。でも、意味は通じない・・・)
笑い声
大橋「はい」
出川さん、大橋アナから名刺を受け取る。間に立っている南原さん、その名刺を見てる
南原「本人の奴だ」
出川「間違いない、大橋未歩さん」
カメラに名刺を映す
南原「未だ歩まず」
出川「はい」
大橋「未来に向かって歩く」
南原「ごめん、ごめん、そういうことか」
笑い声
大橋「前向きな感じで」
南原「前向き。ごめんなさい、ごめんなさい」
出川「そうだよね、そうよ」

出川「では、これを・・・縦ですか、横ですか?」
(画面に映っていない誰かに確認)
南原「ですか?」
笑い声
出川「はい」
南原「あんた、自分でやるんじゃ・・・。ですかって言っただろ、今」
出川「気のせいです。まず、この大人気、大橋アナウンサーの名刺を」
縦に半分に折る
南原「人の名刺をそんな風にするなよ」
出川「これを折ります。さぁ、そして。この曲げた名刺をここにおきます」
90度くらいに開いて、テーブルの上に立てる
BGMはMr.マリックのテーマ。
出川「そして、なんとここにある名刺、僕は手を使わずにこの名刺を倒してご覧あそべせましょう」(語尾が小声)
南原「え?」
何故か右手を左耳の方へ持っていく南原さん。オカマポーズになってる(^^;
出川「ご覧あそばそましょう」(不安そうに)
笑い声
出川「ご覧・・・ええと、ご覧みせましょう」(開き直り)
南原「みせましょう?(笑)」
笑い声

ナレ「出川係長の科学マジックとは、二つ折りにして立てた名刺を手を触れずに倒すというもの。ちなみに、扇いで倒そうとしても、揺れるだけでなかなか倒れません」

出川「いいですか、よーく見てください」
大橋「はい」
出川「これ、集中力が大事なんで」
手首をぐるぐる回す
出川「(山本さんに)これな、集中力が増すから1日1回ぐらいしか出来ないよな」
山本「はい」
笑い声
南原「何、何ぼそぼそ言ってんだよ!」
出川さん、顔を手でさすっている。
南原「どうした?」
大橋「(笑)」
南原「眠いの?」
出川「集中力を高めてるんです!」
南原「あぁ」
出川さんが手を前に出すと、名刺が倒れる
南原(出川さんの顔を見て)「おぉ」

ナレ「それでは今のシーンをもう一度。確かに出川係長は指一本触れずに名刺を倒している。これは一体、どんな科学を利用して倒したのか?」

大橋「こうやって風をおこしてるんじゃないんですか?」
出川「おぁー」
南原「これ、飲み屋さんでよくやってるでしょ」
出川「ほほほほー。面白いことを仰いましたね、お二人さん」
南原「いや、面白い? 質問しただけだよな?」
大橋「はい」
出川「出来るかどうか、実際、大橋アナやってみてください。まずは」

ナレ「この科学マジックにまずは大橋アナが挑戦」
BGMが変わる。

大橋アナ、頬に手をあてるものの、さすりはしない。メイクしてるだろうしね。
大橋「揉まなきゃいけないんですか?」
大橋アナの顔を覗き込んで
出川「はい」
南原「それ、変なプレーになってるよ」
出川「可愛いなぁ。ホントに可愛いね。うん、どうぞ」
大橋「なんか・・・」
南原「奥さんに言うよ? それ」
出川「ダメダメダメ」
大橋「これ、こうやって・・・」
手を下ろすが名刺は全く動かない
大橋「あれ?」
出川「ほら」
大橋「あれー?」
もう一回やってみるが、やっぱり動かない
出川「ほら」
大橋「駄目ですね」
出川「ね? 全然駄目でしょ」
大橋「顔の脂とかが何か関係あるんですか?」
南原「脂?」
笑い声
出川「確かに俺は脂っぽいけど」
大橋「変な電気を何かあれして反射させるとか」
出川「大丈夫? パートナーだよ、これから。大丈夫?」
南原さん、口元を押さえて笑う
出川「大丈夫? 彼女の番組(?)」
南原「脂が電気が出るって訳がわからない」
出川「はい、ナンチャン。俺、やった通りに。絶対に触っちゃ駄目よ」
ズボンのポケットに右手をつっこんでいる南原さん。
南原「判った、判った」(小声)
出川「リアルに」

ナレ「そして次は南原さんが挑戦」

ポケットから何かを取り出し、手にしたまま頬さする南原さん
名刺の前に手を出すと鈴の音。アップになると、キーホルダーがついた鍵。
出川「ちょっと」
その手を押さえる出川さん
出川「ちょっと待って、これ、うちの鍵じゃん!」
南原「ん?」
手の鍵を確認する南原さん。倒れこむ出川さん。
その隙に、腕を伸ばして出川さんの手が届かない位置に鍵を移動してしまう
出川「何で持ってるの?」
南原「あ、これ奥さんがつけた鈴?」
ついている鈴を揺らして
南原「無くさないようにって。哲ちゃんの事、犬と思ってんだ」
笑い声
出川「いや、違うの。それは俺が・・・。ちゃうちゃう、1回鍵を落としちゃったんです」(大橋アナに)
大橋「ええ」
出川「あの・・・あの・・・家具屋さんで」
南原「覚えてねえのかよ!」
出川さんの後頭部につっこみが入る
うろたえまくりの出川さん。
出川「落としちゃったから・・・」
なだめるように、出川さんの肩に南原さんが手を置く
出川「良いんだよ。なんで持ってるんだよ。本当に」
鍵を取り返して、自分のポケットへ
笑い声
出川「駄目駄目。鍵は良いんです。リアルにやってください」
南原「でも、これね。静電気も一応関係すると思うんですけど」
頬をさする南原さん
南原「なんだろうなぁ」

ナレ「果たして、南原さんはどうか?」

出川「集中」
出川さんの方を見て、さらに激しく頬をさすって名刺の前に手を伸ばす南原さん。全く動かない名刺。
南原「はァ!」(奇声)
ようやく驚きのリアクション
出川「ほら」(手を叩く)
南原「ちょっと悔しい」(声が上ずっている)
大橋「悔しい」
出川「ね?」
山本「係長がすごいってことですね」
南原「判った。太ってないと駄目なんじゃん」
出川さんの頬の肉をつかんで揺する南原さん
出川「違います、違います」
一度話して、また頬の肉をつかんで揺らす
出川「違います、違います、違います」
南原「ちょっと面白いな」
また、同じことの繰り返し
出川「違います・・・遊ぶな!」
笑い声
出川「俺で遊ぶな」
南原「静電気じゃないの?」
大橋「かと思ったんですけどね」

テロップ「(カンペ)名刺の前で手を止めると気圧の変化で生まれた風で名刺が倒れるという科学マジック」

出川「静電気でもなんでもありません。これは名刺の前で手をため、止めると」
カンペが出ているのにたどたどしい出川さんの後頭部に南原さんのツッコミ
南原「カンペも読めねぇのかよ」
笑い声
出川「名刺の前で手を止めると気圧の変化で生まれた風で名刺が倒れるという科学マジック」
南原「生まれた風で名刺が倒れるという仕組みの科学マジックなんです」
カンペ棒読み状態の出川さんに、かぶって南原さんが説明をとってしまう
大橋アナ、拍手
出川「その通り!」
大橋「そうなんですね」
南原「手を止めたときに」
出川「そうそうそう」

ナレ「出川係長に代わって解説すると、名刺は扇ぐだけではなかなか倒れません。しかしこのように」
(出川さんが倒した時のVTRが流れている。勢いよく手を前に出し、ちょうど垂直のところで手を止めると良いらしい)
ナレ「名刺の前で止めると気圧の変化で発生した風が真っ直ぐ名刺にぶつかって倒れる、というわけなんです」

南原「これ(頬をさする)は関係ないんだ?」
出川「これは関係ないの。これはだから、俺の、わざと2人を惑わすためにやてっただけで」
南原「そうなんだ」
出川「これは関係ないの。これ(手を出す)だけでいいの」

出川「これはまぁ、初歩的な」
南原「え?」
出川「初歩的な」
南原さん、首をひねる。若干カツゼツが悪いかもしれないけど、十分聞き取れるから、わざとからかってる?
出川「しょ・ほ」
腕を組んで笑っている南原さんに、出川さん、何故か自分の頭を指さして
出川「しょ・ほ」
笑い声
出川「基本的な科学の実験ですけども」
南原さん、笑いが止まらない
出川「次はもうちょっと難しい実験を」

ナレ「続いてはグラスをひっくり返しても中のお茶がこぼれないという科学マジック」

出川「じゃ、康平!」手を叩く
山本「すみません」(ワイングラスとペットボトルを準備して、出川さんにハガキを渡す)
再び、BGMはMr.マリックに。
出川「さぁ、よーく見てください」
スーツの袖をまくり、南原さんと大橋アナにワイングラスをみせる
出川「種も仕掛けもありませんね?」
大橋「はい。グラスです」
南原さん、ワイングラスを触る
出川「さぁ、これの中にまずお茶を入れます」
わざわざお茶の入ったペットボトルをゆらして見せる出川さんに
南原「今の絶対関係ないね」
笑い声
真剣にグラスにお茶を注ぐ出川さんに
南原「震えてる、震えてる。震えてるよ?」(小声)
出川「これぐらいいれます」
南原「うん。ほぼ満杯」
出川「はい。このお茶に何の変哲もない1枚のはがき」
南原「あー知ってる、知ってる」(小声)
また無駄にハガキをゆらしている出川さんに
南原「関係ないでしょ、それ」
笑い声
出川「はぁ!」
お茶の入ったグラスの上にハガキを置いて、上から手で押さえる。
しばらくそのまま押さえていると、南原さんが出川さんの手を覗き込む
南原「指毛びっしり生えてるね」
直接、指でつついて
南原「ほらね」
出川さん、手でハガキを押さえたまま、グラスをひっくりかえす
出川「なんとこの手をはがすと」
揺れている手に不安を覚えたのか、逃げる南原さん、大橋アナ。
南原「怖い、怖いよ! あんた不器用だから怖いよ」
笑い声
出川「ほら見なさい」
手を離すと、ハガキがグラスにくっついていて、お茶もこぼれない
大橋「あー」拍手
南原「あぁ!」
山本「さすが係長」
出川「ほら」
大橋「すごーい」
出川「ほら、見てナンチャン」
南原「おぉ」
出川「ほら、見て大橋さん」
大橋アナ、拍手
出川「ほれ」
大橋「一滴も漏れてないですね」
出川「一滴も漏れてない」

ナレ「では、感動の瞬間をもう一度」
リプレイが流れる
ナレ「グラスの中のお茶は一滴もこぼれず、科学マジック見事成功」

出川「ほら、見てごらん。康平」
山本「素晴らしいです」
南原「うん」
出川「成功したよ」
笑い声
南原「不安だったのかよ」
出川「めちゃめちゃ、めちゃめちゃ不安だったけれども、一発で成功。さぁ、これ判りますか? なんで出来るか」
南原「えぇ? これ、圧力の関係で変わってくるわけですか?」
出川「うーん。ちょっと近いな」
南原「ちょっと近い」
大橋「真空になってくっつくみたいな」
出川「あぁ。ちょっと近いな」
南原「(笑いながら)ちょっと近い」
出川「これはですね、大気圧を利用した」
南原「大気圧を利用した奴なんだ!」(先にカンペを読んでしまう)
笑い声
出川「その通り・・・俺が説明するとこだから。俺が格好良いとこだから!」
南原「大気圧を利用するんですね」
出川「頼むよ。俺がちょっと知的な部分をテレビで見さ・・・ん、もう」
笑い声
南原「知的な部分?」
出川「そう」
南原「哲ちゃん、タレント生活長くないよ。そんなことやってたら」
出川「(笑)」
南原「見せちゃ駄目、見せちゃ駄目」
出川「いや、その通り。今、ナンチャンが言った通りに、そういうことなんですよ」
南原「へぇ」
出川「だから、誰でも実は出来るの」
南原「大気圧がどうなってるの、これは」
出川「大気圧が、これは要は、大気圧が下から・・・下から押してる力と、水が下にこぼれようとする力がちょうど同じなんです」
南原「両方の力が均等なんだ」(両手で何かを挟むような動き)
出川「そうそうそう」

ナレ「そう、この科学マジックが成功するわけは、お茶が下へ向かう力と大気圧が上に押し上げる力が均等になっているから、なのです。さらにお茶の表面張力が働いて、ハガキがグラスに張り付き、蓋の役割をしているので、グラスに入ったお茶はこぼれない、というわけ」

南原「なるほど。マジックっていうか、その科学的にそうなって、なってしまうものなんだな」
出川「そう。そうそうそうそう」
南原「ふーん」
出川「これはだから、リアルに誰でも出来るから。あ、なんだったらやってもらっても良いですよ」
南原「おぉ。じゃあ、やってみますか」
出川「大橋さん、せっかくだからやってみますか」
大橋「はい。これ、何かコツがあるんですか?」
出川「気合です」
南原さん、ベルトを直している
大橋「気合? 気合・・・」
出川「でもコツなんてね、本当にないんです」
BGMが変わる。
出川「これは科学で、ちゃんとそこを押さえるところだけ出来れば」
南原「占おうよ。番組を占おうよ、これで」
出川「あぁ! そうね。これで成功すればね」
大橋アナ、両手でハガキを押し始める
南原「思いっきり押さえてるよ」
笑い声
南原「上からも押さえてるよ、これ」
出川「力任せにやらなくても、大橋さん。科学の力で。科学の力で」
南原「ハンコ押すみたいになっちゃってるよ」
出川「科学の力で絶対に成功するはずだから」
大橋「はい」
出川「さぁ」
大橋「これで、こうやって、で」
出川「そのまま逆さに」
大橋アナ、グラスをひっくり返す。
南原「占おうよ、占おうよ」
不安げな大橋アナ
南原「怖いね、これ。こぼれてるよ! どんどんこぼれてるよ」
出川「普通にやれば、科学」
南原「こっちこっちこっち」(テンション↑)
出川「ナンチャン、普通にやれば科学の力で絶対成功しますから」
南原「えぇ? 光ってるもん、ここ」
出川「大橋さん、大丈夫大丈夫。安心して。思いっきしやって御覧なさい」
大橋「すごい勇気いりますよね」
出川「大丈夫。怖いケロ」
南原「けろ?」
笑い声。判っていないのか、頷く出川さん。
南原「怖いケロ!」
出川「科学の力で、必ず」
大橋アナ、ハガキを押さえていた手を離す。成功。
大橋「あぁ!」
出川「ほら」
大橋「あぁ!」
南原さん、出川さん拍手
大橋「すごい!」
南原「大成功! 未だ歩まず」
大橋「未来に歩く! 水滴が中に吸い込まれていきました」
出川「ねぇ?」
南原「見えた?」
大橋「見えました」
南原「さすが」
大橋「すーって吸い込まれていって、ほら、表面がからっとしちゃって。入っちゃいました」
出川「これが科学の力です」
大橋「すごーい」
出川「オッケーオッケー」

ナレ「新番組を占う科学マジック、大橋アナ、見事成功」

大橋「幸先良いスタートですね」
出川「はい、じゃあ、ちょっとナンチャンにもやってもらいましょうか?」
グラスの上にハガキを乗せている南原さん。
出川「成功するんです。何故なら、科学だから」
大橋「はい」
南原「じゃ、これ誰がやってもできるってことですね」
出川「そうなんです」
南原「それが科学なんでしょ」
出川「それが科学なんです」
南原「普通のマジックだったら、それなりに技術がないといけないけど」
出川「そう」
南原「それは関係ないわけですね」
出川「関係ないんです」
南原「よーし、判った。じゃぁ、俺も成功するのを願って、哲ちゃん」
出川「はい」
南原「ここに顔出してよ」
カメラ正面、テーブルの上を指差す南原さん
出川「勿論」
笑い声
出川「全然いいですよ」
南原「科学を信じてるなら」
出川「失敗するわけがないから」
南原「さすが、向こうに向けるなぁ」
迷わずカメラの方へ顔を向けた出川さん。
笑い声
南原「両方のカメラで撮れるようになってるから」
カメラ2台の位置を指でさして、山本さんに説明。
南原「どれいっても撮れるっていうね。これが。これがすごい」
山本「勉強になります」
出川「失敗するわけがないもん」
笑い声
南原「じゃあ、行くよ。これ、このまま返せば良いんでしょ?」
失敗するのを期待する空気を感じてか、急に笑い出してしまう南原さん
笑い声
出川「科学ですもん」
南原「今、離れたんだけど」
出川「絶対、大丈夫。大橋さんも怖がってたけど。科学が立証してんだもん」
南原「立証してるんだもんね」
出川「はい」
南原「これを返せば良いんだっけ?」
大橋「はい。返せば。そのまま」
山本「持ったまま」
南原「あ、持ったまま返すのね」(よく判ってなかったらしい)
大橋アナ、タオルを手に持っている。
南原「うわ、冷たい。これ手に冷たさ感じるわ、これ」
出川「こわがんなくても大丈夫だよ」
南原「本当?」
笑い声
南原「大丈夫? 科学は大丈夫ね」
押さえいる指のアップ。
出川「絶対、科学は大丈夫だから」
南原「行くよ、哲ちゃん」
出川「はい」

ナレ「果たして南原さんは、科学マジックを成功させることが出来るのか? 科学の力を信じる出川係長の運命は?」

CM

ナレ「グラスをひっくり返しても、中のお茶がこぼれない。科学マジックに南原さんが挑戦」

南原「うわ、冷たい。これ手に冷たさ感じるわ、これ」
出川「こわがんなくても大丈夫だよ」
南原「本当?」
笑い声
南原「大丈夫? 科学は大丈夫ね」
押さえいる指のアップ。
出川「絶対、科学は大丈夫だから」
南原「行くよ、哲ちゃん」
出川「はい」

ナレ「果たして、南原さんは成功できるのか?」

手を外す。成功!
出川「ほらー」
出川さん、立ち上がって拍手
出川「すげー、本当に科学だぁ。・・・お前、何やってるんだよ、科学」
テロップ「実はオイシクない」
手を叩いている大橋アナ
南原「もう1回、哲ちゃん。下下下」
もう一度、テーブルの上に頭をのせさせると、南原さん、わざと指でハガキをはがす。
こぼれたお茶が出川さんを直撃。大騒ぎ
出川「おい! いってー」

ナレ「今の衝撃シーンをもう一度」
リプレイのVTRが流れる
ナレ「南原さんの手がハガキに触れた瞬間、グラスの中のお茶が耳の穴を直撃。これにはさすがの出川係長も怒り爆発」

出川「おい、なんだ、今。今、成功してたでしょ、今。いや、あははじゃないよ。おかしいでしょ、今の流れ」
南原「手が当たっちゃった」
大橋アナ、笑って何もいえない
出川「当たるわけないよ、科学が」
大橋「ちょっとしたミスです、すみません」
出川「ミスじゃないよ! 今、今、今、流れおかしいでしょ。成功してわーってなったんだから」
南原「手元が滑っちゃった」
出川「滑ったの? なんだよ」
南原さんの方に近づいて
出川「ありがとう」
笑い声
出川「滑ったんならしょうがない」

出川「では最後に、これはこんなに面白い番組だっていう」
南原「はい」
出川「2人で、番宣コメントを」
南原「ね」
大橋「はい」
南原「えー、どうぞ」
大橋「あ、はい。10月12日から始まる新番組、教えてウルトラ実験だい。えー実験隊です。すみません、もう一度」
南原「どうしました? 未だ歩んでないか?」
笑い声
大橋「10月12日から始まる新番組、教えてウルトラ実験隊。番組を見ていただければ、もっとすごい発見があります」
南原「うん」
大橋「是非、ご覧ください」
南原「そうです。今から打ち合わせやります!」(真面目な顔で)
笑い声
南原さん、大橋さん、軽くお辞儀。

終了。

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