当院の治療方針

  当院には様々な症状のかたがいらっしゃいます。たんなる肩こりや腰痛から難病のかたまで様々です。症状に応じて治療方針はことなります。
  たとえば腰痛の場合、非常に頑固でどこへいっても治らないようなケースでも原因は筋肉レベルにあることが多いです(もちろんそうでないケースもあります)。カイロや整体、他の鍼灸院へ行ってなおらなかったかたでもやはりそうです。 ただ身体の深い所にある筋肉まで刺激が届いていないために良くならなかったということが多いです。
  このような方には深部の筋肉の緊張や硬結をとるような治療をします。
この場合はりで深くさすか、強めのマッサージで深部の筋肉まで刺激をあたえます。難病、慢性病を長く患っているかたは体力を消耗しているかたが多いのでこの場合気の調整あるいは気を補う治療となります。はりを浅めに刺すか、気功により、気を補うような治療になります。どちらかというとソフトな刺激になります。
  簡単にいうと当院の治療は、筋肉レベルの治療と、気のレベルの治療の二つの柱でなりたっているといって良いでしょう。
 筋肉レベルの治療を得意とする治療家の多くはあまり気のレベルの治療というものに
関心を持ちませんし、ナンセンスのように思っているようです。
 逆に気のレベルの治療を得意とする治療家は筋肉レベルの治療をとても無神経で
低レベルな治療のように見る傾向があるようです。(もちろんそうでない方もいます)
  このような態度はその治療家の体質、気質により左右されるようです。自分がやってもらいたい治療を皆するのです。
 私は様々な体質、気質の方を治療できるよう様々な治療を見てまいりました。そこで筋肉レベルの治療、気のレベルの治療の双方を柱として治療を実践しております。
 それから気のレベルでも筋肉のレベルでもない、もっと深い部分の治療ということがあるのはわかっています。ただ現時点で私はそのレベルへは踏み込んでおりません。それは、生き方のレベルの問題です。現時点で私の人格、実力からいってそこまで踏み込むのは、僭越かと思っております。ただ私自身の経験から言わせていただくと自分が本当にやりたいことや、やるべきことを避けていることが病気の原因となる、そういうこともありえる、ということだけ申し上げておきたいと思います。

 

                 
当院の治療方針

*註 
  ここに書いた見解は開院当初のもので最近の私の見解は少しことなります。また当初骨格の調整性に対して否定的な見解をしめしていましたが現在は見解が変わりましたのでその部分は削除いたしました。
 4年前に書いたこの見解は人間の心身にたいし単純にとらえすぎていると思えます。また一見極めて物理的、器質的問題とも思える症状も深く精神的な面と結びついていると思えることもありました。当初考えていた以上に精神の身体に対する優位性を最近は感じています。
ただ、たいていのケースでは基本的にこの方針に書いてあることに則して治療していると言って良いと思います。