定年退職後は

  フリーランス

        
       伊 藤 征 一


 定年退職のため、星城大学での9年間の単身赴

任生活を終え、東京に戻ってきた。今後は組織の

枠に縛られないフリーランスとして、何か奇想天外

なことをやってみたいと考えている。

 そこでまず、大学の授業科目だった「電子決済」
の調査研究を深め、その成果で「電子書籍」を作

る。次に、その電子書籍を教科書として「遠隔授

業」 を行う。そのための場としては、「facebook

を使う。facebookは広報ツールにもなり、各種
プリケーションを取り込むこともできるので、

隔授業のプラットフォームとして最適である。

 

 かくして、「電子決済」、「電子書籍」、「遠隔授

業」、「facebook」というキーワードを有機的に

結びつけてフリーランスの事業設計ができた。
 

 すでに中国の大学との間で日本語で遠隔授業を

行っていたので、今度は他の国とやってみようと

考え、ベトナムの大学で日本語を教えている友人

に提案してみた。そのうえで、現地を訪問して2

つの大学で講義を行い、受講者の中から遠隔授業

の参加者を募集して実施することを決めた。
 

 このような活動のため名刺が必要になったので、

専用の光沢紙を使ってパソコンで自作した。左上

に顔写真を載せ、「eエデュケーション・プランナ

ー」というもっともらしい肩書も考えた。これで

何とか格好をつけて、奇想天外とまではいかない

が、ちょっと変わった活動を楽しんでいる。

  

   経済企画庁OB誌「経友」(平成23年11月号)より