
本学高度ネットワーク社会研究所が中国の大学と遠隔
授業の実験を行いました。
カテゴリ:ニュース|掲載日:2011年3月29日
高度ネットワーク社会研究所では、主要研究テーマである「eラーニング」を国際交流の
場で実践するため、中国大連市の大学と遠隔授業の実験を行いました。遠隔授業を行
うためには、「授業用の教材」と「授業管理の仕組み」が必要ですが、今回は、下記のよ
うなビデオ教材と授業管理システムを使って、日本から中国人学生向けの遠隔授業を
日本語で行いました。
具体的には、中国側の学生が下記のビデオ教材をオンデマンドで視聴し、日本語で感
想文を書きます。その感想文に対して、日本側の教員がコメントを書き、それに対して、
学生がコメントを返すという方法でコミュニケーションを行いました。これらの感想文やコ
メントなどは、課題別および個人別に保管され、学生が相互に閲覧することができます。
なお、参加いただいた学生は、下記の2つの大学に在学中の学生7名です。
・大連外国語学院 日本語学院(ITや経営に力を入れている日本語専門大学)
・東軟情報学院 日本語学部 (日本語に力を入れているIT専門大学)
■ 授業用の教材
授業用の教材としては、星城大学で授業の一環として行われてきた「企業幹部によ
る講演(実践セミナー)」などのビデオ映像を使いました。内容としては、下記のよう
な、日本と中国の間で盛んに行われている新たな国際ビジネス(国際的な業務アウ
トソーシング:オフショアリング)を扱っています。
(第1回)星城大学主催の国際シンポジウム「東アジアの産学連携と人材育成」
第1セッション「日中間ビジネスと人材育成」 (下記の注参照)
(第2回)実践セミナー「日中間の設計と生産の分業」
前編、後編 (下記の注参照)
(第3回)実践セミナー「変革を実現するビジネス・プロセス・アウトソーシング」
前編、後編 (下記の注参照)
(注)講演を視聴するには、リンクの文字をクリックし,最初のページの左上にでてくる「読み込んでいます。
しばらくお待ちください」という文字を、待たずにクリックするとビデオ再生が始まります(待ってい
ると時間がかかります)
■
授業管理の仕組み
授業管理のためのシステムとしては、課題の出題・回収・評価・学生相互の閲覧機能、
質疑応答やディスカッションのための掲示板機能などをもつ、朝日ネット社のクラウド
システム「manabafolio」を使いました。このシステムは、学生一人一人に対し、レポート
などの提出物、教員からの配付物や各種資料、就職活動の記録などをため込んでお
けるポートフォリオスペースが与えられるという特色をもっています。
文責 伊籐征一
【大連外国語学院での説明会】 【阪大大学院の王昭磊君(本学OB)と】