DynabookでWindows XP、Windows Server 2003、CentOS 5.4を使う

DynabookでWindows XP、英語版Windows Server 2003、CentOS 5.4のトリプルブート環境を作ります。

作業手順

Windows XPがインストールされている環境に、Windows Server 2003とCentOS 5.4をインストールします。

・ PowerQuest Partition Magicを使用しインストールパーティションを準備します。
・ Windows Server 2003をインストールします。
・ CentOS 5.4をインストールします。

インストールパーティションの準備

Windows XP環境でPowerQuest Partition Magicを使用しインストールパーティションを準備します。

第1パーティション 40GB Windows XP
第2パーティション 30GB Windows Server 2003
第3パーティション 42GB CentOS 5.4
第4パーティション 1GB CentOS 5.4 Swap
未割当 275MB

Windows Server 2003のインストール

第2パーティションはWindows XPからはDドライブとして認識されています。ここにWindows Server 2003をインストールします。

<アクティブパーティションの変更>
Windowsはブートローダをアクティブパーティション(Windows XP環境)に書き込みます。Windows XP環境にブートローダが書き込まれないようにするには、Windows Server 2003をインストールするパーティションをアクティブに設定する必要があります。

Windows の「コンピュータの管理」ツールでアクティブパーティションの変更を行います。
・ 「マイコンピュータ」を右クリックし「管理」メニューをクリックします。
・ 「ディスクの管理」をクリックします。
・ 第2パーティションを右クリックし「パーティションをアクティブとしてマーク」をクリックします。
・ 警告画面の表示で[はい]をクリックします。

<英語版Windows Server 2003のインストール>
コンピュータを再起動して英語版Windows Server 2003のインストールメディアからコンピュータを起動し、英語版Windows Server 2003をインストールします。
「新規インストール」を選択し、インストール先は第2パーティションを選択してます。

<Dynabook Windows XPドライバのエクスポートとWindows Server 2003へのインストール>
Dynabook Windows XPドライバをDriverMAXを利用してエクスポートします。
・「Driver operations」→「Export drivers」をクリックします。
・インストール済みのドライバ一覧がリスト形式で表示されます。
・収集するドライバにチェックを入れます。
・選択したドライバをどこに収集するか、フォルダを選択します。

DriverMAXでエクスポートしたDynabook Windows XPのドライバをWindows Server 2003にインストールします。
・「Driver operations」→「Install drivers」をクリックします。
・ドライバを保存しているフォルダを指定してインストールします。

DriverMAXでドライバのエクスポートとインポート

英語版Windows Server 2003の日本語化

・ Settings → Control Panel を開きます。 
・ Regional and Language Options をダブルクリックします。
・ Languagesタブを選びます。
・ Supplemental language support にある
  Install files for East Asian languages にチェックを入れます。
・ Chinese, Japanese, Korean Languageをインストールします。
・ インストール後、restartの問い合わせに従い、再起動します。

・ Settings → Control Panel を開きます。 
・ Regional and Language Options をダブルクリックします。
・ Regional and Language Options 画面のAdvancedタブを選びます。
・ Language for non-Unicode programsのプルダウンメニューで
 Japaneseを選択します。
・ OKボタンのクリック後、restartの問い合わせに従い、再起動します。

これで、日本語表示と日本語入力ができるようになります。

デフォルトで日本語入力モードにする方法

・Control Panelを開きます。 
・Region and Language Options をダブルクリックします。
・Languagesタブを選びます。
・Text service and input languagesにあるDetails... をクリックします。
・Text service and input languages画面のSettingsタブを選択します。
・Default input languageのところのプルダウンメニューで、Japanese-Microsoft IME Standard... を選択します。

(注)
日本語化のインストールの途中でWindows XPのインストールCDを要求されます。

日本語キーボードドライバへの変更

キーボードドライバがUS仕様になっています。これを日本語仕様に変更します。

・ Control Panelを開きます。
・ Systemアイコンをダブルクリックして、System Propertiesを開きます。
・ Hardwareタブをクリックし、次にDevice Manaterをクリックします。

・ デバイスの一覧からKeyboardsをダブルクリックし、変更するキーボードデバイス表示をダブルクリックします。
・ Driverタブをクリックし、Update Driverをクリックし、デバイスドライバのアップグレードウィザードを開きます。

・ Install from a list or specific locationを選択します。
・ Don't search. I will choose the driver to install.を選択します。
・ Show compatible hardwareのチェックを外します。
・ ModelからJapanese PS/2 Keyboard (106/109 Key)を選択します。
・ 再起動します。

英語版Windows Server 2003の更新

Update操作を行います。
・ Service Pack 2
・ Internet Explorer 7
・ ・・・...

CentOS 5.4のインストール

第3パーティションにCentOS 5.4をインストールします。
第4パーティションはCentOS 5.4のSwap領域として指定します。

CentOS 5.4の入手

CentOS 5.4

http://www.centos.org/ から入手します。

<CentOS 5.4のインストール>
CentOS 5.4をインストールします。

[インストール時の設定]
・ IPアドレスとして、DHCPを指定します。
・ 開発ツールをインストールします。
- レガシーなソフトウェア開発、開発ツール、開発ライブラリにチェックを付けます。
・ SELinux設定を「無効」にします。

CentOS 5.4のシステム更新

システムを最新の状態にします。
# yum -y update

CentOS 5.4の GRUBの設定変更

/boot/grub/grub.confを編集してデフォルト起動OSの変更を行います。

Windows Server 2003のブートローダ設定変更

Boot.ini ファイルを編集し、Windows XPの起動記述を削除し、Windows Serever 2003のみが起動されるように変更します。

Boot.ini ファイルを編集します。
・ [マイ コンピュータ] アイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
・ [詳細設定] タブで、[起動と回復] の [設定] をクリックします。
・ [起動システム] の [編集] をクリックします。
メモ帳でファイルが開き、編集できるようになります。

2010.01.27