portupgradeを使用すると、アプリケーションのアップグレードやインストールが簡単にできるようになります。

portupgradeのインストールはportsから行います。

> cd /usr/ports/sysutils/portupgrade
> su
# make install clean

OpenSSLに関するメッセージが表示された場合は、
# make WITH_OPENSSL_PORT=yes install clean
を実行するようにします。

portsを最新にする

cvsupでportsを最新にします。

# cvsup -g /etc/ports-supfile (portsを最新にします)
# portsdb -Uu (portsデータベースを更新します)
# portversion -v (新しくなっているpackageをリストアップします)

portsデータベースを更新する

portsdbでportsデータベースを更新します。

# portsdb -Uu

-U　　INDEXの更新
-u データベースINDEX.dbとINDEX.rboの更新

(注)
portupgradeの実行はportsdbで作成した情報を元に行われます。
cvsupでportsを最新にしたときは、portsdb -Uu も実行する必要があります。

portinstallはアプリケーションを簡単にインストールするためのツールです。

portsでのインストール操作

# cd /usr/ports/japanese/ne
# make install clean

portinstallでのインストール操作

# portinstall japanese/ne
または
# portinstall ja-ne

packageからインストールする操作

# portinstall -P japanese/ne
-Pオプションを付けるとpackageがあればpackageから、無ければportsからインストールします。

# portinstall -PP japanese/ne
PPオプションを付けると、packageが無い場合は何もしないようになります。

(注)
packageは/usr/ports/packages/Allに置かれます。

# portinstall -vL /var/log/ports japanese/ne
-vオプションで詳細を表示し、-Lオプションで/var/log/portsに記録されます。

pkg_deinstallはアプリケーションをアンインストールするためのツールです。

<package単体のアンインストール>
# pkg_deinstall ja-ne

<依存するものも含めすべてのアンインストール>
# pkg_deinstall -r ja-Canna

portupgradeはportsをアップグレードするためのツールです。

・ports単体のアップグレードだけでもできます。
・portsに依存しているports、portsが依存しているportsもアップグレードできます。
・異なるバージョンが存在している場合、不整合の修正もしてくれます。

指定したportsをアップグレードします。
# portupgrade jvim3

-mオプションでmake時のオプションを指定することができます。
# portupgrade jvim3 -m '-DWITHOUT_X11'

portupgradeはports間の依存関係も解決してアップグレードできます。
-rオプションを付けると、XFree86に依存しているすべてのpackageをアップグレードします。
# portupgrade -r XFree86

-Rオプションを付けると、XFree86が依存しているすべてのpackageをアップグレードします。
# portupgrade -R XFree86

-iオプションを付けると、アップグレード前に問い合わせされます。
# portupgrade -i XFree86

-pオプションを付けるとアップグレードと同時にpackageも作成します。
# portupgrade -p XFree86

-fオプションを付けるとバージョンが同じでも強制的にインストールし直されます。
# portupgrade -f XFree86

-xオプションを付けると、指定したpackageがアップグレードの対象外となります。
# portupgrade -rx XFree86 kterm
XFree86に依存するすべてのpackageがアップグレードされますが、ktermはアップグレードされません。

-aオプションを付けると、すべてのpackageをアップグレードします。
# portupgrade -a

-vオプションで詳細を表示し、-Lオプションでログの指定ができます。
# portupgrade -vL /var/log/ports XFree86

portversionはportsdbで作成された情報からアップグレード可能なpackageをリストアップします。
packageごとにインストールしてあるpackageと最新のportsのバージョンを比較してくれます。

# portversion -v

-cオプションの指定で古いバージョンをリストアップします。
# portversion -c

portcleanはportsを使ってインストールしたときに消し忘れたゴミを削除するためのツールです。

# portclean -C
portsのmake時に使われる作業ディレクトリ(/usr/ports/*/*/work/)をすべて削除します。

# portclean -D
古いバージョンのportsのソースコードなどを削除します。

# portclean -P

/usr/ports/packages/にある旧バージョンのpackageを削除します。

2008.03.15