FreeBSDをインストールする
起動
・FreeBSDのCDをドライブに入れ、PCを起動させます。
・起動オプションメニューで、1. Boot FreeBSD [default]を選択して起動します。
(注)ACPIが原因で正常に起動しない場合は、2. Boot FreeBSD with ACPI disabledを選択して起動します。
sysinstallメニューのキー操作
カーソルキーで移動、
スペースキーで選択、
Enterキーで決定、
ESCキーでキャンセル
です。
インストール方法
インストール方法としてStandardを選択します。
スライス確保
<fdisk操作>
fdiskを使ってFreeBSDをインストールするスライス領域を確保します。
(注)領域容量が表示されている状態で、「Z」を押すとST、KB、MB、GBと表示単位を変更できます。
<スライスの確保>
・スライスを作成するには、unusedの領域を選択して「C」を押します。
・サイズの問い合わせに対し確保するだけの容量を指定します。
・数字に「M」を付ければMBと認識されます。
・確保するたスライスの種類を聞いてきます。
デフォルトでは165となっています。FreeBSDは165なのでそのままOKします。
・これでスライス確保操作は完了です。「q」を押してfdiskを終了させます。
もし、間違った操作をした場合は、「D」でスライスを削除し、「U」で初期状態に戻すことができます。
<BootManagerのインストール>
・BootManagerをインストールするかどうかの問い合わせがあります。
・BootMagicなどのMBRにインストールするブートローダが既にある場合は「None」を指定します。
・FreeBSDのみしかインストールしない場合は「Standard」を指定します。
・Windowsなどとデュアルブートさせる場合は「BootMgr」を指定します。
パーティションの設定
スライスの確保の後、確保したスライス内でパーティションの設定を行います。
パーティション設定はDisklabel Editorで行います。
最低限必要なパーティションは、OS本体を入れるルートディレクトリのパーティション(/)とスワップ領域のパーティションです。
<パーティションの名前規則>
ハードディスクの番号、スライス番号、パーティション番号の3つで識別されます。
[例]
ad0s1aの場合、ad0は1番目のディスク、s1はそのディスクの1番目のスライス、aのパーティションということになります。
<パーティションの自動割り当て>
割り当てたいスライスを選択し「a」を押すとスライスのサイズからパーティションのサイズが自動で計算され、パーティションが自動で割り当てられます。
<「/」ディレクトリの確保>
・割り当てたいスライスを選択して「c」を押し、サイズを入力します。
・パーティションの種類として、FS(ファイルシステム)を指定します。
・マウントするディレクトリとして、「/」を指定します。
<スワップ領域の確保>
・スライスを選択し「c」を押し、サイズを入力します。
(スワップ領域はメインメモリの2倍程度を指定します。)
・パーティションの種類のとして、Swapを指定します。
<Disklabel Editorのその他の操作>
・設定したパーティションを消したい場合は、「d」を押します。
・Disklabel Editorを終了させる場合は、「q」を押します。
インストールプログラムの選択
・Choose Distributions画面でインストールするプログラムを指定します。
開発者向け: Developer、Kern-Developer
一般向け: User、X-User
・Portsコレクションのインストールを指定します。
Portsでは、ソースをダウンロードし、FreeBSD用にパッチを当て、コンパイル、インストール作業を自動でしてくれます。
・Customを選択して、compat3x、compat4xを選択します。
compat~というのは、FreeBSDの過去のバージョンで作成したバイナリが最新版でも動くようにするためのモジュールです。
・srcを選択しgamesのチェックを外します。
・Exitを選択しDistributions選択画面まで戻り、さらにExitを選択しインストールプログラムの設定を終了させます。
インストール開始
・インストール元のメディアを指定し、インストールを開始します。
・スライス、パーティションの確保、プログラムのインストールが開始されます。
ネットワークの設定
・ホスト名(Host)、ドメイン名(Domain)、DNSサーバ(Name Server)、ゲートウェイ(IPv4 Gateway)、IPアドレス(IPv4 Address)、サブネットマスク(Netmask)の設定を行います。
(注) DHCPを選択した場合は、ホスト名(Host)のみ入力します。
・gatewayに関する問い合わせに、Noで答えます。
・inetdサービスに関する問い合わせに、Noで答えます。
・SSH Loginに問い合わせに、Yesで答えます。
・Anonymous FTPに関する問い合わせに、Noで答えます。
・NFS Server、NFS Clientに関する問い合わせに、Noで答えます。
System Consoleの設定
・Keymapを選択してJapanese 106を指定します。
・Repeatを選択してFastを指定します。
Exitを押してsystem consoleの設定を終了します。
TimeZoneの設定
・UTCはNoを選択、Asia-Japanを選択します。
・JSTかどうかの確認ではYesを選択します。
Linuxのバイナリ互換機能の設定
・Linuxのバイナリ互換機能を有効指定はYesにします。
マウスの設定
have a PS/2, serial, or bus mouse?の問い合わせには、
USBマウスを使っていればNo、PS/2マウスを使っていればYesにします。
(注)
ノートPCのスライドパッドやポインティングデバイスはPS/2接続ですのでYesとします。
・PS/2マウスを使う場合は、TypeをAUTO、PortをPS/2とします。
・設定結果ではEnableを選択しマウスの動作確認をします。
・Exitで設定操作を終了させます。
Packageインストール
・Packageインストールの問いには、Noで答えます。
(注)アプリケーションのバイナリーは後でインストールします。
ユーザ設定
・UserConfigurationでYesを選択します。
・Userを選択し、ユーザアカウントを作成します。
・Login IDにユーザ名を入力し、UIDはOSが設定しますのでスキップします。
・パスワードを入力します。
・Full Nameにはユーザの正式な名前を入力します。
・Member groupsにはwheel(rootになれるユーザグループ)と入力します。
(注)
・operatorグループにも所属させればshutdownコマンドが使用可能です。
・wheelとoperatorの両方のグループに所属させるには「wheel,operator」のように指定します。
Login Shellの設定
・シェルとしてtcshを使用しますので「/bin/tcsh」と入力します。
・Home Directoryはデフォルトのままとします。
・Exitで設定を終了させます。
rootパスワードの設定
・画面下のパスワード入力画面で、rootパスワードを2回入力します。
インストールの終了
・最後に設定を変更しますかの問いには、Noで答えます。
・最初の画面に戻り、右か左キーを押してExit-Installを選択します。
・本当に終了しますかという問いにYesを選択します。
・インストールCDをドライブから抜き取ります。
・再起動します。
FreeBSDの起動確認
・再起動するとデーモンくんの画面が現れます。
・デバイスの認識画面が表示されます。
・ユーザのログイン画面が表示されます。
[rootログイン]
rootでログインします。
login: root
Password: ******
[ネットワーク]
・ネットワークの動作確認をpingコマンドで行います。
# ping www.yahoo.co.jp
[一般ユーザからrootになる]
wheelグループに所属している一般ユーザでログインし、su コマンドで一時的にrootになれることを確認します。
インストール時に作ったユーザでログインします。
login: ono
Password: <ユーザパスワード>
>
> su
Password: <rootのパスワード>
#
# exit
>
[ユーザ名の確認]
現在のユーザ名はwhoamiコマンドで確認するできます。
> whoami
ono
> su
Password: <rootのパスワード>
# whoami
root
[sysinstall Menuの起動]
設定を変更したり、packageをインストールするときに使用するsysinstallを起動させます。
# /stand/sysinstall
[FreeBSDの終了]
FreeBSDを終了させます。
# shutdown -h now
2008.03.15