Red Hat Linux 7.3物理マシンをVMware仮装マシンに変換する
Mondo Rescueの活用
物理マシンで動作している Red Hat Linux 7.3をVMwareで動作できるようにします。
Mondo Rescueでブート可能なisoイメージを作成し、それをVMwareの仮装マシンとしてインストールします。
Mondo Rescue
http://www.mondorescue.org/
Mondo Rescue関連パッケージのインストール
物理マシンにMondo Rescue関連パッケージをインストールします。
ダウンロード
Red Hat Linux 7.3用のMondo Rescueをダウンロードします。
http://mondorescue.muskokamug.org/redhat/7.3/
<ダウンロードパッケージ>
buffer-1.19-4.i386.rpm
afio-2.4.6-2.i386.rpm
lzo-1.06-1.i386.rpm
lzop-1.00-1.i386.rpm
syslinux-1.72-1.i386.rpm
mindi-0.65-0.i386.rpm
mondo-1.45-1.i386.rpm
インストール
Mondo Rescue関連パッケージをインストールします。
# rpm -ivh buffer-1.19-4.i386.rpm
# rpm -ivh afio-2.4.6-2.i386.rpm
# rpm -ivh lzo-1.06-1.i386.rpm
# rpm -ivh lzop-1.00-1.i386.rpm
# rpm -ivh syslinux-1.72-1.i386.rpm
# rpm -ivh mindi-0.65-0.i386.rpm
# rpm -ivh mondo-1.45-1.i386.rpm
バックアップ先の準備
NFSサーバにバックアップ先を準備します。
NFSサーバの準備
▼バックアップ保管場所の確保
NFSサーバにバックアップデータ保管場所を確保します。
# mkdir -p /home/MondoRescue
▼/etc/exportsの設定
/etc/exports を設定します。
# cd /etc
# vi exports
<設定内容>
/home/MondoRescue/ 192.168.64.239/255.255.255.0(rw,sync,no_root_squash)
(注) 192.168.64.239はバックアップ対象マシンのIPアドレスです。
▼NFSサーバ起動、再起動、停止
# /etc/init.d/nfs start 起動
# /etc/init.d/nfs restart 再起動
# /etc/init.d/nfs stop 停止
バックアップ対象マシンの準備
NFSマウント用のディレクトリを作成します。
# mkdir /nfs
バックアップ対象のマシンからNFSサーバに対して、NFSマウントを行います。
# mount -t nfs 192.168.64.230:/home/MondoRescue /nfs
(注) 192.168.64.230はNFSサーバのIPアドレスです。
Mondo Rescueの実行コマンドで、isoイメージの出力先を /nfs に指定すれば、NFSサーバの/home/MondoRescue ディレクトリに保管されるようになります。
isoイメージの作成
mondoarchiveコマンドでバックアップisoイメージの作成を行います。
バックアップ対象のマシン上で、以下のように入力すると /nfs 以下にisoイメージが生成されます。
# mondoarchive -O -i -F -l GRUB -f /dev/hda -s 4200m -d /nfs -E /nfs
<オプション>
-O システムファイルをバックアップします
-i isoイメージを作成します
-F ブートフロッピを作成しません
-L lzoを利用して圧縮を行います
-N ローカルディスクのみをバックアップ対象とします
-l GRUB ブートローダとしてGRUBを指定します
-f /dev/hda ブートローダの格納場所と/dev/hdaを指定します
-s メディアのサイズを指定します
(4.3GBのDVDイメージにする場合は、-sのあとに4200mと指定します)
-d バックアップイメージを保管するディレクトリやデバイスを指定します
-E バックアップ対象から除外するディレクトリを指定します
-g 進ちょく状況をGUIで表示します
isoイメージは、/nfs ディレクトリに、「1.iso」「2.iso」という名前で次々と作成されます。
仮想マシンへのリストア
Red Hat Linux 7.3 VMware仮想マシンの作成
移行先マシンで、Red Hat Linux 7.3のVMware仮想マシンを作成します。
リカバリ用isoイメージ
・作成したリカバリ用のisoイメージをブートするように設定し、仮想マシンを起動します。
・boot:プロンプトが表示されたらinteractiveと入力します。
・後はダイアログにしたがって操作を行います。
・処理が完了したらrebootコマンドを入力して再起動します。
2008.12.12