rpmコマンドを使う
rpmはRed Hat系Linuxのパッケージ配布形態です。rpmコマンドを使用することにより、パッケージのインストールや削除が容易に行えるようになります。
rpm [オプション] [ファイル]
--test
# rpm -i --test xxxxxx.rpm
インストールは行わずテストだけを行います。
パッケージが正常であるかどうかをチェックする場合に使います。
-ivh
# rpm -ivh xxxxxx.rpm
通常のインストールには、-ivh オプションを指定します。
「i」はインストール、「v」は情報表示、「h」がインストールの進行状況表示を指定し ます。
-Uvh
# rpm -Uvh xxxxxx.rpm
「U」はアップグレードを示し、既にインストールされている同一の古いパッケージがあれば、アップグレード処理を行います。
最初のインストールでも、「U」オプションを指定できます。
--force
# rpm -i --force xxxxxx.rpm
インストール済みのパッケージに対し、強制的に上書きインストールする場合に使います。
--oldpackage
# rpm -i --oldpackage xxxxxx.rpm
「oldpackage」は、バージョンダウンを行う場合に指定します。新しいパッケージをインストールしたが、動作が不安定などの理由で、元の古いバージョンに戻すような場合に使 います。
-e
# rpm -e xxxxxx
インストールしたパッケージを削除(アンインストール)します。
-qa
# rpm -qa
インストール済みのすべてパッケージを確認します。
# rpm -q mule
mule-2.3-9_mlb3
特定のパッケージ(この例ではmule)を確認します。
--whatprovides
# rpm -q --whatprovides w3m
w3m-0.1.10-1
特定のコマンドが、どのパッケージでインストールされたのかを確認します。
--qs
# rpm -qs Canna-3.5b2-29
インストールされているパッケージファイルが、正常かどうかを確認する場合に指定します。
-qi
# rpm -qi Canna-3.5b2-29
パッケージの情報を表示させる場合に指定します。
-ql
# rpm -ql rp-pppoe | grep pppoe.conf
パッケージに所属するファイルなどの一覧を表示します。
--rebuilddb
# rpm --rebuilddb
rpmコマンドが予想外の動きをする場合などに、このオプションを使用しRPM用のデータベースの再構築を行 います。
変更 2011.01.14
2008.12.12