Hyper-V Server 2012の管理にリモートサーバ管理ツールを使う

Microsoft Hyper-V Server 2012の管理にWindows 8用のリモートサーバ管理ツールを使えるようにします。

LinkIconMicrosoft Hyper-V Server 2012をVMware Fusion 5にインストールする

LinkIconリモートサーバ管理ツールをインストールする
LinkIconHyper-V Server 2012マシンを設定する
LinkIconHyper-V Server 2012のファイアウォールルールを設定する
LinkIconHVRemoteスクリプトで管理用マシンを設定する
LinkIconHVRemoteスクリプトでHyper-V Server 2012マシンを設定する
LinkIconサーバーマネージャーからHyper-V Server 2012をリモート接続する
LinkIconHyper-Vマネージャーを使う
LinkIconHyper-V仮想マシンを作成する
LinkIcon仮想マシンにUbuntuをインストールする

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リモートサーバ管理ツールをインストールする

Hyper-V Server 2012マシンとは別に管理用マシン(Windows 8)を用意します。管理用マシンにリモートサーバー管理ツール(RSAT)をインストールします。

リモートサーバー管理ツールのダウンンロードとインストール

Windows 8 用のリモート サーバー管理ツールをダウンロードします。

マイクロソフト公式ダウンロード センターから Windows 8 用のリモート サーバー管理ツール をダウンロード
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=28972
Windows6.2-KB2693643-x64.msu


ダウンロードした Windows6.2-KB2693643-x64.msu を実行してインストールします。

機能追加の確認

Windowsの機能としてリモートサーバー管理ツールとHyper-Vという2つの機能が追加されていることを確認します。

・コントロールパネル → プログラム → プログラムと機能 → Windowsの機能の有効化または無効化 画面を開きます。
・リモートサーバー管理ツール と Hyper-V が追加されていることを確認します。

Hyper-Vマネージャーの起動確認

Hyper-Vマネージャーが正しく起動すること確認します。

リンク先:
%windir%\system32\mmc.exe "%windir%\system32\virtmgmt.msc"

2014.01.31
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Hyper-V Server 2012マシンを設定する

Hyper-V Server 2012マシンをリモートサーバ管理ツールから操作できるようにするには、Hyper-V Server 2012マシン自身の設定も必要になります。

<Hyper-V Server 2012マシンの設定項目>
 コンピュータ名 hv01
 ワークグループ名 WORKGROUP
 管理者アカウント ユーザ名 hv-admin
 管理者アカウント パスワード hv01-pass

sconfigツールの起動

sconfigツールを起動して設定を行います。

・Hyper-V Server 2012マシンにサインインします。
・コマンドラインから sconfig と入力します。
 〜 sconfigメニューが表示されます 〜

コンピュータ名の設定 (hv01)

Hyper-V Server 2012マシンに コンピューター名 を付けます。

・sconfigのメインメニューで 2 を入力します。
・新しいコンピューター名 を入力します。

ワークグループ名の設定 (WORKGROUP)

Hyper-V Server 2012マシンを ワークグループ に参加させる設定を行います。

・sconfigのメインメニューで 1 を入力します。
・ワークグループ環境(W)を選択します。
・ワークグループ名 を入力します。

管理者アカウントの追加 (hv-admin / hv01-pass)

Hyper-V Server 2012マシンのAdministratorグループに管理者アカウントを追加します。

・sconfigのメインメニューで 3 を入力します。
・ユーザー名 と パスワードを入力します。

(注)
パスワード文字列の長さは6文字以上で英数字と記号を含む必要があるようです。

リモート管理の構成の設定

リモート管理の構成を設定します。

・sconfigのメインメニューで 4 を入力します。
・リモート構成を有効にする ため 1 を入力します。

リモートデスクトップ接続

リモートデスクトップ接続を許可します。

・sconfigのメインメニューで 7 を入力します。
・リモート デスクトップを有効にするため、E を入力します。
・任意のリモート デスクトップを実行しているクライアントを許可するため、
 2 を入力します。

変更 2014.02.05
2014.01.31
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Hyper-V Server 2012のファイアウォールルールを設定する

Hyper-V Server 2012のファイアウォールルールを変更して、リモートデスクトップ接続やリモート管理に必要な通信を許可します。

Hyper-V Server 2012のコンソールで、次のようなコマンドを実行します。

>netsh
>advfirewall
>firewall
>set rule group="リモート デスクトップ" new enable=yes
>set rule group="ファイルとプリンターの共有" new enable=yes
>set rule group="Windows リモート管理" new enable=yes
>set rule group="リモート イベントのログ管理" new enable=yes
>set rule group="リモート ボリューム管理" new enable=yes
>exit

変更 2014.02.05
2014.01.31
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HVRemoteスクリプトで管理用マシンを設定する

HVRemoteスクリプトでリモートサーバー管理ツール(RSAT)をインストールした管理用マシン(Windows 8)を設定します。

HVRemoteスクリプトのダウンロードと保存

Hyper-V Remote Management Configuration Utility (HVRemote) をダウンロードします。

Hyper-V Remote Management Configuration Utility (HVRemote)
http://code.msdn.microsoft.com/HVRemote
hvremote.wsf


ダウンロードしたhvremote.wsfを Cドライブの直下に toolsフォルダを作成し保存します。
C:\tools\hvremote.wsf

HVRemoteスクリプトの実行

・コマンド プロンプトを管理者として実行します。
・次のコマンドを実行します。

>cscript C:¥tools¥hvremote.wsf /anondcom:grant
>winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="hv01"}
>cmdkey /add:hv01 /user:hv-admin /pass
'hv-admin' のパスワードを入力してください。'hv01' に接続します:
 〜 管理者アカウントのパスワードを入力します (hv01-pass) 〜


コンピュータ名 hv01
管理者アカウント ユーザ名 hv-admin
管理者アカウント パスワード hv01-pass

変更 2014.02.05
2014.01.31
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HVRemoteスクリプトでHyper-V Server 2012マシンを設定する

HVRemoteスクリプトを使用してHyper-V Server 2012マシンを設定します。

Hyper-V Server 2012マシンへのHVRemoteスクリプトのコピー

Hyper-V Server 2012マシンにHVRemoteスクリプト(hvremote.wsf)をコピーします。

・管理用マシン(Windows 8)のエクスプローラーで
 ¥¥Hyper-V Server 2012マシンのコンピュータ名¥C$
 にアクセスします。(¥¥hv01¥C$)
 〜 ユーザ名とパスワードを求められます 〜
・管理者アカウントのユーザ名(hv-admin)とパスワード(hv01-pass)を入力します。
・Cドライブの直下に tools フォルダを作成します。
・hvremote.wsfファイルをコピーします。

Hyper-V Server 2012マシンでのHVRemoteスクリプトの実行

・管理者アカウント(またはAdministrator)でHyper-V Server 2012にサインインします。
・コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。
 >cscript C:¥tools¥hvremote.wsf /add:hv-admin

 〜 管理者アカウントが Hyper-V Administrators グループに追加されます 〜

コンピュータ名 hv01
管理者アカウント ユーザ名 hv-admin
管理者アカウント パスワード hv01-pass

2014.01.31
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サーバーマネージャーからHyper-V Server 2012をリモート接続する

サーバの稼働状況を監視するためのツールとしてサーバマネージャーが用意されています。このサーバマネージャーからHyper-V Server 2012にリモート接続できるようにします。

サーバーマネージャーの起動

・サーバーマネージャーを起動します。
 〜 サーバー マネージャー・ダッシュボードが表示されます 〜

リンク先:
%windir%\system32\ServerManager.exe

管理するサーバの追加

管理するサーバとして、Hyper-V Server 2012マシンを追加します。
・ダッシュボード - クイックスタート の (1)管理するサーバーの追加 をクリックします。
 〜 サーバの追加 画面が表示されます 〜
・DNSタブを開きます。
・コンピュータ名 か IPアドレス で Hyper-V Server 2012マシンを検索して追加します。 (hv01)
・OKボタンをクリックします。

Kerberos認証エラー対応

Kerberos認証エラー と表示されて接続できない場合は次のような操作を行う必要があります。

・サーバ名 を右クリックします。
・管理に使用される資格情報... を選択します。
 〜 Windows セキュリティ 画面が表示されます 〜
・Hyper-V Server 2012の管理者アカウントを入力します。
 ユーザ名は、 Hyper-V Server 2012のコンピューター名¥管理者アカウント名 の形式で入力します。
 hv01¥hv-admin
・資格情報を記憶する にチェックを入れます。
・OKボタンをクリックします。
 〜 管理状態 が オンライン と表示されます 〜

WinRMのネゴシエート認証エラー対応

WinRMのネゴシエート認証エラーと表示されて接続できない場合は次のような操作を行います。

・コマンド プロンプトを管理者として実行します。
・次のコマンドを実行します。

 >winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="hv01"}
 〜 管理状態 が オンライン と表示されます 〜

--
Microsoft Windows [Version 6.2.9200]
(c) 2012 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="hv01"}
Client
NetworkDelayms = 5000
URLPrefix = wsman
AllowUnencrypted = false
Auth
Basic = true
Digest = true
Kerberos = true
Negotiate = true
Certificate = true
CredSSP = false
DefaultPorts
HTTP = 5985
HTTPS = 5986
TrustedHosts = hv01


C:\Windows\system32>
--

コンピュータ名 hv01

2014.01.31
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Hyper-Vマネージャーを使う

Hyper-Vマネージャーを使い、Hyper-V Server 2012を操作できるようにします。

Hyper-Vマネージャーの起動

Hyper-Vマネージャーを起動します。

・スタート画面からHyper-Vマネージャーを起動します。
 (サーバーマネージャーの ツール メニューからも起動できます。)

リンク先:
%windir%\system32\mmc.exe "%windir%\system32\virtmgmt.msc"

Hyper-V Server 2012マシンへの接続

Hyper-VマネージャーからHyper-V Server 2012マシンに接続します。

・Hyper-V マネージャー を右クリックします。
・サーバに接続 を選択します。
 〜 接続先を入力するダイアログボックスが表示されます 〜
・別のコンピューター に接続先の コンピューター名 を入力します。 (hv01)
・OKボタンをクリックします。

2014.01.31
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Hyper-V仮想マシンを作成する

Hyper-Vマネージャーを使用して、Hyper-V仮想マシンを作成します。

仮想スイッチの作成

仮想マシンと外部ネットワークとを接続するための 仮想スイッチ を作成します。

・仮想スイッチ マネージャー をクリックします。
 〜 仮想スイッチ マネージャーが表示されます 〜
・外部 を選択します。
・仮想スイッチの作成 をクリックします。
・仮想スイッチの名前を入力します。 (Gigabit-NIC)
・仮想スイッチの接続先として、物理ネットワークインタフェースを選択します。
・管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する にチェックを入れます。
・OKボタンをクリックします。
 〜 仮想スイッチ マネージャーに作成した仮想スイッチが追加されます 〜

仮想マシンを作成する

新規に仮想マシンを作成します。

・新規 → 仮想マシン を選択します。
 〜 仮想マシンの新規作成ウィザードが表示されます 〜
・作成する仮想マシンの名前を入力します。
・割り当てるメモリ容量を設定します。
・ネットワーク構成で、仮想スイッチ名をプルダウンメニューから選択します。
・仮想ハードディスクの容量を設定します。
 〜 C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks\ に格納されます 〜
・インストールオプションでは、後でオペレーティングシステムをインストールする を選択します。
 〜 要約 画面が表示されます 〜

--
名前: Ubuntu
メモリ: 990 MB
ネットワーク: Gigabit-NIC
ハード ディスク: C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks\Ubuntu.vhdx (VHDX、容量可変)
オペレーティング システム: 後でインストールされます
--

・完了ボタンをクリックします。
 〜 仮想マシンが作成されます 〜
 〜 Hyper-Vマネージャーの仮想マシン欄に追加されます 〜

(注)
デフォルトの仮想マシン格納場所は
 C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\
です。

変更 2014.02.04
2014.01.31
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仮想マシンにUbuntuをインストールする

仮想マシンにUbuntu 13.10 64bit版をインストールします。

Ubuntu 13.10 64bit版のダウンロード

管理マシンでUbuntu 13.10 64bit版をダウンロードします。

Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード
http://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix
ubuntu-ja-13.10-desktop-amd64.iso

Ubuntu 13.10 64bit版 ISOファイルのコピー

管理用マシンでダウンロードした ubuntu-ja-13.10-desktop-amd64.iso をHyper-V Server 2012マシンにコピーします。

・管理マシンのエクスプローラで
 ¥¥Hyper-V Server 2012のコンピューター名¥C$
 にアクセスします。 (¥¥hv01¥c$)
 〜 Hyper-V Server 2012マシンのCドライブが開きます 〜
・ISOファイル格納用フォルダを作成します。 (iso_folder)
・ubuntu-ja-13.10-desktop-amd64.iso をコピーします。

仮想マシンのDVDドライブの設定

仮想マシンのDVDドライブにISOイメージファイルを設定します。

・Hyper-Vマネージャーで、仮想マシンの 設定... をクリックします。
 〜 設定ウィンドウが表示されます 〜
・DVDドライブ → メディア → イメージファイル を選択します。
・参照 で ISOファイル(ubuntu-ja-13.10-desktop-amd64.iso) を指定します。
・OKボタンをクリックします。

仮想マシンの起動

Hyper-Vマネージャーで仮想マシンを起動し、インストールを開始します。

・操作メニュー の 起動 をクリックします。 
 〜 UbuntuインストールISOイメージから仮想マシンが起動します 〜

・操作メニューの 接続... をクリックします。
 〜 仮想マシン接続 画面が別ウィンドウで表示されます 〜

・仮想マシン接続 画面で、Ubuntuのインストール操作を行います。

2014.02.01
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2014.01.30