CARBOY杯

Kカー耐久グランドチャンピオンシップ第1戦

1999年 3月14日 日本海間瀬サーキット

1998年11月の間瀬最終戦を観戦した際、モーラスポーツの親分
青山氏からLSD(リミテッド スリップ デファレンシャル)を
安く譲ってもらいました。
12月に組み付けて、テスト走行した感じでは
とてもいいけど、ハブが持たないだろうという見解でした。
(このときの参考タイム 1'12"2)

そこで、1999年度はNRSヒラオカにてフロントハブ回りを
大改造し、スリックタイヤを導入することにしました。

が、レース前日の3月13日になってもまだ完成せず、
突貫作業をしていたのでした。
「今日はいいお天気だあなぁ。
きっとみんな練習走行でいいタイムを出しているに違いないよ。
走りたいよ〜。」

完成したのは夜の8時。結局1mすら動かすことはできませんでした。
明日はだいじょうぶかなぁ、走れるのかなぁ、心配。


予 選

A組 2時間耐久

明けてレース当日、今日もいいお天気です。よかったスリックが使えます。

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予選スタート! まだ朝の7:30ですよ。
さて、ちゃんと動くのだろうか?

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最初のドライバーはかむるち弟。

ぎりぎりにエントリーしたので最後尾からのスタートでしたが、
そのおかげでゆっくりとクルマの様子を確かめられました。

とくに問題ないようなのでペースを上げていきます。
6周目、12秒台がでました。
まぁ、去年のテストのときSタイヤでも出したんだし、当たり前、当たり前。
今日の目標は10秒台です。
目標達成しないと車をNRSに没収されるのです。(笑)
なかなか出ないねぇ。11秒は連発していますが、
なかなか苦戦中。
レースをおかまいなしにタイムアタックに専念してますね。(笑)

1時間経過した45周目にして、やっとやっと10秒台が出ました。
1’10”965
文句なしに軽自動車の間瀬レコードタイムです。
当然、当然。とはいえ軽自動車が1分10秒!
やっぱり、驚くべきことなのかも。

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そして、ドライバー交代.....かむるち兄に
3、4周様子をみてみます。いままでとは車の動きがまるで違います。
これがスリックタイヤなのかぁ....!!!!

よろこんで走り回っていたのもつかの間、
ふっと燃料計を見ると1/4をさしているではないですか。
まだ45分もあるのに燃料足りません。さてどうする。
エンジン回転をおさえればいいのかな??
アクセルを踏まなきゃいいのか??

と、ミラーにカプチーノが写っています。ここは譲るしかないです。
ところがカプチーノはいっこうに近づいてきません。
きっと向こうも燃料たりないのでしょう。

17秒前後でゆったりとラップを重ねるのですが、
せっかくのスリックタイヤが試せないのは面白くな〜い。

残り10分切ったので、ちょっとアタックラップをとってみよう!
思いっきり遠心力をかけるコーナーリングをはじめたら、
プスプスプスっと ガス欠症状が出てしまいました。
でもこの周回で11秒1がでたので満足感は得られました。

ガソリン温存のため、ピットインして時間調整します。
残り時間3分になったらピットアウトし、ゆっくり燃料タンクを傾けないように周回し
チェッカーを受けました。順位は2位でした。
 
トップのモーラスポーツは周回数94周。
これはいままでにないハイペースなレースになりそうです。


決勝レース

予選B組のトップはMOLAスポーツカプチーノ2号車でした。
総合予選順位は2番手で、フロントロウからのスタートとなります。
まずは、スターティンググリッドの様子から。

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スタートドライバーはザウルスおやぢさん。
 フェイスマスクがなんとも本格的。

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峠の茶屋&Kファクトリー ミラ NAクラス

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Kisscomeo 309 ピンクミラ オープンクラス


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T&S アルト オープンクラス

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モーラスポーツグラッド カプチーノ2号車(ルミチーノ) オープンクラス



午後1時05分、決勝4時間レースがスタート。
モーラ1号車とカムルチアルトの2台が飛び出していきます。

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1コーナーをおさえたのはモーラスポーツ。
つづくソックスコーナーでカムルチアルト痛恨のハーフスピン。
一気にモーラカプチーノに離されてしまいました。

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そのままモーラ1号にげきりで、20周ほどで40秒差もつけられてしまいました。

13〜17秒ほどのハイペースで周回を重ねたのですが、
ポジションもタイム差も平衡状態のまま 2時間までもうすこしというその時、
1時間55分経過90周目で、うちのアルトはガス欠症状がでて、先にピットインとなりました。
この瞬間、モーラ1号にはかないそうにないな・・・・と直感。

ドライバー交代し、かむるち弟へ。
もう何でもいいから思いっきり走ってくるように指示し送り出します。
いきなり、11秒をだしその後も12秒前後の恐ろしい程のペースで走りはじめました。

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KOA SPORT RACING トゥディ  NAクラス
NAクラス トップ快走中。

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松尾レッカー&曙ブレーキ アルト NAクラス


ピットインのタイミングのあやもあったのか50秒あった差が
10周ほどの間になくなっていました。
モーラ1号車を捉えました。いけいけ〜。ぬけ〜。
いけ〜、ぬけ〜。ピットも必死です。
ぬいた〜。104周目、ついにトップに立ちました。

モーラスポーツのピットでは、あ〜っ、あのカムルチーって
去年LSD売った子だぁ〜って喜んでおられたようです。(笑)

 
かむるち弟は以前からバトルがしたいといっていました。
いままでやってたジムカーナでは直接対決はないですからね。
いまは、まさにそのバトルをたのしんでいます。
しかし、トップにたった途端、後ろからのプレッシャーに負けているようです。
思うようにペースが上がらず、ぴったりと後ろにつかれています。
さすが、モーラしょうじさんうまいです。ベテランです。
140周目抜き返され2位に転落しました。
まぁいいだろう。うしろからついていけばいいんだよ。
そのまま、うしろからついていくカムルチアルト。
その方がずっと楽なはず。

99maze112.jpg
Rismy アルト オープンクラス 
もとはワークスカップのクルマだったそうです。


1時間でかむるち兄に交代の予定だったのだけれど、
この状況ではそんなことはしていられません。その時点で負けが決まってしまいます。
 
154周目、周回遅れとなっていたモーラ2号車に追い付きました。
ところが、モーラ2号車は急にペースを上げてブロックラインをとり
簡単には抜かせてくれません。しまった。やられた。
そのための2台体制だったのか。(そんなことはないでしょうけど)
みるみるトップを走るモーラ1号車との差が開いていきます。

こらー、しっかりしろー、ぬけー。ぬけー。
ピットも必死にあおるけれど、モーラ2号車のドライバーもうまいし速いので
なかなかぬけません。だってこのときでもペースは16秒くらいですからね。
160周目やっとモーラ2号車をぬくことができました。
がトップ1号車との差は10秒に広がっていました。
 
あっ、切れてる。抜いた後、弟は完全にプッツンしているようです。
10〜11秒を連発し4周ほどで、またトップに追い付きました。
そしてそのままの勢いで再びトップにたちました。
そのまま切れっぱなしで11秒台でラップし、171周目、
後ろを走るモーラ1号車に対して10秒の差をつけたそのとき、
ガス欠・・・・・・。
勝負はあっけなく終わりました。負けです。

(ガス欠症状が出てもまだ2リットルほどのガソリンが残っているので
クルマを揺すらないようにすれば2周くらいは動けます。)

99maze111.jpg
松栄Gとヨッチャン ミニカ オープンクラス
4番手につけています。

負けは決まりましたがレースはあと15分残っています。
給油は10分、「残りの5分はタイムアタックしようや。」
とNRSヒラオカ親分。
 
よっし、タイムアタックだ!!
と今日全く出番がなかった かむるち兄が気ばかり先行するけれど、
なんか左前が変なです???12秒がやっとでした。

  178周 3位でチェッカーを受けました。

どうも変だと思ったらやっぱり、左前輪がパンクしていました。
スリックタイヤは減りすぎると簡単に穴があいてしまうんですね。  

 
優勝はモーラスポーツアドバン カプチーノ1号車。
周回数は183周でした。
普通車の耐久でも3位に入るような周回数です。
やはりかなりのハイスピードレースとなりました。

2位はモーラスポーツグラッド カプチーノ2号車。
2台でのチームプレイはF1のようでした。
ワンツーとられたなんてとてもくやしいです。
次は負けたくないなぁ。  
 
 99maze121.jpg
敢闘賞もの かむるち弟



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更新日 2005.2.2