第17回 クローン病

クローン病は、UCと双璧をなす頻度の高い炎症性腸疾患です。腹痛や発熱などの炎症反応が全面にでることがあり、ときに不明熱となることがあります。原因不明の非乾酪性類上皮肉芽腫による深い全層性の潰瘍性をきたします。そのため、腸管の狭窄や瘻孔などを来たし、外科的な処置を必要とする割合が高くなります。これも、難病です。

ポイント

  1. 病変は全消化管のどこにでも起こるのですが、回腸末端が好発部位となる。。
  2. 縦走潰瘍、裂孔形成、非連続性病変を特徴とします。
  3. 縦走潰瘍周囲の凹凸の目立つ粘膜をcobble stone appearanceといいます
  4. 痔瘻などの肛門部合併症が高頻度に見られます。
  5. 皮膚の合併症として、結節性紅斑がある。これはUCでもみられます。

Crohn病のリンク

回腸の多発する縦走潰瘍です

回腸末端のcobble stone apperanceです

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