エンジンのかけ方 030513
2777はターボと呼ばれる簡単なエンジンを積んでいます。セルモーターを装備していないので「押しがけ」を行います。
オプションで胴体内タンクと2つ目の燃料ポンプを装備してあります。
かける手順は 降りる予定地の上空にて(これが非常に大事。これを守れば精神がパニックにならない、よって冷静にかけることができ飛行を継続できる)
1.燃料コック−オープン
2.イグニッションオン
3.エンジンを出すスイッチオン このころからかもっと前からでも良いが追加の燃料ポンプスイッチを押し続ける。
4.バックミラーと計器の緑ランプで完全に出たことを確認する。
5.デコンプレバーを引きながら120kまで増速。その間常に燃料ポンプスイッチは押し続ける。ペラが勢いよく回ったら急激にデコンプレバーを離し始動させる。1回くらいは止まると考えよ。更に増速してデコンプリバーを引きペラを回してエンジンをかけてみる。
6.かかったらエンジンが甲高く回り始めるまでは燃料ポンプは押し続けること。これも大事です。本当にかからなくてもペラは回っています。
7.トータルエナジーを切り替える。バリオの指示が安定します。
かかっても安心しない。速度を90kに維持し、過回転を防ぐこと。沈下帯には全く無力なことを認識して下さい。早くプラス帯へ行き、安全なバンドまで上がること。
止めるときは
1.燃料コック−オフ しばらくすると甲高い音が変わり空転し始める。オフにしないと再始動が難しくなるような気がします。
2.イグニッションスイッチオフしないとエンジン格納スイッチを幾ら下げてもだめですのでオフした後格納スイッチを3−4秒下げ続ける。
3.風が当たらなくなるとペラの空転が止まるのでミラーで確認した後格納スイッチを下げ続ける。しばらくかかります。
4.ペラがこすれながら格納される音が聞こえた後最後に「ゴトッ」というエンジンが胴体のストッパーについた音がします。そこで完了。
もちろんサーマルの中にて廻りながら作業を行います。トータルエナジーにスイッチを切り替えてセンタリングして楽しんで下さい。
私は手順を声に出して行っています。初めのうちはそれでも燃料コック−オフのままかけようとしたり、イグニッションスイッチオフのままかけようとしたり、イグニッションスイッチオンのままエンジンを仕舞おうとしたりします。
私が生き延びてきたのはひとえに「エンジンをかけようとする高度に余裕を持っていた」からです。
もともとエンジン付きの機体ははっきり言って邪道です。そんな機体で飛ぶ訳は「いろんな経験を積んでその結果うまくなりたいから」です。
重いエンジンを積んでピュアな機体よりリスクを増やして低空まで粘る価値は全くないと思います。セルフランチャーは降りても再離陸できるので結構ですが、2777はターボですのでその重いバラストにうまく働いてもらう為高い高度で決断して下さい。どんな保険よりも高度は役に立ちます。そしてさっさと次のプラス帯へ行き飛行を続行しましょう。