2000-4-9 アルプスチャレンジ、ミッション名：東北回りで関東へ。

　最近３週連続で長野に行っているので、非常に行きにくいのだが、天気概況によれば、ウェーブコンディションが予想された。無理を言って家族同伴ではなく、一人で朝新潟を出た。

　今日は寝袋は持たず。とりあえず、関東には降りるつもりだ。
途中、妙高に弱いローターを認めた。期待が高まる。皆で機体を次々に組み準備を進める。
北風が安定している。長野のベストは無風か若干の南風だが、とりあえずリッジは使える。
　上空は非常に強い逆転層で全く視程が悪い。北アルプスも全く見えない。ローターを確認できないが、きっと動いているはずである。今日は気合いを入れて多角形距離飛行の宣言をし、いつもはしないシールをする。

　昼前に離陸。リッジで高度を取ってエンジンランで北アルプスへ向かう。春霞で前は全く見えない。右手の山で姿勢を保持する。今日はウェーブがベストではないと思われたので、いつもより山寄りの青木湖をスタート地点としている。途中ローターを体感できたのでほっとする。今日は比較的低空から整流域に入れた（７０００）。相変わらずの春霞で北アルプスもまだぼんやりしている。
北方向も霞んでいる。１．３程度で逆転層がくっきり見える。
　
　ローターはほとんどない。はぐれ雲の程度だ。 そろそろ１．８。キャノピーも霜が降りてきた。
　今日の目的はダウンウインドダッシュの実践だ。赤城あたりのウェーブに届くとありがたいが。

ダウンウインドダッシュ中。長野上空から関東方向の空。手前の山は四阿山。

湯沢上空に出る。ほぼ１０ｋ１０００ｆｔで来れた。ＧＳは軽く２００Ｋを越えている。谷川の風下でトライする。ローターらしき雲はあるが、整流域に入っても長続きしない。サーマルウェーブか？じ゜たばた試してもだめだった。

武尊から北方向。　このラインをリッジ等で北上したら良かったかも知れない。が那須のウェーブラインにはつながっていないと思うので、あとが大変かも知れないと思う。サーマルの日なら良いと思うのだが。
今日のテーマはウェーブで東北へなので、ひたすら風下のローターらしきガストと戦う。武尊もなし、赤城もだめ、男体山に向けて北上する。東北側も視程が悪いのだが、どうもきちんとしたウェーブはないようだ。

と思っていたが、後日フライトレコーダーを見たところ、なんと赤城と思っていたのは男体山で、男体山と思っていたのは高原山だった。西風が強く、視程も悪く、と言い訳を考えるが、恥ずかしい限りだ。「赤城のお釜はやたらでかく見えるな、高度が低くなったせいかな」などと言いながら中禅寺湖をパスしていったのだからお笑いである。今回もう少し上がっておけば、直接高原山を目指せたことになる。時間の節約＝長距離の飛行。であるからなかなかもくろみとしては間違っていなかったようだ。次が楽しみである。だんだん−２０度の高度も上がっていくからである。（４月１４日追記）

結局氏家の北２５Ｋ程でギブアップし、小山へエンジンランで南下する。曳航機がないとのことで板倉へ変針。

あきらめて帰る途中の空。　　　　　　　　　　　板倉。友人の寺沢が帰りがけに無線を聞いて迎えに来てくれた。感謝。

　板倉では、季節はずれの防寒具にくるまれた哀れな渡り鳥を非常に暖かく歓待してくれました。皆さんありがとうございました。パジャマは持参していったのですが、防寒長靴はあまりに変。今度はスニーカーも持ってきます。　ご無沙汰していたおなじみさん達に会えて楽しい時間を過ごせました。
　競技の方は今日は強風でだめ。２日もノーコンテストでお気の毒ですが、明日は何とか成立しそう。

２０００−４−９

　朝からバルーンが数十機飛んでいて壮観です。初めての野外係留もディスカスの嶋田さんに道具をお借りしたおかげで異常なし。
　今日は川島さんの気象解説によれば、一日南風で昼には４−５０００ＦＴ程は上昇しそうとの事。山の南斜面のリッジをつなげていこうと思う。もう少し条件が良ければ、秩父経由南アルプス行きという手もあるが。それは５月にとっておこうと思う。
　
後ろに曳航機が勢揃いしている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブリーフィング。全国から飛び屋の若い鷹たち（ツバメではない）が集結。
　
仙台チームはのぼりを立てて気合いを入れていた。　　　　　　　　　ハイキングの人たちと手を振るシーンもあった。
　１１時前に若干の背風で離陸。しばらく板倉付近に留まっていましたが、以外に条件が良く、競技機のじゃまにならないように赤城目指して北上開始。　多くの旧友に会えていい小旅行でした
　
　低空飛行ながらリッジにたまった＋を使って進む。板倉から７５ｋ進んだが、標高が高くなってきて、対地高度が余裕なし。完全ブルーで寂しいのでエンジンを出して帰ることにする。
　長野では菅平の南で3000Ｍまでウェーブ性の＋で上がった機体有り。もっと気合いを入れて斜面に張り付いて湯沢経由で行けばひょっとして帰れたかも知れないが、寝不足で気力が失せている。
　選手権は無事成立したそうでなにより。来週も良い条件だと良いけれど。

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