私のだけのアルプスチャレンジ2000
去年はクラブ員の有志で1週間、飛行機曳航により、主に北アルプスのウェーブ調査を計画実行しました。
初日からウェーブコンディションとなり、なかなか良い感触でした。
今年はクラブとしては「アルチャレ2000」は計画されませんでしたが、私個人ではこの4月のウエーブを利用したソアリングに焦点を絞ることにしました。
3月25日(土)
ディスカスの耐空検査で長野入り。ファルケと2機で受けるのですが、先日からの雪でランウェイはどろどろのぐちゃぐちゃ。小雪の収まっている間に定時点検をすませました。原田検査員に翌日もだめそうなので、来週にしていただきました。日本選手権にはアクシオンに機体を貸す契約でしたので、ちょっと心配。とにかく 泣く子(我が家の第3子)と天気には勝てません。
4月1日(土)
長野へ向かう途中の妙高山には朝からキャップクラウド。上空も吹いているようで、補充した酸素が早速役立ちそうです。
着いてみると北アルプスはキャップクラウドが流れ込んできている。鹿島槍より南には雲がない。上層の西風が北寄りか。北西に振れているようだ。いつもとローター雲の位置、方向が違っている。
雲は北偏している。ローターが見える。
滑走路は乾いていて耐空検査は大丈夫。11時過ぎに検査飛行で上がる。リッジで上げて長野から7−8Kの第3波のローターまで進み高度を取る。
3波のローターで上がる。
方向が定まらず、少々苦労しながらコンタクトする。1万以上でやっとスムーズに上がりだす。北アルプスへ向かうが、150出していてもGSは20KPHしかでない。試験飛行なので時間がない。第1波へは行けるだろうが今回はパスして日本海へ向かう。

妙高山系。 帰り道の野尻湖。雲より下で非常に荒れている。
飯綱、黒姫、妙高の第1波をつなげて北上する。180−200でも上がっていく。但しGSは90−100、北成分が強い。零下18度、1.6になったので、増速して上越を眺め2時になったので引き返した。
帰りは高度を落としたいのだが、ローターがきつくて時々跳ね回りながら長野着。GSは260−270出ている。ウェーブの沈下帯を探してスムーズに降りようとするが、プラスが強くてなかなか高度処理できない。春のこの辺はいつもこうなる。やっと低くしてエンジンテストを行い着陸。試験飛行終了。ディスカスの試験日はいつも条件が良い。悔しい限りだ。今日はきっと蔵王はクリアできた日だと思う。板倉は風が強くて飛べなかったそうだ。この日、長野の機体は全機2000−4000Mまで上がってあちこち楽しんだ。但し西のどクロスでしばらく発航できないときがあった。クラブハウスで無事耐空検査終了。原田総監督お世話になりました。
夜、明日の朝、北アルプスにローター雲を確認できたら、板倉まで機体を空輸したい旨高橋さん(主任教官かつ公式立会人)に相談する。ウェーブによる多角形自由距離飛行。東北のポイント経由である。夜、会員の吉田さん、川村さん家族と近くの温泉ランドへ行く。露天風呂にはいると上空の星が瞬いている。この風がしばらく続いてくれると良いのだがと願いを込めた。
4月2日
6時30分に目が覚めた。空を見る。静かである。北アルプスは真っ白に全景が見え、雲のかけらもない。高層も入っている。7時前の気象情報を確認。今日は東北へ行ける日ではなさそうだ。夜にピークが過ぎてしまったようだ。こればかりはしょうがない。
川村さんの奥さんによる非常に豪華な朝ご飯を頂く。なんと馬刺付きである。
滑走路では北風が4−6M吹いていてリッジで何とか高度を取れる状態。
LS−4の水畑さんはリッジで志賀へ入り、山の北斜面を使って41K北上した。弱いウェーブにも入り、3000Mまで上がったそうだ。
ディスカスは結局トレーラーも開けず、複座の後席に乗ってリッジを飛んだ。

朝から高層が入って日射が弱い。 LS8−18 かっこいい!
いい日はきっといつかやってくる。それをきっちり準備して待つのもグライダーパイロットの楽しみだ。と思うことにした。